カテゴリー「行事の報告」の103件の記事

2019年3月26日 (火)

髙田英一氏塙保己一賞受賞記念祝賀会

3月21日(木・祝)の午後1時から認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年記念式典と髙田英一氏塙保己一賞受賞記念祝賀会並びに認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年祝賀会がありました。


会場は、全国手話研修センター3階で行われ、全通研を代表して参加してきました。


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第一部は、認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年記念式典でした。


司会は、吉田正雄さんと山本紋子さんのお二人です。


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開会のごあいさつとして髙田英一認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構理事長からありました。


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続いて来賓祝辞として、石野富志三郎全日本ろうあ連盟理事長と宿谷辰夫全日本難聴者・中途失聴者団体連合会副理事長からありました。


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経過報告として、大嶋雄三専務理事がスライドを使用してポイントをお話くださいました。


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特に印象に残ったのが、国連の専門機関である国際電気通信連合(ITU-T)で「目で聴くテレビ」の字幕・手話・音声解説付与の技術が、IPTVの国際標準規格(H.702)として認められたことでした。


その後、設立二十周年記念映像が上映されました。登場された方々が、みんなそれなりに若いお顔をしていました。


 


決意表明として石橋大吾理事が発表をしました。


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特にアイドラゴン4を普及させることが一番であると強調していました。


 


閉会のごあいさつとして清田廣理事からお疲れ様という一言がありました。


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第二部の祝賀会の準備のため20分ほどの休憩に入りました。


第二部の髙田英一氏塙保己一賞受賞記念祝賀会並びに


認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年祝賀会は午後2時から始まりました。


開会のごあいさつは、石野富志三郎発起人代表がされました。


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そして、塙保己一(はなわ ほきいち)賞の紹介を近藤幸一発起人がプリントを配布して説明してくれました。


少し長くなりますが、受賞の意味を考えるために説明します。


 


塙保己一は、幼くして失明したにもかかわらず、学問の世界に果敢に挑戦し、文化史上未曾有の文献集「群書類従(ぐんしょるいじゅう)」を編集・出版した、江戸時代後期に活躍した大学者です。


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ヘレン・ケラーも人生の目標としたと言われる埼玉県本庄市出身の塙保己一の精神を受け継ぎ、埼玉県では、2007(平成19)年度から、障害がありながらも不屈の努力を続け、社会的に顕著な活躍をしている方または、このような障害者のためにさまざまな貢献をしている方に「塙保己一賞」を贈り、障害のある子どもたちが「塙保己一」という先人のみならず、同じ障害のある方々の活躍を通じて、自分の将来の夢や希望を描くことができるチャンスにあふれる共生社会づくりを進めています。


塙保己一賞は、「大賞」、「奨励賞」、「貢献賞」の3賞があり、今回は第12回目となり、髙田英一氏が大賞を受賞しました。これまで大賞を受賞してきたのは視覚障害者でしたが、初めて髙田英一氏が聴覚障害者として受賞したとのことでした。


表彰式は、20181215日(土)に埼玉県本庄市児玉文化会館セルディで行われ、上田清司埼玉県知事から表彰状をいただきました。


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続いて乾杯の音頭を黒﨑信幸全国手話研修センター理事長から髙田氏の人柄に触れられて和やかに会が始まりました。


しばらく歓談した後に、来賓の挨拶がありました。


まずは西脇隆俊京都府知事の代理の鎌部正信健康福祉部障害者支援課精神・社会参加担当課長からありました。


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次に門川大作京都市長の代理の大西則嘉障害保健福祉推進室社会参加推進課長からありました。


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次に福山哲郎京都府身体障害者団体連合会会長から挨拶がありました。


一言だけ、情報アクセシビリティ・コミュニケーション保障法や手話言語法に触れられました。


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次に田尻彰京都府視覚障害者協会会長から握手するだけで髙田さんと分かるとの挨拶がありました。


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次は私の番かと思っていましたら、司会から「しばらく歓談をしてください」と言われちょっとガクッとなりました。


気を取り直して、挨拶をしました。1985年(昭和60年)に全日本ろうあ連盟と取り組んだアイラブ・コミュニケーション運動について話しました。当時の理事長は髙田英一さんでした。国民に手話通訳制度のことを理解してもらうため120万部を普及させることができたことはもの凄いことだとお話させていただきました。


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次に小椋英子日本通訳士協会会長から、挨拶がありました。


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特に髙田さんが書かれた手話に関する本を翻訳して海外に普及しないと髙田さん自身が願っているノーベル賞はもらえないのではと話されました。


最後に、黒川美富子文理閣代表から、小椋さんに、あらまし話そうと思っていたことを話されてしまったと正直にお話されました。


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その後、大学からの同輩である松本晶行弁護士からメッセージをもらいました。


また、たくさんの祝電が届いておりました。


 


石野富志三郎発起人代表から、記念品の贈呈がありました。


これまで髙田氏を陰ながら支えてきた奥様に記念品は渡されました。


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髙田英一氏本人から「生きている限り見果てぬ夢を追っていきたい」との謝辞がありました。


閉会のごあいさつとして、浅井ひとみ京都府聴覚障害者協会会長より「楽しくひとときを過ごせた」との挨拶がありました。


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髙田英一ご夫妻と黒﨑信幸理事長に見送られ解散しました。


そのときにお土産として渡されたのが、身体障害者や知的障害者らが働く「さんさん山城」(京田辺市)が作成した「七味」と「紅白餅」、髙田さんの直筆のサインがあるメッセージを頂戴しました。


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今回、多くの手話研修センターや関係機関の職員が手話通訳を担当してくれました。その中でも、久しぶりに小出新一常務理事の手話通訳ぶりを見ました。この機会ではないとめったに見られないシーンでしたので、会員の皆様には悪いのですが、参加できて本当に良かったと思いました。


 


(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

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2019年3月 1日 (金)

手話関係者の健康フォーラム2018in神奈川

22324日、「手話関係者の健康フォーラム2018in神奈川」(以下、健康フォーラム)開催のため、神奈川県横浜市の横浜ラポールに行ってきました。

新横浜駅から歩いていきましたが、ラポール行きの専用バスが頻繁にでていることにびっくりしました。中に入ると障害者の施設利用が多いことにさらにびっくりしました。特に障害者スポーツを行う方が多かったです。陸上、卓球、水泳等々さらにボウリングもされておられました。この中から2020東京パラリンピックの選手が多く出るのかなと思いながら少し早く着いたので見学しておりました。

 

23日は、健康フォーラムの主催である「手話関係者の健康を考える3団体委員会」の会議が14時からあり、24日の行事の担当等の最終確認や各団体の健康問題についての情報交換等を行いました。

※手話関係者の健康を考える3団体委員会

〈構成団体〉一般社団法人全国手話通訳問題研究会

      一般財団法人全日本ろうあ連盟

     一般社団法人日本手話通訳士協会

 

 会議終了後、地元神奈川の内田さんやパネラーの堀米さんも合流して、ホテル近くの居酒屋で交流会を行いました。その後、男性4人だけで、かの有名なラーメン博物館へ行き、昆布が有名な利尻ラーメンを食べました。おいしくて利尻島へ行きたくなる昆布ラーメンでした。

                             

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 24日の10時から、健康フォーラムが61名の参加で行いました。今回で、3団体が主催になって6回目です。最初に、基調報告として「みんなが働きやすい環境づくり~世界の動き、日本の動き」のテーマで、公益財団法人社会医学研究センター村上剛志理事から、健康を守る4原則である睡眠・運動・栄養・保温について、労働基準法・労働安全衛生法・労働契約法での取り組み等の報告をいただきました。

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引き続き、パネルディスカッションでは「働く環境と健康」をテーマに手話関係者の健康を考える3団体委員会の中西久美子委員長をコーディネーターに、パネラーとして竹内恵子氏(横浜ラポール聴覚障害者情報提供施設 施設長)、堀米泰晴氏(関東ろう連盟理事長・一般社団法人群馬県聴覚障害者連盟 副理事長)、桐原サキ氏(山梨県笛吹市保健福祉部福祉総務課 設置手話通訳者)が、それぞれの立場から現状と課題と今後についての発表がありました。竹内氏の「電話リレーサービスをやらなきゃいけないのはわかるが誰が責務を担うのか」の言葉が心に残りました。

 

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午後は6グループに分かれて、「日ごろの活動について考えてみよう!」をテーマに話し合いました。住んでいる地域を考慮してのグループ分けをしました。「他の地域の状況が分かり参考になった」「自分の地域では本音が言いにくいが、同じ仲間として気軽に言えた」「精神的に気持ちが軽くなった」などの感想が寄せられました。元患者や療養中の方の参加もあり、貴重な経験話や予防についての話を聞く機会ができていたと感じました。最後にグループ発表をして和気あいあいのうちに終了しました。

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 (文・写真/全通研理事 伊藤利明)

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2019年2月21日 (木)

第4回N-Action合宿in岡山が開催されました

4N-Action合宿in岡山が開催されました

日時:2019216日(土)~17日(日)

会場:ピュアリティまきび(16日)

   きらめきプラザ  (17日)

 

今年度の会場は、岡山県でした。全国8ブロックから29名(委員含む)の参加でした。

委員は、当日の朝1030分に岡山駅に集合し、昼食を兼ねての会議を行いました。その後会場に向かい、会場準備をしました。パネルディスカッション担当のパネラーとファシリティターの委員は打ち合わせです。


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受付を手伝っていただいた岡山支部のお二人と、N-Action委員

 

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パネルディスカッションの打ち合わせ中のパネラーとファシリティター担当委員

 

 

1日目 216日(土)

1300~ 参加者受付

1330~ 開会式

     全通研N-Action委員会 2018年度活動報告

     パネルディスカッション「N-Actionの展望~現在・過去・未来~」

     パネラー/小山秀樹(全通研組織部長)

         髙田浩次(全通研理事/元全通研N-Action委員会委員)

         伊從澄恵(全通研N-Action委員会委員長)

     全体討議

     参加者が事前に提出した討議内容についての意見交換

1700~記念撮影

1800~交流会

 

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2018年度活動報告をする伊從委員長

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パネルディスカッションのようす


パネルディスカッションでは、「N-Actionの展望~現在・過去・未来~」をテーマに、まず、若い人のつながりを作るために全通研非公式の団体としてU-35を結成した当時の様子から、U-35を全通研の組織とするための要望が代議員会で出されたことなど、N-Action立ち上げまでの経過の話がありました。U-35を組織化するにあたって、2014年準備委員会を設け、組織の名称や形態などを協議しました。全通研次世代活動委員会(N-Action)とすることになりました。初代のN-Action委員として高田理事が参加した時、先ずは、組織化をして何をしたいのかを書式化する必要があり、苦労したこと等が話されました。

 

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全体討議では、討議したい課題について意見交換をしました。

事前に投稿された課題は「手話サークルのあり方」「先輩とのコミュニケーションの方法」「会員拡大について」「支部でのN-Actionの立ち位置」などです。

 

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討論後には交流会です。初めて参加の方も、参加経験者もすぐに打ち解ける仲間たち。これぞ全通研!この笑顔があれば、全通研の未来は明るいなぁと思える瞬間です。


2日目 217日(日)

915~ 講演「災害時における私たちの役割①」

    講師/岡山市危機管理室

    【内容】

・西日本豪雨の現状と課題(講演)

      ・HUGを通じて役割を考える(演習)

1240~講演「災害時における私たちの役割②」

    講師/岡山県手話通訳問題研究会 川手秀己 氏

    【内容】

      ・西日本豪雨における地域のろうあ者、通研会員、サークル会員の被害状況について

      ・三団体会議について

      ・災害の活動を通して伝えたいこと

    グループワーク

    講演・演習を終えて感想、意見、自身の地域の災害に関する取り組みなど

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HUG(避難所運営ゲーム)は、地震の被害などの条件設定のある中で、次々に来る避難者の状況にあわせて、避難所のどの場所が適切なのかを判断しなければなりません。カードには、避難者の状況が書かれています。家族、独居老人、持病がある、障害者、旅行中など。また、仮設トイレ、救援物資が運ばれてくる予定なども書かれています。読み手はある程度のスピードで読み上げ、アドバイスも行います。個人の判断もあるなかで話し合い決定していく手順を踏んでいきます。終了後に、各グループの結果を見て、それぞれの工夫などがわかりました。振り返りを行い、改善点や事前準備の大切さを学びました。

    

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●良かった点 

・まず、導線を確保した

・声の出しあいで情報共有できた

・地区別にしたことで、把握しやすかった

・見取り図を作った(地区ごと)

●大変だった点

・人を詰め込みすぎた

・後からの移動が多くなってしまった

・問題のある人の振り分けが難しかった

・次々と情報が入り、振り分けが難しかった

また、岡山支部の取り組みを聞くことによって、これから自分たちにできること、役割などについて考えるきっかけになりました。

●災害時にできること

・ろう者の安否確認をする

・手話での環境を作る→談話室など作れたら良い

・連絡網をつくる

・定期的に学習する

・人的資源、物的資源

・まずは自分の安全を確保

・避難所での通訳は、ろう者の命にかかわることになるが、情報提供ならできる

●地域では

・防災関係のイベントに参加する

・名簿の作成には、本人の了承が必要

・避難所体験

・ろう者と話しあう場が大切

 

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岡山県手話通訳問題研究会の川手氏は、「岡山県内の被害の状況」「聴覚障害者・関係者の被害状況」「被災者の声」「対策」「今回の取組みから」そして「災害を通して見えてきたこと」について講演しました。

講演の中で、手話通訳者が個人の意思で避難所を訪問したことで、避難所にいたろう者はやっと話せる環境になった、という話をされました。手話通訳者の存在と派遣のあり方なども課題は多くあることがわかりました。

 

 

二日間の合宿で、多くを学ぶことができました。

合宿のまとめを、満平副委員長が行い、小山組織部長の講評を受けて解散となりました。

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満平副委員長の合宿のまとめ

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小山組織部長の講評

 

(文・写真/全通研理事 荻島洋子)

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2019年2月 6日 (水)

がまだせ!!やってきました、元気な熊本へ!

今年の熊本はNHKの大河ドラマ「いだてん」放送から始まり、ラグビーワールドカップ2019開催地、ハンドボール世界選手権大会開催地と、こんなに続くものかというくらいイベント目白押しです。

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そんな年の初めに第4回全通研アカデミー~全通研学校Ⅲ~<九州会場>を開催。実りある研修ができました。

 

九州ブロックで会議や研修を行なう時は、必ずと言っていいほど各地のお菓子が集まります。今回も各地からお菓子と、熊本の仲間からコーヒー等の差し入れがありました。いつもありがとうございます。

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会場は熊本森都心(くまもとしんとしん)という名称です。

熊本駅の目の前で便利のいい場所です。

例年1月第四土日はブロック研究集会開催となっているので、今回は全通研アカデミーに

乗っかって、ブロック研究集会の講座を設けています。

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第一講座は明石市福祉局障害福祉課 共生福祉担当課長 金政玉(きむ じょんおく)氏による明石市の手話言語・障害者コミュニケーション条例の取り組みについてというテーマでご講演いただきました。

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手話言語条例に取り組むと明石市長が公言したことでこの条例に取り組み始め、4回の検討委員会を経て、手話言語・障害者コミュニケーション条例が成立しました。この条例の特徴は、手話言語の確立とともに、多様なコミュニケーション手段の促進を規定しているということです。条例制定後、「明石市障害者に対する配慮を促進し誰もが安心して暮らせる共生のまちづくり条例」が成立しました。いずれも金氏が担当として関わっておられます。最後に合理的配慮について、個々のニーズ、社会的障壁の除去、意向尊重、非過重負担、本来業務付随、機会平等、本質不可の7つの要素を語られました。そして建設的対話と相互理解が大事であり、お互いに支えあう、やさしい共生のまちづくりを目指していくことを話され、共感しました。

  

お楽しみの夜の交流会。今回も弾みました。

講師お二人の久々の対面もあり、今日がご縁という実感をしました。

美味しいつまみと素敵な仲間。明日からの活力になります。

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翌日、第二講座は憲法とろうあ者の生活というテーマで、田門浩弁護士の講演です。

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まず、日本国憲法から「おしん」を考えると題し、話が進みました。(おしんがわからない方もあるかと思いますが、以前放送されたNHKの朝ドラです)例えば、貧しい家庭→生存権、学校へ行けない→教育を受ける権利、望まないのに奉公に出される→意に反する苦役の禁止、子どもなのに辛い仕事→児童酷使の禁止など、とてもわかりやすいものでした。日本国憲法は、国民主権、基本的人権、平和主義が3つの基本原理とされています。一方、大日本国憲法(明治憲法)は天皇主権、人権は天皇が作る法律の範囲内で認められるだけで、種類も少ない、天皇が戦争を宣言することができると、大きく違うことがわかりました。

また、高松・手話通訳保障訴訟についても話されました。この訴訟が起きる前にも、市に対して不服申し立てが複数あったにも関わらず市は派遣不可決定を行っていました。訴訟において憲法に基づき裁判所に主張を行なった結果、和解に至ったとの、何とも理解しがたい内容であったことも知りました。

 

最後はブロック企画で、遠隔手話通訳と電話リレー通訳というテーマで宮澤典子理事です。

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まず、最近耳にするICTとは何かをまず確認しました。以前はITという言葉をよく耳にしましたが、ITとはインターネットや、OA機器等の技術そのものを指します。一方、ICTとは「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」情報にアクセスできる技術を指します。そして、ICTにはテレビ電話(ITC機器)を使った手話通訳サービスがあり、電話リレーサービスと遠隔手話サービスの2つがあることを学びました。

電話リレーサービスが広がっていますが、日本の現状は公的制度ではない、双方向ではないということ。また「通信」なのか「福祉」なのか定かではないということが話されました。

海外では公的サービスとして電話リレーを実施している国が25カ国あります。G7の中で唯一未実施という、残念な現実です。アメリカではADA法がきっかけとなり、公的電話リレーサービスが義務化されています。海外は公的サービスとして実施されているのに、日本は今後どうなっていくのか、不安を感じました。

遠隔手話サービスについては、対面通訳の特性と遠隔通訳の特性が整理されていないことなども挙げられ、通訳者の自覚、社会の認知、養成と研修等も課題であることがわかりました。

まだ手話通訳制度の中で整理されていない電話リレーサービスと遠隔手話サービスですが、課題を整理しながら、上手く活用できるように、また公的サービスとして位置づけられるよう議論を深めることの必要性を強く感じます。

 

今回九州だけではなく、中国地方からの参加もあり、100人を超える申し込みがありました。仲間が集えば実りも多く、明日からの元気ももらえ、エネルギーチャージできました。

やはり活動の原点である、ろうあ者の暮らしから学ぶを再確認し、学びの大事さを実感しました。

 

 

(文・写真/全通研理事 横溝和恵)

 

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2018年11月30日 (金)

第4回全通研アカデミー~全通研学校Ⅲ~ <北信越会場>

1118日(日)第4回全通研アカデミー<北信越会場>を、長野市障害者福祉センターで開催しました。


                             

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第1講座「聴覚障害学生支援 歴史と現状、そして課題」

講師:白澤 麻弓 氏(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター 准教授)

 

 

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障害者差別解消法が施行されてから、法令遵守に基づく支援ということで、どこの大学でも何らかの支援をしなければならし、努力をしなければならなくなりました。聴覚障害学生支援の現状としては、7~8割がインテグレーション出身であり、手話を知らない学生が多いため大学では文字による支援が主流になっています。

学生は、人工内耳をしても聞こえが不十分で、推測して考えながら聞くのは大変です。それが当たり前であったのが、文字通訳に出会ってから講義がこんなに面白い物だと気が付きます。また、手話に出会ってこれが自分が求めていたものだと気が付きます。しかし、文字通訳ではリアルタイム性や双方向性、機動性、抑揚・強弱・ニュアンスの表現性の壁があり、これらを解消できるのは手話通訳になります。学生が求めているのはライブ感がある通訳、先生の話がそのまま丸ごと伝わる通訳、細部まで伝わる通訳ということで、大学での手話通訳で求められるのは、学生が批判的思考ができるために話の論理構造や話し手の「~に違いない」「~と言われている」といった主観(モダリティ)が伝えられるかが大事になります。アメリカでは、講義内容を伝えるためには学生以上に学習をしているということでした。

 

第2講座「防災は地域に聞こえないことについての理解を広めることから」

 講師:岡野 美也子 氏(聴覚障害者災害救援みえ本部)


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ある地域での防災訓練では、受付時に支援が必要な人には黄色のリボンを渡し、着用することになっていました。しかし受付が混乱し、聴覚障害者は見た目では判断つかないため、黄色のリボンをもらえない人がいたり、またもらってもポケットにしまい込んでいたり、なぜ黄色のリボンを渡されたのかわからない人もいました。渡すなら使い方を周知することが大事ですが、その方法をどうするか?支援マークがあっても支援受ける人と支援する人と双方が理解していないと意味がないということがありました。


激震災害の時には、地域の受援力を高めることが必要です。これは、日ごろから自分たちが防災意識を高め、地域との連携により非日常的なことが起きた時に他所から支援に入ってくれる人に、自分の地域で動きやすいように準備することであって、それには次の3つがうまくかみ合うことで地域の受援力が高まります。

1 自助…自分の身を守る知識と支援について知る

2 共助…地域に支援が必要な人がいることを知ってもらう

3 公助…行政による支援体制のルート整備と「自助」「共助」を高める支援

自立というのは人が支えてくれて初めて自立できることなので、もっと人を頼っていいのではないでしょうか。互いに支え、支えられて一人一人がしっかりしていきます。日ごろから地域と繋がっていれば自分の障害についても知ってもらえます。

三重の運動は「知る」をテーマに進めています、と話を結びました。

 

 

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(文・写真/全通研理事 長谷川達也)

(文責/全通研理事 山田稔彦)

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2018年11月 9日 (金)

福岡支部創立40周年記念式典・祝賀会

11月3日(土)、福岡支部の創立40周年記念式典・祝賀会に参加してきました。

11月2日(金)に羽田空港から福岡空港に向かいました。博多には、全国ろうあ者大会以来の訪問になりました。

福岡空港を降りて出口を出ますと右側にインフォメーションがあります。

ふと見ると手話フォンが設置されていました。約2年前にはなかったものです。

手話を取り巻く環境はどんどん変化をしていることを改めて感じさせられた次第です。

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地下鉄に乗ろうと思って地下に入りました。改札口の少し手前にオブジェがありました。

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表示がないので何かなと思っていましたら、望月菊磨氏の「輝樹」というものでした。

不思議なオブジェだったので気になりました。

地下鉄に乗って博多駅に向かいました。ホテルは駅近くだったので荷物を置きに行きました。

最初に行ったのが、九州鉄道発祥の地でした。

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その近くには春月庵といううどん屋がありました。大勢のお客さんがいたので、食べるのを諦めてしまいました。地元では有名らしいうどん屋であるとあとでホテルの従業員に聞いて、がっかりしました。次に向かったのが、博多町屋ふるさと館です。町屋の風情をそのまま残して、展示がされていました。

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櫛田神社はこれで2回目でした。山笠を見ました。

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その後、川端商店街を眺めながら、博多座に行きました。

博多座の道路を挟んで反対側に川上音二郎の像がありました。オッペケペー節で有名な方です。

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ホテルに戻り、渡された鍵の番号を見てあれっと思いました。偶然にも私の住んでいるマンションの部屋番号と同じでした。こんなことがあるのですね。

いよいよ当日を迎えました。9時に会場である八仙閣本店に向かいました。

道に迷うことなく会場に着くことができました。すでに実行委員会の人たちが打ち合わせをしておりました。

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創立30周年記念の式典も同じ八仙閣で行ったとのことでした。

しかし、会場はリニューアルしたらしくとても綺麗で気持ちの良いところでした。

式典は10時から行われました。司会は、角光さんです。元気な声がよく透き通りました。

杉野会長からは、「これまでの歩みを語りながら誰もが輝く未来を迎えるために共に歩もう」と挨拶がありました。福岡県聴覚障害者協会の大澤理事長、福岡県手話の会連合会の内堀会長の代理の池尻副会長、福岡県手話通訳士協会梅嵜会長、九州ブロックの満平運営委員長が祝辞を述べました。

その他として、橋本元会長、全通研を代表して渡辺が前列に並びお祝いをしました。

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1030分から「全通研のこれまで そしてこれから ~支部とともに~」のテーマについて1時間半ほどお話しをさせて頂きました。

 

1230分から式典の会場の隣へ移動して祝賀会が開催されました。

オープニングにはフラダンスチームがダンスを披露してくれました。

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渡辺の乾杯の音頭で祝賀会が始まりました。

ビールには「福岡県手話通訳問題研究会 創立40周年 祝賀会」とラベルが貼ってありました。

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このビールで乾杯をしました。

参加された皆さん、とても楽しく会食と話をされていました。

 途中、聴覚障害者の吉牟田さんによる一人芝居がありました。創立30周年のときにも皿回しなどを披露してくれたとのことでした。

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また、青年部の企画で楽しいゲームが行われました。

記念に参加者全員で写真を撮りました。和やかに祝賀会が終了しました。

私は、ホテルに戻り、その後、住吉神社に行きました。

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大相撲九州場所が博多でこの11日から開催するのですが、2日の日に三横綱の奉納土俵入りをした神社です。これまで私自身、住吉神社には行ったことがなかったことや、テレビのニュースでも流れていたので、是非、見ておきたいと思いました。

 

 本殿の横には、古代力士像が建っていました。また、テレビで見た奉納土俵入りをした場所を自分の目で見ることができました。

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実は、4日の朝、再度、住吉神社に来ました。土俵では浅香山部屋の力士達が朝稽古をしていました。関取を見るのは久しぶりでしたが、稽古を見たのは初めてでした。

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そして神社の近くの楽水園というところに行ってきました。

博多塀に囲まれたとても落ち着いたところでした。

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 今回の福岡支部の創立40周年記念式典・祝賀会に参加して、さまざまな立場の仲間の繋がりの大切さを改めて感じました。

参加された人に、点字新聞をリサイクルしたプチ袋を記念品として配布されました。これは北九州視覚障害者就労支援センターあいずが作った物です。また、魔法のおかし“ぽるぼろん”はNPO法人しんせいのふたば製作所が作った焼き菓子です。そして、全ての人には配られませんでしたが、「ネームストラップ」も東日本大震災復興支援事務所のNPO法人つなぎteおおむたが震災後北九州へ避難して来られて、こちらでママになった方々が作った物でした。

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 さまざまな立場の人たちと繋がりながら、これからの50年を、より多くの全通研会員と一緒になって前に進みたいと強く思いました。

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実行委員会の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 

(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

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2018年11月 1日 (木)

フォーラム「地域共生社会と自治体手話通訳者のしごと」

 10月26日(金)、石川県野々市市でフォーラム「地域共生社会と自治体手話通訳者のしごと」が開催されました。このフォーラムは、手話通訳者を正規職員として複数雇用している自治体と全通研が共催で毎年開催しています。2012年に石川県で第1回のフォーラムを開き、その後は福島県会津若松市、京都府亀岡市、千葉県習志野市、兵庫県明石市、大阪府岸和田市と続き、今年は野々市市と石川県聴覚障害者センターのご協力をいただき3団体の共催で第7回目のフォーラムを開催することができました。
 
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 野々市市は石川県のほぼ中央にあり、金沢市と白山市に隣接している面積13.56km、人口約52,000人の市です。2000年に正規職員として男性の手話通訳士を配置し、2008年には「第2期野々市町障害者計画」に複数採用を明記、そして2011年には女性の手話通訳士を正規職員として採用した経過などを粟(あわ)貴章市長から丁寧にご説明いただきました。手話通訳や 生活相談等の市民サービスを提供するには、男性と女性どちらの手話通訳者も必要だと話された市長の真摯な姿勢に感動しました。
 
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 その後、福祉総務課で働いている手話通訳士の谷内絵里さんから業務内容について説明があり、手話通訳だけでなく補装具や相談支援、意思疎通支援事業など、さまざまな業務を通じて市職員としての知識や経験を高めておられることが分かりました。
 
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 野々市市の報告の後は厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室情報・意思疎通支援係長の高村茉里奈氏からたくさんの資料とともに地域共生社会と障害者福祉についてお話しいただきました。これは後日、他の資料とともに全通研のホームページに掲載予定ですので、参考資料として見ていただければと思います。
 
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 石川県聴覚障害者センターの取り組みについては、藤平淳一施設長が手話言語条例の普及状況や石川県の手話通訳者設置の流れなど、自治体に正職員として採用する取り組みを一貫して進めてこられたことを熱くお話しいただきました。毎年、市や町の手話関係事業の担当者が集まる連絡会議を開き、登録手話通訳者の頸肩腕検診の費用や情報共有について議論を重ねていることも報告がありました。
 
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 全通研の近藤幸一副会長からは、「地域共生社会の課題と手話通訳者の役割」と題して手話通訳の専門性や地域で通訳を支える基盤についての問題提起等も含めた報告がありました。
 
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 フォーラム終了後の情報交換会(自治体職員対象)にも約30人の出席があり、地域の取り組みの様子や業務の進め方や課題について、たくさんの意見が出されました。
 
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 毎年、このフォーラムは盛りだくさんの内容で時間との戦いですが、参加者からは「野々市市の市民のニーズに対応した施策が感じられた。行政が手話通訳は大切な役割を担っているという意識が素晴らしい」、「石川県の手話通訳者の設置状況、施設の取り組み等以前に聞いているが、何度聞いても新しい発見がある」、「地域の派遣通訳者と設置通訳者の関係性の強化や整備の充実が、地域で暮らすろう者が安心して暮らせることにつながることを持ち帰って話し合いたい」など、うれしい声をいただきました。参加者の皆さんの笑顔や意見が、このフォーラムの準備や運営を担当した自治体業務・政策研究委員会メンバーの元気の源となっています。
 
 フォーラム開催にご尽力いただいた野々市市、石川県聴覚障害者センターの皆さん、全国各地から参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。また、来年のフォーラムでお会いできるのを楽しみにしています。
 
 
(文・写真/自治体業務・政策研究委員会 米野規子)

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2018年8月13日 (月)

第4回全通研アカデミー~全通研学校Ⅲ~ <関東会場>

728日(土)第4回全通研アカデミー<関東会場>が、東京都港区障害保健福祉センター(ヒューマンぷらざ)6階多目的ホールで開催しました。

台風12号の影響で、開催も危ぶまれましたが66人の参加がありました。

また、西日本集中豪雨の支援金のお願いをして総額15,182円の協力をいただきました。

                             

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1講座「高齢障害者 65歳の壁」

講師:三輪祥子氏(NHK制作局第1制作センター文化・福祉番組部ディレクター)

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 65歳問題とは、障害のある方が「障害福祉サービス」を利用して、ヘルパーを利用したりリハビリを受けたりすることができていたのが、65歳になった途端、「介護保険」に自動的に切り替わることになり、いままで、利用していたサービスが受けられなくなったり、時間制限がされたりしてしまう。年齢で制度が分かれてしまうことにより、サービスの質が低下し、障害者自身の自立を奪われてしまう状況になってしまう。

 聴覚障害者の場合、「サービス」を受ける人が少ないが、重複の障害を持っている方にとっては、死活問題である。

 また、高齢の聴覚障害者が「介護認定」を受ける時、移動動作を重視した区分になっているため、認定は軽く見られてしまう。

 ケアマネージャーが、聴覚障害者のことを理解している方であれば、サービスの質が保たれるが…現実は厳しい。

 

2講座「明石市の手話言語・障害者コミュニケーション条例の取り組みについて」

 講師:山田賢氏(明石市福祉局福祉政策室 福祉総務課障害者施策担当)

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   明石市手話言語に関する特徴として

   1 市長の強すぎる思い

   2 手話通訳士職員が施策推進に関わっている 

   3 ろうの市議会議員の存在

 市長の言葉で、「障害のある人の暮らしにくさは行政の責任。行政の中で市民に一番近いのは基礎自治体である市。つまりその代表者、市長である私の責任」と熱く語ったことが印象に残った。

 また、山田氏がこの条例作りを通して感じたことを話された。手話通訳者の存在が「天使のように感じた」の言葉に、私たち手話通訳者は感動しました。

会場からは、「ipadの支給対象者の条件や台数」、市内小学校への手話指導方法や「筆談マニュアル」のリーフレット作成についての質問が出されました。

 

山田さんは公務員とは思えないような?おしゃれな方でした。

最後、関東ブロック長の相川さんを中心に記念撮影。

当日は関東ブロックの役員の方々がさまざまな協力をしてくださいました。

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(文/全通研理事 桐原サキ  写真/全通研会長 渡辺正夫)

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2018年6月14日 (木)

全通研リーダー養成講座 ~リーダーのためのABC~

62日(土)~3日(日)に北海道札幌市のかでる2.7で全通研リーダー養成講座~リーダーのためのABC~を開催しました。北海道支部を中心に他県からの参加者も含め、31名の参加者で会場の定員ぎりぎりの満員状態での開催でした。

                             

参加者は会場定員いっぱい状態で熱気がありました。

 

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リーダー養成講座の内容は3つの講座とワークショップで、役員経験者は今までを振り返る事ができ、新しい役員は新鮮な気持ちで受講できるとどれも盛況でした。

 

講義1「運動するということ」小山理事

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 全通研の目的を改めて理解し人に伝える時に自分の言葉でわかりやすく伝える事が大事で全通研の目的、民主主義や憲法の説明もあり意味が理解できる講演でした。

 

講義2「人権について」宮澤理事

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 憲法に守られている人権について講師の方の体験を含めわかりやすく説明。参加者からも「人権の意味、人として持っている権利、その人が望む運動と結びつける事の大切さ」を学ぶことができたと好評でした。

 

講義3「全通研のあゆみ」橋本副会長

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 全通研の設立された思いや伊東先生や市川さん、石川前会長が尽力された様子を分かりやすく説明。参加者からも「全通研の歩みやアイラブパンフ運動について理解できた」という意見が多くありました。

 

ワークショップ 

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説明を聞いている場面         グループでの話し合いの様子。

 

なぜ全通研活動をしているのか?なぜ役員をしているのか?全通研の魅力について

グループで話し合い発表をして、参加者からは笑いがあったりうなずいたり様々で

発表者にもまとめて話すという全てにおいて学習の場となりました。

 

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 グループ発表の様子

 

全体をみても各講師陣の事前準備が素晴らしく、参加者も共感できる内容であり、「良かった」「勉強になった」という意見の多い講座になりました。

 

 

(文・写真/全通研理事 吉野 州正)

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2018年6月11日 (月)

2018年度代議員会

519日(土)~20日(日)、ウィルあいち(愛知県名古屋市)において、2018年度代議員会が開催されました。

ホールや、会議室、音楽教室などをひらけるスタジオを兼ね備えた複合施設。

とてもきれいな会場でした。

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全国各地から、130人を超える代議員の皆さんが集まりました。

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私は初めて代議員会に参加しました。その雰囲気に圧倒されるばかり。ドキドキ…

そしていよいよスタートです。

まずは渡辺会長からの挨拶。

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今回議長を務めていただく沖縄の飯國代議員と小林代議員です。

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決算報告、ブロック別会議報告と進み、課題別討議です。

現在の手話通訳制度や、差別解消法などの情勢のほか組織活動についても議論が交わされました。

差別解消法施行から2年。その中で何が変わったのか、自分の地域だけでなく、全国各地の情報が聞けるのはとても貴重な場だと実感しました。

 

夜の交流会は同じ建物内にある「CLOVER CAFÉ」で開催されました。

代議員会の緊張感から解放され、ほっと一息。

すごい、人!人!人!

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支部同士で盛り上がったり、ブロックの絆を再確認したり、初めて会う人と情報交換ができたり、時間が過ぎるのがあっという間でした。

交流会中盤、近畿ブロックさん進行のクイズ大会がありました。

地名の漢字当てクイズです。私も東北勢代表?として参戦!

負けられない戦いがそこにはある!

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…ですが次々出される難問にお手上げ状態でした。

話題は尽きず、話したいことはたくさんありましたが、熱気冷めやらぬ中交流会は終了となりました。

 

2日目は議案書討議です。

議案書に沿って進む中で、手話言語条例や、健康対策に関する問題、N-Actionの取り組みなど幅広く議論が交わされました。

他支部の取り組みを聞く中で、本当に地域によって様々なのだと知りました。

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最後に近藤副会長会から討議のまとめと、橋本副会長から閉会の挨拶があり、代議員会は終了となりました。

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議長を務めていただいた飯國代議員、小林代議員、ありがとうございました。

 

2日間で数えきれないほどの収穫です。知らないことがたくさんあるということに気づきました。明日から自分にできることはなんだろうと思いつつ、11日の中で小さなできることを積み重ねていこうと考えながら帰路につきました。

1年後、また全国の代議員の皆さんと笑顔で顔を合わせられるよう、自分も成長していたいです。

2日間、ありがとうございました。

これからまた1年間、よろしくお願いいたします。

 

(文/全通研理事 櫻井直子 写真/全通研研究誌部)

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