議員連盟の関係団体等へのヒアリング
2024年7月16日(火)に「障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟」の手話推進法案に関する関係団体等へのヒアリングが、参議院議員会館1階102室で開催されました。
ヒアリングは、15時から開始して16時15分まで行われました。参加者は、議員連盟、関係団体、政府関係者の約50人でした。
司会は今井絵理子(いまい・えりこ)議員連盟事務局長が務めました。
開会のことばのあと衛藤晟一(えとう・せいいち)議員連盟会長から「この議連として読者バリアフリー法、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法を制定し、3つめの手話施策推進法に取り組むことにした。幅広いご意見を頂戴したい」とあいさつがありました。
このあと各団体から3~5分程の提案がありました。
参加した団体と代表して発言をした人を紹介します。
(1)全日本ろうあ連盟 河原雅浩副理事長
(2)全国手話通訳問題研究会 会長(渡辺)
(3)全日本中途失聴者・難聴者団体連合会 宿谷辰夫理事長(オンライン参加)
(4)全国盲ろう者協会 門川伸一郎理事
(5)日本手話通訳士協会 渡部芳博事務局長
(6)手話を広める知事の会 前田信彦鳥取県保健福祉部ささえあい福祉局障がい福祉課社会参加推進室長
(7)筑波技術大学 石原保志学長
(8)群馬大学 金澤貴之教授
(9)都民総合法律事務所 田門浩弁護士
(10)NPO法人インフォーメーションギャップバスター 伊藤芳浩理事長
私から「全通研はろう者の暮らしやろう者の権利を物差しとして、手話通訳制度の改善を目指している観点から、検討されている法案には、ろう者の暮らしと手話通訳者の仕事の内容の改善に結びつく内容になることを期待したい。ろう者の社会参加や権利を保障する重要な役割を担う手話通訳者の多くは、不十分な養成課程と不安定な雇用で業務を果たしている実態があり、その中で誠実に働く手話通訳者に頸肩腕障害などの健康問題が多く発生しています。手話通訳制度の脆弱さはろう者の暮らしの不十分さの原因の一つとも考えられ、早急な解決が必要な課題になっている」などろう者の暮らしと手話通訳の課題の解消という観点から、現状と課題を話しました。
このあと、舩後靖彦(ふなご・やすひこ)議員、吉良よし子議員、勝目やすし議員、山本博司幹事長の4人の議員から質問が出されました。
今井絵理子事務局長から「7月26日(金)、午後1時から2回目を開催する予定である」ことを伝えられ、閉会しました。
今回のヒアリングは、それぞれの団体の意見を聞く場として位置づけられ、それぞれの団体の法案に対する考え方を議員連盟や政府関係者に届けた形でした。2回目のヒアリングではきっと議員連盟からの骨子案が提出されて、そのことについて議論をしていくのではないかと思います。26日まであまり時間はありませんが、当事者が納得できる法案にしたいと改めて考えた一日でした。
(文・写真:全通研会長 渡辺正夫)
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