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2024年12月26日 (木)

第2回全通研Webオープンスクール

 2024年1214日(土)に第2回全通研Webオープンスクールがオンラインで開催されました。講師は全通研宮澤典子副会長です。「なるほどthe50年〜全通研創立50周年記念誌をともに学ぶ~」と題して講演していただきました。

1_20241226134201 講師の宮澤典子副会長

 今回は申込数が309人、当日の画面アクセス数は最大194でした。(集団視聴の支部あり)

 全通研研究・活動推進部の間舩博次長が司会進行を担当しました。

2_20241226134201 司会の間舩次長

 渡辺会長の挨拶からスタートしました。宮澤副会長の講演冒頭に簡単なクイズが準備されていたのですが、クイズの解答が渡辺会長の挨拶でネタバレしていたというプチトラブルがありつつ講演は進んでいきました。

3_20241226134201 挨拶する渡辺会長

 全通研は、1974年6月3日に青森県青森市で開催されていた第7回話通手話通訳者会議の際に誕生しました。当初の会員数が287人、会費1,000円でスタート、現在の会員数や会費を見ても時代の流れを感じられました。

 全通研の社会活動と手話通訳制度化の流れを聞くと、どのような経過で現在の通訳の形になってきたかを改めて学ぶことができました。

 

 また、社会福祉構造の変化に伴い、障害者自立支援法の制定‧施行などの社会福祉関連法規の変化にも直面し、障害者権利条約や国際障害者分類(ICIDH)から国際機能分類(ICF)への路線変更といった国際的な流れを受け、きこえない・きこえにくい聴覚障害者の権利を守るために活動してきたことも整理する機会となりました。

 

 途中、休憩をはさんでストレッチをして身体をほぐしました。

4_20241226134101 ストレッチ担当の福田理事

 また、現在に至っても手話通訳者の身分保障や担い手・養成等の課題についても充分ではないということもお話の中で示していただきました。

 

 全通研は会員へ向けて学びの場を提供してきており、1つは全通研集会で2025年の京都集会で58回目の開催となります。集会は、学びや活動や研究の質を高めるだけでなく会員同士の強い絆を形成する場を提供しています。他には全通研アカデミーや手話通訳活動あり方検討委員会などでも会員への学びの機会を提供し続けています。

 また、会員向けの機関誌『手話通訳問題研究』の発行を通じても、学ぶためのツールを提供し続けています。

 会員拡大とともに、組織の形を会員数にふさわしい、時代に合わせた形に少しずつ組織改編を適宜行いながら現在も成長し続けていることを識る良い機会となりました。

 

 後半は講演時間が足りなくなってしまいました。テレビのCMなどで「続きはWebで」と聞くことがありますが、今回の学習会は「続きは支部で」ということになります。ぜひ支部で集まって記念誌を読み合わせるなどして学習していただければ幸いです。

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                    (文・写真:全通研理事 新船洋平)

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2024年12月18日 (水)

渡辺会長~山口県の旅~

1214日 祝賀会までのこと

 羽田空港730分発、山口宇部空港行きの飛行機に乗り、山口県に向かいました。搭乗機までバスに乗っていきました。すぐ側で飛行機を見るのは初めてだったので、良い経験になりました。

 予定時刻の925分より10分ほど遅れて到着しました。

 待合室に内田八重子さんが待っていてくれました。内田さんは、山口県で開催した第41回の夏集会(2008822日~24日)の担当理事でした。

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      羽田空港から出発           山口宇部空港

 

 車で会場である山口県聴覚障害者情報センターに向かいました。その途中には亀の形をした「きららドーム」があり、その向かい側に「道の駅 きらら あじす」がありました。そこに立ち寄ってお昼のお弁当を調達しました。

22_20241218134601 亀の形をしたきららドーム

23_20241218134601 道の駅 きらら あじす       

24_20241218134601 記念にパチリ

 どのお弁当にしようか迷っていると、内田さんから山口の名物が入ったお弁当はどうかとアドバイスがあり、素直に従いそのお弁当を買いました。

 山口には読めない漢字がいっぱいです。この道の駅の阿知須(あじす)、バスを発見したら秋穂(あいお)漁港行き、明日の記念講演の会場の鋳銭司(すぜんじ)、そして今日の会場近くの山が陶ヶ岳(すえがだけ)でした。

 この陶ヶ岳は今年9月中旬に山火事になり、情報センター近くまで火の手が回って来たとのことでした。

 11時前に会場である聴覚障害者情報センターに着きました。11時から山口支部の運営委員会に同席させていただきました。

 会議の前に、皆さん一生懸命に作業をされていました。支部の機関紙、研究誌170号など会員に配布するものを10ぐらいの固まりに分けていました。聞くところによると運営委員が自分の住んでいる地域の会員に配達をしているとのことでした。郵送を希望する人もいますが、郵送料を安くするため、また、会員の様子を知るために手渡しを続けているとの事でした。皆さんで協力し合ってやっているので凄いなと思いました。

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    情報センター               運営委員会

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     仕訳作業中                担当者ごとに分ける

 「山通研創立50周年きずなプロジェクト」が作成したクリアファイルの袋詰め作業をしていました。2つのファイルがセットで200円でした。この売上は全て能登半島地震の支援金として聴覚障害者災害救援基金に寄付されることになっています。私も協力させていただきました。

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 午後130分から始める宮澤副会長の「全通研Webオープンスクール」の打ち合わせが1230分から始まりますので、その前にお弁当を食べることにしました。

 「ぷち山口っちゃ弁当」です。瓦そば、けんちょう(煮物)、チキンチキンゴボウ(鶏肉の揚げ物)、わかめむすびが入っていました。瓦そばは初めて食べましたがとても美味しかったです。「山口っちゃ」は方言です。内田さんによると「すべてが山口の物だよ」という意味だそうです。

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 1230分からWebオープンスクール担当者の打ち合わせをオンラインで行いました。山口の会場からオンラインに入りましたが、通信事情があまり良くなく、途中、音声が止まってしまう場面が何回かありました。そのため、本番がとても心配でした。しかし、何事も起こらず無事、1330分に山口から全国の参加者にあいさつができました。

 16時に、情報センターの赤井所長といっしょに伊藤利明理事の車で湯田温泉にあるセントコア山口ホテルに向かいました。

31_20241218134601 セントコア山口

 ここで1830分から祝賀会が行われました。

 祝賀会が終わって、せっかくの湯田温泉です。ゆっくり露天風呂に浸って、すぐに寝てしまいました。

 

1215日 朝の散歩

 朝630分から1階でバイキングを食べました。入口の係の人から、メッセージカードを頂戴しました。メッセージを読ませていただきました。何だか嬉しくなり、いつもより何倍も美味しい朝食になりました。

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 7時から1時間ほど、私の大好きな散歩に出かけました。7時でも日の出前で辺りは薄暗かったです。そして、空はどんよりした雲に覆われていたのでなおさら暗かったです。

 最初に湯の町街道に出て、湯の香通りにある足湯に立ち寄りました。10時から足湯がはじまるとのことで、まだ誰もいませんでした。

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 「明治維新史跡松田屋」の石碑を通り過ぎ、松田屋の入口だけ見ました。歴史を感じるホテルでした。

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       石碑                   松田屋玄関

 道路を渡って中原中也記念館の前を通りました。その向かい側には、狐の足跡という足湯のお店がありました。

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     中原中也記念館                狐の足跡

 

 その後、井上公園に行きました。ここは井上馨候生誕地であり、銅像が建てられています。その奥に何遠亭(かえんてい)がありました。ここは井上馨の兄である五郎三郎の家で増築して、政変で京都を追われた三条実美らが住んでいたようです。今は休憩所になっています。

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       井上馨像                   何遠亭

 そのまま真っ直ぐに歩いて行くとJR山口線の湯田温泉駅にたどり着きます。駅舎の側には白狐の湯がありました。大きな白狐の像があるので目立ちます。今から約800年前に白狐が傷を治すため浸っていた湯が発見されて、それが湯田温泉になったという白狐の伝説があるそうです。あちこちにある足湯の側には必ず小さな狐の像があります。

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      湯田温泉駅                   白狐の湯

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       井上公園にある足湯             駅前のマンホール

 その後、引き返して生目通りにある湯泉舎(ゆのや)に行きました。

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 そして、ホテルに戻る途中に中原中也詩碑、山頭火句碑がありました。

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         中原中也詩碑           山頭火句碑美知

 道中、温泉の湯煙があちこちで見られ心が癒やされました。

 温泉って心も体も温まりますね。

 

 記念講演が終わり、皆さんと昼食を摂り、13時に鋳銭司地域交流センターを出ました。内田さんの車で山口宇部空港まで送ってもらいました。

 1340分から宮城支部の健康普及員の学習会がありました。伊藤理事は鋳銭司地域交流センターからオンラインで講演しました。

 この学習会の冒頭に、飛び入り参加で、山口宇部空港の2階の出発ロビーにあるオフィスコーナーに座ってあいさつをさせていただきました。携帯電話からオンラインで何とか宮城県の参加者にあいさつができました。本当に飛び入りしてすみません。

 

 15時発の羽田空港行きの飛行機に乗りました。

 私はいつも通路側の席に座るのですが、たまたま今回2席で2列の飛行機だったので、窓側のA席に座ることができました。

 山口宇部空港はあいにく雲がたくさん出ていて眼下は雲だらけでした。しかし、東京に近づくと晴れて雲がなく景色を見ることができました。

 富士山、大島、東京スカイツリー、国会議事堂、東京タワーなどを見ることができました。ラッキーな飛行機の旅になりました。超うれしい。

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      国会議事堂                東京タワー

 

                   (文・写真:全通研会長 渡辺正夫)

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「山口県手話通訳問題研究会50周年記念祝賀会」

◆1214日 「山口県手話通訳問題研究会50周年記念祝賀会」

 50周年のお祝いにふさわしく、和服姿の参加者もおり、華やかな雰囲気の中で祝賀会が1830分からはじまりました。

 最初に式典が行われました。

 司会は古屋敦子山口支部事務局長が担いました。

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 開会あいさつは藤井豊会長です。「向野嘉一さんとの思い出を話され、新しい山口の歴史を創ろう」とあいさつを結ばれました。

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 最初に来賓の山口県健康福祉部障害者支援課の松浦美宏主幹からお祝いの言葉がありました。

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 次に私から「これまで仲間である会員とともに歴史を刻んで来られたこと、そして、これからも仲間といっしょに歩み続けてほしい」とお話しいたしました。

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 山口県ろうあ連盟赤井正志理事長からは、2006年の冬集会を終えて、2年後の2008年に夏集会を開催したとき「この時期から県ろうあ連盟と山口支部が固い絆で前に進み始めたのではないか」と話されました。

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 時間の関係もあり、来賓者のお名前だけ紹介されました。

  山口県聴覚障害者福祉協会 伊藤利明理事長

  山口県手話サークル連絡協議会 中川美佐会長

  山口県手話通訳者連絡会 井村幸司会長

  山口県手話通訳士協会 柴田すみ子会長

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左から 松浦主幹、赤井理事長、伊藤理事長、中川会長、井村会長、柴田会長

 

 次にマスコットの名前の発表がありました。

 「なつりん」「みかりん」で、命名受賞者は正司浩美さんです。

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 ここで第1部が終了しました。

 

 第2部は、席を移動しての祝賀会です。

 最初に、会長OBの柴田すみ子元会長、藤村浩二前会長のお2人が藤井会長から紹介されました。

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乾杯は伊藤利明さんが務めました。声を合わせて「乾杯!」をした後、本格的に飲み食べ始めました。

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 しばらくして山口支部のこれまでの活動を振り返る動画の放映が始まりました。途中で音が飛んでしまうハプニングがありましたが、担当者がすぐに別のパソコンに切り替えて無事最後まで放映ができました。

 余興での「テーブル対抗クイズ合戦」ではAテーブルとBテーブルが同点となりジャンケンで勝敗が決まり、Aテーブルが賞品のお米をもらいました。

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 次に「ゆうちゃん、わっこちゃん手話かるた」をしました。手話でかるたの読み札を読み上げ、その読み上げた最初の言葉の指文字が書かれた絵札を取るゲームです。このかるたは、宇部市手話サークルのオリジナル作品です。

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 余興でも大変盛り上がり、楽しい2時間はあっという間でした。

 最後に集合写真を撮りました。

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 写真撮影後、テーブルごとの写真撮影になり、私も各テーブルのメンバーといっしょに写真を撮ってもらいました。

 2次会に行く人もあり、散会しました。お疲れ様でした。

 

 

1215日 「山口県手話通訳問題研究会50周年記念講演」

 山陽本線のJR四辻(よつつじ)駅から歩いて5分のところにある鋳銭司(すぜんじ)地域交流センターで、10時から記念講演が始まりました。

 「全通研創立と山口支部50周年のあゆみ」と題して、休憩を挟み2時間話をさせていただきました。

 

 山口支部は全通研が誕生した197411月に支部第1号として誕生しました。講演では、全通研の『50周年記念誌』や研究誌から山口支部が掲載された資料を基に、設立当時やその後の山口支部の活動を紹介しました。

 

 会場には、山口県立大学の若年層の手話通訳者養成モデル事業を受講したお2人の学生が参加していました。一人は昨年手話通訳全国統一試験を合格した人です。お2人とも4年生で、来春には卒業されます。卒業後は、愛媛県西予(せいよ)市役所、鳥取県聴覚障害者協会にそれぞれ就職される予定です。山口で育った学生ですので山口で働いてほしいという思いもありますが、どこに行っても手話と関わる仕事をされることに対して、大きな心で喜びたいと思いました。

 全通研と山口支部が、ともにこれからの100年に向かって歩み続けることをみんなで確認出来たのではないかと思いました。

 山口の人に支えられた2日間でした。ありがとうございました。

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     鋳銭司地域交流センター            参加者のみなさん

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 司会の古屋事務局長 あいさつの藤井会長         講演中の私

 

                    (文・写真:全通研会長 渡辺正夫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年12月 9日 (月)

WASLIアジア手話通訳者会議2024 その5

WASLIアジア手話通訳者会議2024 その5

 

 815日~18日、インドネシア・ジョグジャカルタで、WASLIアジア手話通訳者会議2024が開催されました。会議が無事終了してからだいぶ時間が過ぎてしまいましたが、今回は会議に付随して感じたことをお知らせしたいと思います。

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 インドネシアを訪れたのは初めてのことで、文化の違いなど痛感することがありました。

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 まず、インドネシアは約13,500もの島々からなる世界最大の島しょ国家です。人口は約2.75億人で、インド、中国、米国に次いで世界第4位。総人口の約6割が全国土面積の約7%に過ぎないジャワ島に集中しています。今回アジア会議が開催されたジョグジャカルタも首都ジャカルタもジャワ島にあります。残りの4割が13千余りの島々で暮らしています。一つの国とはいえ言語も文化も異なる300もの民族が共存しています。イスラム教を信仰している人が約87.2%で世界最大のイスラム人口を有しますが、イスラム教は国教ではありません。しかし、公的に認められた6つの宗教(イスラム教、キリスト教(カトリック・プロテスタント)、ヒンズー教、仏教、儒教)いずれかへの信仰が必要とされています。ムスリム(イスラム教徒)は一日5回礼拝します。空港では、随所に礼拝室が設けられています。男女別の室内にはメッカの方角を示す印があり、信者は足を洗って入室し、メッカに向かってお祈りします。また金曜日の集団礼拝は最も重要な礼拝で、会議中の金曜日11:30ムスリムの参加者は会場近くにあるモスクに出かけていきました。

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 世界のハブ空港は広大な施設が多いものですが、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港もとても広い空港で、同一ターミナルなのに国際線から国内線への乗り継ぎで1万歩余り歩きました。空港内のあちこちに消火器が設置されていて、この置き方がまたユニークなのです。眺めながら歩くことで広い空港を楽しみながら移動することができました。ま た、広いためか空港スタッフはキックボードやセグウェイに乗って移動していました。羽田空港では見ない光景だなぁと思いました。

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 空の旅といえば、日本の大手航空会社のANAJALはそれぞれ機内安全ビデオ(搭乗の注意などを説明するビデオ)に手話通訳が付いています。通訳しているのはどちらもろう者です。ANAは機内のモニターに映し搭乗者全員が見られるようになっています。日本語の説明には日本手話の通訳が、英語の説明には国際手話の通訳が付いています。JALは機内エンタテインメントビデオのメニューの中にあり、自分で見に行く必要があります。インドネシアのガルーダ・インドネシア航空の安全ビデオにも手話通訳が付いていました。作り方、ワイプの形もさまざまですね。いずれにしても自分の望む言語で情報にアクセスできることが大切ですね。

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 ところ変われば文化も異なりますが、あちこちの国で情報アクセスの保障と形態が拡大していることは喜ばしいことだと感じました。

 

                  副会長 宮澤典子

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2024年12月 4日 (水)

2024年度けいわん患者の交流会

2024年度けいわん患者の交流会

 「けいわん患者の交流会」 が20241123() 13001600 京都嵐山の全国手話研修センター(ホテルビナリオ嵯峨嵐山)の「御室」で開催されました。参加者は9名と理事3名の12名でした。

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 行楽シーズンの嵐山、想像通り観光客が押し寄せる中、私は手話研修センターをめざしました! けれども、新幹線が途中で止まってしまい、京都駅の構内は人でいっぱいになっていました。打ち合わせの集合時間より2時間以上遅れて到着。2階の部屋に駆けつけると、すでに研究・活動推進部の伊藤部長の挨拶が始まっていました。

 まず、最初の1時間は「メンタルヘルス ~心の健康と対人援助について~」をテーマに、伊藤美恵氏(NPO法人こらぼねっと京都・理事長)の講演です。

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 人が人を援助するって? 援助する事は、単に役割であり、援助をする人とされる人の間に上下関係があるわけではないということを忘れてはいけないと思いました。それぞれの役割や状況はあっても、人は助け合って生きているという話がありました。「援助する」と聞いて、皆さんはどんなイメージをされるでしょうか? 頭の中では「援助してあげる」になっているかもしれません。

 対人援助の仕事をしている私たちは、常にそれぞれの場面にあった技術が必要となるため、身体的、精神的な負担がかかってくるのだと思います。より良い支援をするためには、まずは自分が満たされていないと、相手を満たすことなどできないのだと改めて確認できました。

 それから、おもしろいワークをしました。2人一組になり、次のようなことをしました。

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①肩たたき 

ポイントは相手の心地の良い力加減を確認すること。音楽をお互い聴きながらテンポを共有することで、お互いがより心地よくできる。

②気持ち次第で結果が変わる

・相手を持ち上げようとしたときに、持ち上げられる人も自分が重い、持ち上げる人も重たいと思って持ち上げると上がらないが、逆では体が浮き上がった。

・前屈をしてみて、その後、右上写真のように、下から背骨をトントン伸ばすようにたたいていくと、さっきより前屈が深くできた。

 

 こんなに気持ち次第で結果が変わるなんてと驚きました。とても不思議でおもしろい取り組みなので、地元に帰って支部のみんなと試してみたいと思いました。

 また、もう一つ実際にやってみたいことができました。

 それは、嫌なことがあったら貯金をしてお金を貯めるということです。貯まった分は、無駄遣いをしてもいいというルールです。貯まる喜びを感じられますよね! 一つのことが見方を変えれば、嫌なことでも、貯まる喜びにもなるということです。

 

 あっという間に1時間が経ちました。ワークで体も動かしましたが、休憩後に簡単なストレッチをして、後半は意見交換をしました。

 コロナ禍後、ようやく昨年から対面での交流が復活した「けいわん患者の交流会」について、今後の交流会の実施時期、実施場所、実施時間、交流会の参加者の呼びかけ対象者について話し合いました。

 1つの輪になり遠慮なく意見を出してもらいました。個別での相談もできました。参加された皆さんありがとうございました。

 貴重な時間を京都で過ごすことができました。

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             (文・写真/全通研理事 研究・活動推進部 福田八重子)

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