健康普及員スキルアップ講座
10月14日(月・祝)9:00~12:00にオンラインで、健康普及員スキルアップ講座(研究・活動推進部 健康対策担当)を開催しました。参加者は84名でした。
本講座は、健康普及員の方、今年度中に健康普及員になる見込みの方を対象としています。健康普及員として活動を続けていくために、改めて健康に関する情報を確認し、新たな知識を得てもらうことを目的に開催しています。
今回は、垰田和史氏(びわこリハビリテーション専門職大学・教授)による「もう頸肩腕障害は怖くない~メカニズムを理解し、予防する~」と、高田智子氏(看護師、研究・活動推進部健康対策担当部員)による「しなやかな手話通訳をめざして~メンタルヘルス~」の講演をしていただきました。 垰田和史氏
垰田氏から、手話通訳者の健康問題の歴史、上半身の筋肉の絵図から頸肩腕障害の起こるメカニズムや、グラフなどを使って手話通訳をしている方特有の症状についてお話いただきました。また、「よりパン」ができた経緯として、ろう者と手話通訳者の双方が手話通訳者の交代のルールなどを決めていったと説明がありました。国が決めたのではなく、双方が話し合って手話通訳のルールを決めたというのは、改めて当事の先輩方の活動の素晴らしさを認識することができました。
また、けいわん検診は、頸肩腕障害になっている人のためだけでなく、毎年検診を受けることで身体の状態を知り、頸肩腕障害を未然に防ぐためのものです。例え症状が出ても、重くなる前に対処する役割があるとのことでした。このことを、もっと広く皆さんに知っていただきたいと思いました。
高田氏からは、メンタル面について、自分のストレスサインを知り対処すること、ストレスの軽減、溜めないための気持ちの持ち方、暮らし方などをお話いただきました。その中で「完璧主義よりもしなやかに生きる力をつける。そのためのステップとして、自己暗示をかける。スモールステップに分ける」という話があり、これはこれからすぐに実践してみようと思います。
思いどおりにできなくて落ち込んだ時や、心が疲れた時、自分ってだめだな~と感じた時、そんな時々に講演内容を思い出して、こんな自分でもいいだと言い聞かせたいと思います。今回のお話を聞いて、癒やされました。
講師のお二人ともが、「大切なのは予防だ」と言われていました。垰田氏からの「ストレッチは毎日するのが大事」と、高田氏からの「ご自愛ください~自分をほめて、自分を大切にして~」の言葉を胸に、まずは自分の体調に心を配って、少しの不調にも気づき、場合によっては周りの方や仲間に頼っていきましょう。
(文・写真 中島純子理事)
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