2025年度けいわん患者の交流会
◆2025年度けいわん患者の交流会
「けいわん患者の交流会」を、2025年12月13日・14日に福島県福島市で開催しました。
12月13日(土)12時過ぎに東北新幹線にて福島駅に到着。到着前に東北新幹線から外を見ると、広い平野の向こうに雪がうっすらと積もったなだらかな山が一面に見えました。はじめての福島にわくわくしました。
福島駅西口には、福島市名誉市民の作曲家・古関裕而氏のモニュメントがありました。音楽業界から初めて野球殿堂入りした作曲家です。朝ドラ「エール」の古関裕而の生涯を視聴していたので興味津々です。また、福島駅から会場の福島テルサまでは、まっすぐのびる古関裕而ストリートがあり、不滅の古関メロディーを楽しめるスポットがいくつもありました。垰田和史先生と一緒にストリートを歩き、音楽を聴きました。「古関裕而メロディーボックス」というものがあり、野球に関連する歌が5曲、それぞれのボタンを押すと曲が流れました。
さぁ、お昼ご飯も済ませ、いよいよ、けいわん患者の交流会が始まりました。13時から受付、14時から垰田先生の講演「自ら学ぶ頸肩腕障害と予防」です。
司会は中島純子理事で、伊藤利明部長の挨拶から始まりました。
中島理事 伊藤部長
講演では、頸肩腕障害の症状の経過や、患者さんの書いた手紙が読めないくらい乱れた文字だったと紹介されました。けいわんの症状が重い時には、小さな字が書けず、それでも懸命に書いた字は大きくて、よれたような字で、その方の本来の字とは程遠いものだったというお話がありました。そしてそのような状態でもご自身のつらさやそれを診てくださっている先生への感謝が綴られていました。どんなに苦しい思いをされたのかと思うと同時に、改めて予防の大切さを学びました。予防の為には、各自治体でけいわん健診を実施し、手話通訳の環境を整えることは大事だと認識しました。
講演後、参加者からいくつか質問がありました。「手話通訳者の適性はあるのか?」に対して、垰田先生より「手話を学んでいく中で自分が手話通訳者として適正があるのか判断していくことは大事だ」 と答えてもらいました。
また「ろう通訳者もけいわんになる可能性があると思うが、どうしたらよいか?」に対して、「ろう者にも手話通訳者の現行の問診票を使ったら良い」と、垰田先生が回答されました。
後半は、グループワークでの意見交換と、別室での個別相談を行いました。
何冊か準備していったけいわん関係の書籍やDVDを参加者に販売できました。
今回、地元福島でけいわん健診を行っている医師の参加があり、地元との関わりがさらに強くなったのではないかとうれしくなりました。
18時30分から、会食交流会を福島駅の近くで行いました。地酒と名物の円盤餃子や「いかにんじん」という人参とイカの和え物など、初めて食べる地元のお料理でお腹いっぱいになりました。町はクリスマスのイルミネーションで、とてもきれいでした。ホテルに帰る途中、気温計を見ると0.9度と、とても寒くなっていましたが、会食交流会で親交を温めた後の私たちは、それを感じないくらい心がぽかぽかでした。
次の日は、雪景色に雨の降るお天気となっていました。
観光キャラクター「ももりん」 雪道を転ばないように!
9時に福島駅東口に集合し、まず、コラッセふくしまに行きました。集合場所は、福島市の観光PRキャラクター「ももりん」の前です。ももりんの頭にも雪が積もっていました。近くのコラッセふくしままで雪道を散策です。愛媛から来た私の靴はびしょびしょでしたが、福島の方は、雪でも大丈夫な靴を履いていました。
コラッセふくしまには展望ラウンジがあり、福島市内を一望できます。吾妻連邦、阿武隈川、福島盆地を見渡せました。新幹線が走っているのも見下ろせ、ジオラマのようでした。
1階には福島県観光物産館があり、県内のお土産として、お酒や食料品、民芸品がたくさんありました。
福島駅のすぐそばの「こむこむ館」にプラネタリムがあります。プラネタリウムには暗闇や星空、ナレーションや音響に包まれることで、心と体のリラックスを促進して、ストレスを軽減する効果があるそうです。プラネタリウムで眠くなるという方は、その効果が出ている証拠です。今回は11時からの「ももりんとほしぞらであそぼう!~冬~」を鑑賞しました。 ゆったりとした椅子に座り、冬の星空の説明を聞きました。今まで何回もオリオン座と冬の大三角形の話を聞いていたのに、やっぱり忘れていました。もしかしたら、いつも私は寝ているのかもしれません。
最後にみんなで、星を見せてくれた機械の「星空みせるくん」と記念撮影をして、2025年度のけいわん患者の交流会は終了しました。
今回は開催直前に、予定していた会場近くに熊が出没し、安全を考慮し会場を変更しました。その後、さらに東北地方の地震とそれに伴う北海道・三陸沖後発地震注意報が発表され、中止することも視野に検討しましたが、イベント保険に加入し、参加者の安全に十分に配慮することを念頭に開催することにしました。
垰田先生の講演、その後のグループワーク、垰田先生を囲んでの会食交流会などを通じて、けいわん障害を経験され、そのつらさを乗り越えてきている方々の思いを痛感しました。また、仲間を支えたいと思って参加してくださった方々の思いも深く理解できました。これ以上つらい思いをする仲間を増やしてはいけないという気持ちを強く持ちました。
また、交流会が始まる前、参加者が少しずつ会場に集まっていらっしゃる中で、患者さん同士がお互いの安否確認をするように、目線を合わせてにこやかにあいさつを交わす様子は、この会恒例の風景として、この交流会の大切な役割のひとつだと感じました。
こうして、今回のけいわん患者の交流会を無事終了することができました。開催にご協力、ご心配をいただいた参加者の皆様、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
(文・写真/全通研理事 研究・活動推進部 福田八重子)
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