第2回全通研Webオープンスクール
2024年12月14日(土)に第2回全通研Webオープンスクールがオンラインで開催されました。講師は全通研宮澤典子副会長です。「なるほどthe50年〜全通研創立50周年記念誌をともに学ぶ~」と題して講演していただきました。
今回は申込数が309人、当日の画面アクセス数は最大194でした。(集団視聴の支部あり)
全通研研究・活動推進部の間舩博次長が司会進行を担当しました。
渡辺会長の挨拶からスタートしました。宮澤副会長の講演冒頭に簡単なクイズが準備されていたのですが、クイズの解答が渡辺会長の挨拶でネタバレしていたというプチトラブルがありつつ講演は進んでいきました。
全通研は、1974年6月3日に青森県青森市で開催されていた第7回話通手話通訳者会議の際に誕生しました。当初の会員数が287人、会費1,000円でスタート、現在の会員数や会費を見ても時代の流れを感じられました。
全通研の社会活動と手話通訳制度化の流れを聞くと、どのような経過で現在の通訳の形になってきたかを改めて学ぶことができました。
また、社会福祉構造の変化に伴い、障害者自立支援法の制定‧施行などの社会福祉関連法規の変化にも直面し、障害者権利条約や国際障害者分類(ICIDH)から国際機能分類(ICF)への路線変更といった国際的な流れを受け、きこえない・きこえにくい聴覚障害者の権利を守るために活動してきたことも整理する機会となりました。
途中、休憩をはさんでストレッチをして身体をほぐしました。
また、現在に至っても手話通訳者の身分保障や担い手・養成等の課題についても充分ではないということもお話の中で示していただきました。
全通研は会員へ向けて学びの場を提供してきており、1つは全通研集会で2025年の京都集会で58回目の開催となります。集会は、学びや活動や研究の質を高めるだけでなく会員同士の強い絆を形成する場を提供しています。他には全通研アカデミーや手話通訳活動あり方検討委員会などでも会員への学びの機会を提供し続けています。
また、会員向けの機関誌『手話通訳問題研究』の発行を通じても、学ぶためのツールを提供し続けています。
会員拡大とともに、組織の形を会員数にふさわしい、時代に合わせた形に少しずつ組織改編を適宜行いながら現在も成長し続けていることを識る良い機会となりました。
後半は講演時間が足りなくなってしまいました。テレビのCMなどで「続きはWebで」と聞くことがありますが、今回の学習会は「続きは支部で」ということになります。ぜひ支部で集まって記念誌を読み合わせるなどして学習していただければ幸いです。
(文・写真:全通研理事 新船洋平)
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