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2024年7月17日 (水)

一般財団法人全日本ろうあ連盟本部事務所 事務所開きin新宿区原町

一般財団法人全日本ろうあ連盟本部事務所 事務所開きin新宿区原町

 

 梅雨の合間で晴れて暑くなった7月13日(土)、「全日本ろうあ連盟本部事務所 事務所開きin新宿区原町」が新宿コズミックセンター3階大会議室で開催されました。

 会場には、来賓と、全日本ろうあ連盟の理事、事務所職員、関係者ら約40人が集まりました。

 司会は、全日本ろうあ連盟の山根昭治事務所長が務めました。

1_20240717140601 司会:山根事務所長

 開会のことばではじまりました。

 最初に、全日本ろうあ連盟の石橋大吾理事長からあいさつがありました。

 「1947年に連盟が発足し、今年で77年目になりました。「七七」はエンジェルナンバーで縁起が良いとされていて、3つの意味があります。1つはこれまでやってきたことは正しかった。つまり、連盟のこれまでの実績は間違いなかったということを表します。2つ目は正しく、ぶれずにこれまでやってきたこと。3つ目は私が理事長を務めることとなりましたが、7代目の理事長となります。良いタイミングで事務所開きができました。これから新しい時代を切り拓いていきたいです」

2_20240717140601 石橋大吾理事長

 次に3人の方から祝辞がありました。

 最初に国立大学法人筑波技術大学石原保志学長から「いしばしの手話も七ですね。7代目の事務所になるとのこと。私は10年前に初めて連盟の事務所に行きました。小さなエレベーターに乗って8階で降りると狭いところで皆さんが一生懸命働いていたことを思い出します。新しい事務所を設けられたということに対してお祝いを申し上げます」

3_20240717140601 石原保志学長

 次に社会福祉法人全国手話研修センター黒﨑信幸理事長から「大阪の事務所時代は知りません。ベル会館の建設運動は自分が若いとき。カンパを集めてベル会館を作ったけれど、問題があり事務所をなくしてしまった。とてもガッカリしたことを覚えています。早稲田の鶴巻町での間借りから榎町にすぐ事務所を移転しました。そのとき竹島さんと飯塚さんが頑張っていた。人がいっぱい集まる事務所になってほしい。しかし、できれば自前のビルで事務所を持ちたいと思っています」

4_20240717140601 黒﨑信幸理事長

 最後に全日本ろうあ連盟石野富志三郎前理事長から「石橋理事長からあいさつがありましたが、七七ですね。スロットで言えば七七七。三つ目の七は何か。昔、江戸川ホテルというのがありました。SKビルの近くのマンションを連盟の理事用に借りた宿です。土屋元理事長は大分県なのでこの江戸川ホテルに泊まりました。職員が掃除などしてくれた。ベル会館は一つのろう運動の汚点であると言えます。新しい事務所に昨日訪問しましたが、ピカピカの事務所で何もかも綺麗でした。理事長の机といすもある。これが連盟の事務所なんだと思いました。デフリンピックや手話言語法の関係でこれからますます忙しくなる。これからの発展を祈っています」

5_20240717140601 石野富志三郎前理事長

続いて来賓紹介がありました。

国立大学法人筑波技術大学石原保志学長、

社会福祉法人全国手話研修センター黒﨑信幸理事長、

同センター小出新一常務理事、

そして私(全通研会長)から「おめでとうございます」とお祝いを一言。

次いで、東京都聴覚障害者連盟粟野達人理事長、

社会福祉法人東京聴覚障害者福祉事業協会石川芳郎理事長、

新宿区聴覚障害者協会秋山潔会長、

そして、新事務所のオーナーである桂建設株式会社武信裕取締役社長、

最後に、全日本ろうあ連盟石野富志三郎前理事長が紹介されました。

6_20240717140601 参加者の皆さん

 これまでの事務所の変遷と題して、全日本ろうあ連盟久松三二事務局長からスライドを映しながら、初代から7代目までの連盟の事務所について、当時の様子を加えながら説明されました。

➀ 藤本敏文氏宅 大阪市西淀川区野里町

② 大阪市立聾学校内 大阪市東区広小路地 

③ 日本福祉ベル会館内 目黒区本郷町 1965年~1971

④ 間借り 新宿区早稲田鶴巻町 1971年~1975

⑤ 新栄ビル内 新宿区榎町 1975年~1977

⑥ SKビル内 新宿区山吹町 1977年~20247

⑦ 桂ビル内 新宿区原町 202478日~

 

本部事務所長も現在7代目となります。

①竹島昭三郎さん 1977年~1989

②河合洋祐さん  1989年~1994

③大槻芳子さん  1994年~1999

④大杉豊さん   1999年~2006

⑤久松三二さん  2006年~2020

⑥倉野直紀さん  2020年~2023

⑦山根昭治さん  2023年~現在

7_20240717140601 久松三二事務局長

 「追想」として『わたしたちの手話 学習辞典』など数多くの全日本ろうあ連盟の書籍を出版してこられたタツノコ出版の大河原則義さんからビデオメッセージが紹介されました。

 ビデオの最後に、初代事務所長の竹島理事と一緒に事務所で働いていた飯塚千代子さんが紹介され、なんとご本人がビデオメッセージによるサプライズ登場をされました。

 連盟の新しい事務所のスライドを背景にテープカットが行われました。テープカットをするのは、石橋大吾理事長、石原保志学長、石野富志三郎前理事長の3人、介添人は深川誠子理事と清水愛香理事でした。

10_20240717140601 テープカット

 閉会のことばのあとに全員で記念写真を撮りました。

11_20240717140601

 そして、2グループに分かれて路線バスで原町にある新事務所に移動しました。

12_20240717140601 バスで移動中 河田町停留所で降りる

 新事務所前で、見学者一同で記念写真撮りました。

13_20240717140501 真ん中のビル   14_20240717140501 連盟事務所前

 2階が連盟新事務所フロアです。

 入ってすぐに会議室があり、その会議室前にはお祝いの花が並んでいました。そして、かなり広い場所に整然と事務机が並んでいました。

 最新式の勤務管理対応システム(写真:オフィスステーション)も備えられていました。

 働いている職員は、京都事務所を含めて合計で42人と聞き、組織の規模が拡大していることをあらためて認識しました。

 最後に、全通研からささやかながら事務所移転祝をお渡ししました。新しい事務所内で記念に久松事務局長と一緒に写真を撮りました。

15_20240717140501 お祝いの花   16_20240717140501 会議室

 

17_20240717140501 ひろびろとした職場   18_20240717140501 オフィスステーション

19_20240717140501 お祝をお渡ししました

 以前の連盟事務所に比べて約2倍の広さになり、1フロアなので職員の顔を見ながら働くことができます。倉庫も壁際にあり整理しやすい環境にあることが分かりました。

 ただ、杞憂だと思いますがここの家賃を払っていくには相当な努力が必要だと思いました。それだけの覚悟をもたれたのだと感服しました。

 

                     (文・写真:全通研会長 渡辺正夫)

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