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2024年6月26日 (水)

障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟総会

「障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟総会」

日時 2024620日(木)15:0016:30

場所 参議院議員会館 B107

 

 620日(木)参議院議員会館において「障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟総会」が開かれました。

1_20240626135701 2_20240626135701

 今井絵里子事務局長が司会を務め、議連会長の衛藤晟一議員の挨拶のあと議事が進行しました。

「視覚障害者等の読書環境の整備の推薦に関する法律」(読書バリアフリー法)

「障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律」(障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法)

の進捗状況について各省庁からの説明があり、当事者団体や関係団体からの質疑応答を行いました。

 

 手話施策推進法(仮称)案について、今井絵里子事務局長より議連による3本目の法律として検討を行っていること。衛藤会長から「紆余曲折を経たが手話に関する施策推進法を作ることに尽力したい」と正式に表明がありました。

 最後に、全日本ろうあ連盟の石橋理事長より法案成立について、2025デフリンピックが絶好の機会であり早期の法案成立をお願いしたいと述べられ、議連と関係各位へ協力依頼がありました。

3_20240626135701 左)今井事務局長、右)滝波議員

4_20240626135701 挨拶する議連会長 衛藤晟一議員

5_20240626135701 協力依頼を述べる石橋理事長

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 秋の臨時国会での成立をめざすべく、今後の関わりや取り組みが大切になってきます。全通研としても、法制定の実現に向け、共に取り組みたいと思います。

                  (文・写真/全通研理事 間舩博)

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中国ブロック組織担当者会議

2024年61日(土)中国ブロック組織担当者会議   場所:オンライン(ハイブリット)

 

 中国ブロック組織担当者会議をオンラインで開催しました。

 参加支部は鳥取、島根、山口、岡山、広島の5支部。うち島根支部は集合でのオンラインでした。中国ブロックからの参加者は12名。全通研からは2名(担当理事1名、部局付部員1名)の計14名でした。

1_20240626115401 司会 伊藤利明さん(山口)

【会議内容】

14:00~開会、担当理事自己紹介、出席者自己紹介

      司会 伊藤利明さんより、開会あいさつ

14:05~担当理事から「全通研・組織部の活動について」説明

430~事前アンケートについて説明

500~休憩・ストレッチ、グループ分け

510~グループワーク

640~報告・まとめ

700  終了

 

  中国ブロック伊藤利明さんの司会で開会、挨拶いただきました。オンライン上の会議ですが、各支部の活動につながる会議になることを期待したいと挨拶されました。

 担当理事として間舩が参加しました。オンライン形式でもあったので、機器操作の部分をN-Action小野尾委員長に協力いただき、また小野尾委員長にはグループワークも参加しました。

2_20240626115401 担当理事の間舩   3_20240626115401

 全通研から組織活動に関し、会員数の動向、推移、傾向を説明しました。次にHP紹介、支部お役立ちグッズ、組織活動に関連した事業報告、2024年度事業活動の予定などを一通り説明しました。また会員拡大の取り組み説明の時間を活用し、各支部で実際に使用しているお誘いのためのグッズ紹介など、実物紹介をしてもらいました。

 2023年度会員数の推移では、全国で160名の増加となりましたが、中国ブロックでは全体の会員数としては796名。前年度比14名の増加となりました。(2022年度 782名)

 事前アンケートから会員拡大に向けた取り組みや効果について、コロナ禍の制限がなくなったことでコロナ禍前に行っていた事業が再開されたこと、手話奉仕員養成講座で全通研の紹介を行い、新規会員の獲得につながった報告がありました。

 独自性のある支部活動として岡山支部では「手話朗読」という活動を行い、ろう者と共に手話による朗読活動をしている報告がありました。広島支部では「被ばく体験伝承班」という専門部があり広島ならではの取り組みの紹介がありました。岡山、広島の取り組みにより、会員をつなぎとめた事例や、その活動に一緒に取り組みたいという申し出があり入会につながった事例の報告がありました。

 次世代会員の活動では、鳥取支部がN-Actionの専門部が2024年度に発足した報告がありました。まだ未設置の支部では若年会員活動の活発化、集まる機会がない等、課題がありました。これからは大学や若い世代とつながるための方策を検討するなど前向きな意見がありました。また、ろう協青年部と協働する活動に向け考えているなど若年世代の活動に注目したいところです。

4_20240626115401

 前半の部、終了後は岡山支部 中島みゆきさんに協力をいただき、ストレッチを行いました。

 後半のグループワークでは、2つのグループに分けました。前半の全通研組織活動の説明を受け、参加者同士で自由に話し合い、それぞれの支部が情報共有できることを目的に行いました。各グループの主体性を尊重し、司会と報告者を最初に選出していただきました。

5_20240626115401 第1グループ報告者 山根淑子さん(岡山支部)

6_202406261154012グループ報告者 伊藤千華さん(鳥取支部)

【各グループからの報告】

 会員拡大でも、新規入会で増やしていくというイメージが強いが、会員をつなぎとめるという点でも魅力ある取り組みが紹介されました。岡山支部では「手話朗読班」の取り組みに加え、会費は8,000円で設定(郵送希望者は別途送料が必要)、高額というイメージを持たせない取り組みをしているそうです。

 広島支部では会員限定で手話会話の動画を会員のみに発行するパスワードを使い視聴できる取り組みをしているそうです。そのパスワードは1年おきに更新されるため、動画視聴したい場合は会員にならないと視聴できないシステムにしている。

 鳥取支部では手話パフォーマンス甲子園をきかっけに若い世代に入会していただくが、ただ入会して終わりではなく、個人間でつながるようにして、切らさない取り組みを行っている。

 島根支部では、手話サークルの役割を大事にし、ミニ学習会の開催など各地で実施している。

 山口支部では、一人一人の地道な活動が実を結んで会員拡大につながっている。

 

 支部活動においてさまざまな課題はありましたが、会員を獲得、入会につなげるという取り組みにおいては独自性のある、地域らしい取り組みを行っていたり、1番は「魅力を感じてもらう」という視点に立った活動を展開していると感じました。またN-Action世代の活性化についても各支部とつながった取り組みを行っていきたいと報告ありました。全通研会員になったメリットを感じてもらい、会員へフィードバックできる活動に期待したいと思いました。

 最後に記念撮影し終了しました。

7_20240626115401

〇まとめ

 コロナ禍の制限がなくなり、全国の会員数としては増加に転じましたが、中国ブロック全体でも増加しました。増加した要因もさまざまですが、コロナ禍前に実施していた事業を再開したことや、社会では手話を題材にしたドラマの影響もあってか、誘いやすい部分もあったようです。また、支部作成のお誘いグッズでは写真を多用し、見てもらえる、目を引いてもらえるを心がけパンフレットを作成した事例も紹介いただきました。大学や若い世代との連携をどうするのか、どうアプローチしたら良いのかなど悩みが山積している状況は見えました。しかし、支部独自性の活動が功を成し会員をつなぎとめることに結びついた事例など、奮闘ぶりが伺えました。

 

                 (文・写真/全通研理事 間舩博)

 

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2024年6月20日 (木)

全国手話言語市区長会 総会

全国手話言語市区長会 総会

 

 2024年6月12日(水)「令和6年度全国手話言語市区長会」総会が、東京都千代田区の都市センターホテル3階のコスモスホールにて開催されました。

1_20240620141701

 総会は8時半から9時15分まで、90人の市長さん方の参加がありました。

2_20240620141701 ひな壇   3_20240620141701 参加された市長さん

4_20240620141701 会場内

 司会は、富山県の武隈義一黒部市長が務められました。

 はじめに、埼玉県富士見市長の星野光弘会長から手話を交えて、あいさつがありました。

5_20240620141701 星野会長のあいさつ

 特に2025年デフリンピック東京大会成功のために6つの自治体から大会事務局へ派遣している。その職員の紹介がありました。

 (鳥取県、東京都、神奈川県、石川県白山市、埼玉県三芳町、埼玉県富士見市)

6_20240620141701 派遣されている自治体職員

 また、手話言語法の制定に協力していくことやきこえない人の社会参加を目指すことを述べられ、会長としての最後のあいさつをされました。

 次に、来賓として全日本ろうあ連盟の石野富志三郎前理事長のあいさつがありました。

「市区長会の相談役をしてきましたが交代します。3日前の和歌山の全国ろうあ者大会で連盟理事長を退任しました。新理事長は石橋大吾さんで鳥取県出身です。また、嬉しいお知らせがありました。それは今朝、ニューヨークからメールがあり国連の障害者権利委員会の委員に日本から立候補した弁護士の田門浩さんが当選しました」とあいさつされました。

7_20240620141701 石野前理事長

 続いて来賓の日本財団の尾形武寿理事長からあいさつがありました。

「手話言語法を制定したときにはどうなるのか。きこえない人が法や条例が制定されることで不自由なく生活できるようになるのか。不自由なく生活するために手話  通訳者をつけないとダメなのか。手話通訳者がいなくても自由な生活ができるような社会を構築していくことが大切。コミュニケーションツールをしっかり整える事によって、きこえる人と同じように仕事や生活ができる。法や条例を作っただけでなく社会を構築していくことが必要。普通学級で手話を使った勉強ができないだろうか。やってみたいという自治体があれば支援していく」とあいさつされました。

8_20240620141701 日本財団 尾形理事長

 次に来賓紹介がありました。

 一般社団法人全国手話通訳問題研究会の渡辺、一般社団法人日本手話通訳士協会の高井理事、社会福祉法人全国手話研修センターの黒﨑理事長の3人から「総会、おめでとう」と連帯のエールを送りました。

 また、知事の会から会長の平井伸治鳥取県知事から祝電が届けられました。

 

議事に入りました。

 議長は星野会長です。

議案の説明は、加藤龍幸事務局長(石狩市長)が資料に沿って行いました。

(1)令和5年度 事業報告について

        手話劇祭の報告 山口県萩市 田中文夫市長

(2)令和5年度 収支決算報告について

(3)令和5年度 会計監査報告について

(4)令和6年度 事業計画(案)について

(5)令和6年度 収支予算(案)について

(6)令和6・7年度 役員体制(案)について

 議案説明の後、採決に入り、すべての議案が賛成多数で可決成立しました。

9_20240620141701 加藤事務局長

 また、田中文夫萩市長から監査報告と2023年の手話劇祭の報告がありました。

10_20240620141701 田中萩市長

 旭川市の桝井正将副市長から2024年手話劇祭についての紹介がありました。

「萩市の手話劇祭を見させていただいた。これまで以上に盛り上げていきたい。実行委員会を立ち上げて準備を進めている。9月28日(土)に旭川市に来ていただきたい」とのことでした。

11_20240620141701 桝井副市長

 最後に星野議長から「星野と加藤事務局長とで4年間やってきた。新会長を支えていく。負担金の徴収、役員体制を輪番にするなど改革をした。デフリンピックの気運醸成をしていってほしい。地元のきこえない協会の皆さんと協力してやっていってほしい」と述べられました。

 「デフリンピック気運醸成について」と題して、全日本ろうあ連盟の久松三二事務局長から資料をもとに情報提供がありました。

 7つのお願い

 ①自治体主催の大規模イベントでの「デフリンピック・デフスポーツ啓発イベント」

 ②手話言語条例施策と協働した小中学校への「社会的・文化的プログラム(きこえないこと、手話言語、デフリンピック)」

 ③公共施設における、東京2025デフリンピック大会やデフアスリートに関する展示ブースの設置

 ④自地域の自治体マスコットキャラクターや「大使(観光または応援)」等による東京2025デフリンピックの応援を

 ⑤923日・手話言語の国際デー&デフリンピックとの協働イベント

 ⑥放送バリアフリーへの取り組み(手話言語で語るアナウンサー、手話言語で語る解説者、手話言語通訳者養成研究事業)へのご支援

 ⑦国際手話通訳者及び手話言語通訳者養成研修会の職員(手話通訳士)等の公費受講と派遣

12_20240620141701 久松事務局長

 このあと退任する役員の紹介があったあと、本日出席している榎本義法富岡市長から「これからは一人の会員として皆さんと共に活動していきたい。新体制のもとこの会が益々発展支援することを祈念している。大変お世話になりありがとうございました」とあいさつがありました。

13_20240620141701 榎本富岡市長

 また、新会長の野田義和東大阪市長から「星野会長から会長を任されました野田と申します。前任の役員の皆さまにはご協力ご指導をいただきたい。来年にはデフリンピックがあるので大成功に導くように頑張りたい。手話言語条例のさらなる充実に向けて頑張りたい。多くの関係団体と手を結んでいきたい。  皆様方のご支援をいただきたい」とあいさつされました。

14_20240620141701 新会長の野田東大阪市長

 250人で始まった市区長会は現在64581579%)になりました。年々、会員も増えています。地道な努力を積み重ねた結果が会員増に繋がっているのだと思いました。今年創立50周年を迎えた全通研もこれを機に会員を増やしていきたいと思った次第です。

 

                 (文・写真:全通研会長 渡辺正夫)

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2024年6月14日 (金)

第72回全国ろうあ者大会in和歌山(3)

72回全国ろうあ者大会in和歌山のおまけ

 

 私は空いた時間や、朝早くに散歩するのが大好きです。和歌山駅地下1階にある観光案内所で「和歌山市観光案内マップ」をもらい、それを頼りに今回もあちこち見て歩きました。

 6月8日(土)、和歌山城ホールを見た後に目の前にある和歌山城に行きました。

 410円の入場券を買い、お城の中に入りました。天守閣から見渡す景色はとても気持ちが良かったです。

 また、お城を下ったところで全通研創立50周年の記念グッズであるキャンパストートバックを下げた静岡県沼津市から参加した会員の方に会いました。その方に私から「ありがとう」と声をかけました。

 「和歌山城撮影ポイント」の看板を見つけ、その場所で記念写真を撮りました。

 また、地元実行委員会では「和歌山城・和歌山城公園ガイド」が手話通訳付きで6月8日(土)の午後1時からありました。

1_20240614173501 一の橋と大手門    2_20240614173501 わたしとお城

3_20240614173501 伏虎像(ふっこぞう)

 天守閣が建つ山は虎が伏せているように見えることから虎伏山(とらふすやま)と呼ばれています。この話にちなんで寝そべっている虎の姿をした伏虎像が置かれています。この像は2代目だそうです。

4_20240614173501 多様な石垣

 城主が変わるごとに石材や工法が変遷します。その違いが一度に見られました。また、私は気がつかなかったのですが、桃の瓦がどこかにあったそうです。

5_20240614173401 天守閣の模型   6_20240614173401 天守閣から見た景色

7_20240614173401 撮影ポイントからの和歌山城   8_20240614173401 ガイド

 

 6月9日(日)、式典が始まる前に散歩に出かけました。どんよりした曇り空でしたが傘を持たずに出ました。昨日と同じ和歌山城方面に行きました。

 和歌山城を後ろにして南海和歌山市駅付近まで歩きました。和歌山出身の有名人はたくさんいます。その中の一人、作家の有吉佐和子記念館に行きました。記念館の前は市民会館なのですが閉鎖されていました。跡地は新たな活用をしようと検討しているようです。

9_20240614173401 有吉佐和子記念館

  有吉佐和子氏がベストセラーの全てを執筆した東京都杉並区の邸宅をこの紀ノ川のそばに移して復元した施設です。「紀ノ川」も代表作の一つ。

10_20240614173401 市民会館

 有吉佐和子記念館の近くに「藩校跡」、「南方熊楠生誕地」、「勝海舟寓居地」を見て来ました。帰りは「ぶらくり丁」を歩いて和歌山駅に向かいました。「ぶらくり」のことばの由来は、呉服古着類をつり下げて売っていたことからです。つり下げるを方言でぶらくると言うそうです。これも地元の実行委員会の人から教えてもらいました。

11_20240614173401 藩校跡   12_20240614173401 南方熊楠生誕地

13_20240614173401 勝海舟寓居地

  その中に偶然にも全国ろうあ者大会の記念品の小物を作った「地域活動支援センター 紀州の手」(一般社団法人和歌山県聴覚障害者協会)を見つけました。

 このときは記念品もまだ見ていませんし、誰からも聞いていなかったのですが偶然見つけられたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 他にも見たいところがありましたが、あまり欲張っても仕方がないので、また、和歌山に来たときの楽しみにとっておくことにしました。

 今回もいろいろ発見できた和歌山の旅でした。ありがとうございました。

14_20240614173401 ぶらくり丁   15_20240614173401 地域活動支援センター 紀州の手

16_2024061417340172回全国ろうあ者大会in和歌山の記念品(キーホルダーとマグネット)

 

                    (文・写真:全通研会長 渡辺正夫)

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第72回全国ろうあ者大会in和歌山(2)

72回全国ろうあ者大会in和歌山<2日目>

 

 6月9日(日)、会場であるビックホエールに歩いて向かいました。会場に入る直前に雨が降りだしました。

 会場は2,500人の大勢の参加者が集まりました。オープニングセレモニーが9時45分に始まりました。「木の本の獅子舞」が披露されました。私が知っている獅子舞と違い、動きの激しいダイナミックな獅子舞でした。

1_20240614172001 式典会場入口    2_20240614172001 木の本の獅子舞

3_20240614172001 会場内の様子

 式典の司会は、深川誠子理事が務めました。

 有山一博理事の開会のことばでいよいよ開始です。福田実行委員長から歓迎のあいさつ、石野理事長からあいさつがありました。石野理事長は15年の理事長職を降りるとあいさつされました。

 来賓あいさつで、歓迎のことばを岸本周平和歌山県知事、尾花正啓市長(代理佐藤哲也副市長)、から手話を少し入れてあいさつしてくださいました。会場からはたくさんの拍手がおくられました。

 

 続いて、厚生文化賞として曽輪信明氏と全通研の前会長の石川芳郎氏の2人、厚生文化感謝状として大嶋雄三氏、感謝状として大分と福井の2団体、主管団体表彰として数見満氏と小薮恵美子氏の2人が表彰されました。代表として曽輪氏が安藤豊喜前理事長の「継続は力」と書かれた色紙を紹介しながら謝辞を述べました。また、その謝辞で曽輪さんから「現在、手話通訳士は全国で何人いますか?」と石川さんにたずねられ、「手話通訳士は4千人。全通研の会員は9,500人です。この会場にいて全通研に入っていない人がいたら是非入会を!」と呼びかけがありました。

4_20240614172001 厚生文化賞を受ける石川芳郎氏

 そして、来賓の厚生労働省武見敬三大臣の代理として川部勝一室長と文部科学省盛山正仁大臣の代理として村上学調査官のお二人から、大臣からの祝辞の披露がありました。

 その後、来賓紹介がありました。全通研会長として私も紹介され「一緒に頑張りましょう」とエールをおくりました。

5_20240614172001

 多くの来賓のお名前はスクリーンに映されました。祝電披露は、「手話を広げる知事の会」の会長である平井伸治鳥取県知事からのメッセージが読み上げられました。

 式典が終了し、連盟としての議事が始まる前に、来賓は退席しました。

 

 実行委員会の皆さんはオレンジ色のTシャツで暖かく迎えてくれたことがとても印象に残りました。

 2025年度の全国ろうあ者大会は、岩手県で開催されます。また大勢の仲間と現地で会えることを楽しみにしたいと思います。

 

                   (文:全通研会長 渡辺正夫)

                   (写真:渡辺正夫会長、米野規子理事)

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第72回全国ろうあ者大会in和歌山(1)

72回全国ろうあ者大会in和歌山<1日目>

 

 第72回全国ろうあ者大会in和歌山に参加するため、2024年6月8日(土)の朝、電車で和歌山市に入りました。

 先ず、JR和歌山駅を降りると中央口から東改札口に行くには地下道を通ります。この中央口と東口の駅の周りの景観の差が激しいのには正直言ってビックリさせられました。

1_20240614165901 JR和歌山駅中央口   2_20240614165901 JR和歌山駅東口

3_20240614165901 駅前で出迎える実行委員の皆さん

 荷物を置くため東口を出て、ホテルである東横INN JR和歌山駅東口に向かいました。大阪支部の事務局長さんとフロントで出会い、一緒に大会会場まで歩いていくことにしました。

 先ず和歌山城ホールに向かいました。『みんなが手話で話した島』(ハヤカワ文庫)が出版されていると前日の金曜日に聞きましたので、是非、買いたいと思い会場近くの本屋さんに立ち寄りました。1冊だけ在庫がありましたので購入しました。この本を紹介して薦めてくれたのは、岩手県の前研究部長の石川敬さんです。

 紹介されたときは単行本の在庫もなく、インターネットでも取り扱っていませんでしたので、余計に欲しいと思っていた1冊でした。

4_20240614165901

 和歌山城ホールで和歌山県立和歌山ろう学校の「100年の歩み」の展示と児童生徒の作品展を見ました。展示の中で「和歌山県手話通訳問題研究会歴史展」を見つけましたが、何だか非常に嬉しく思いました。

5_20240614165901 和歌山城ホール入口   6_20240614165901 和歌山城ホール前で

7_20240614165801 ろう学校100年の歩み   8_20240614165801 和歌山県手話通訳問題研究会歴史

9_20240614165801 中学部の作品展示

 次に、スマイルホテル和歌山に行きました。ここでは、午後から研究分科会の4つがあったのですが、参加はしませんでした。

10_20240614165801 スマイルホテル和歌山:研究分科会会場

 一度、ホテルに戻り支度をして前夜祭(交歓パーティー)が行われるダイワロイネットホテル和歌山に向かいました。約150人が参加しました。

11_20240614165801 ダイワロイネットホテル和歌山:前夜祭会場

 司会は実行委員会の岡本麻佑(まゆ)さんが務めました。

 最初に福田美枝子実行委員長と石野富志三郎理事長のあいさつがあり、次に私があいさつをしました。前夜祭でのあいさつは今回が初めてでした。全通研が創立50周年を迎えたこと、石川芳郎元会長が厚生文化賞を受賞したこと、これからも一緒に運動を進めていくことを話しました。 

 続いて、乾杯の音頭を筑波技術大学の石原保志学長が務め、「かんぱい」と元気よく発声しました。

12_20240614165801 岡本麻佑実行委員   13_20240614165801 福田美枝子実行委員長

14_20240614165801 石野富志三郎理事長   15_20240614165801 石原保志学長

16_20240614165801 本日のメニュー 飲み放題付き

 食事のメニューを見ていただければわかりますが、山の幸、海の幸をふんだんに取り入れたご馳走が並びました。

 メインイベントは、マグロの解体です。生のマグロが会場の各テーブルを回り正面舞台に飾られました。結婚式でおなじみの入刀をしました。入刀するお二人は石野理事長と福田実行委員長です。見事に息を合わせた入刀でした。切ったマグロは、すぐにお寿司にしてみんなに配られました。

17_20240614165801 会場内の様子   18_20240614165801 マグロが会場内を一回り

19_20240614165801 入刀シーン   20_20240614165801 解体されるマグロ

 その後、ご当地クイズで盛り上がり、2時間があっという間に過ぎてしまいました。閉会のことばは、全国手話研修センターの黒﨑信幸理事長からありました。

 この会場でたくさんの全通研の仲間の方々に会いました。

21_20240614165801 ご当地クイズ   22_20240614165801 黒﨑信幸理事長

 

                    (文・写真:全通研会長 渡辺正夫)

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2024年6月 6日 (木)

2024年度代議員会

2024年度代議員会

 

 5月25日()、26日()に、神戸市三ノ宮にある、こうべ市民福祉交流センターにて、2024年度代議員会が開催されました。  

 25日は13時頃から快晴の中、ぞくぞくと全国から代議員が集まり、会場はあっという間ににぎやかになりました。代議員会は1330に開会し、渡辺会長のあいさつからスタートしました。

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 第1号、第2号議案の説明に続き、ブロック別会議の報告が伊藤事務局長からありました。今年は、特別報告として、能登半島地震における情勢を石川支部の西代議員が報告されました。また、聴覚障害者災害救援中央本部からの報告を桐原理事が行い、改めて、今なお苦労されている仲間の状況を共有することができました。

 後半は、課題別討議として、10人程度のグループに分かれて討議を行いました。テーマは「全通研組織見直しについて」です。理事、監事、新理事と代議員が各々のグループに参加し、一緒になってたくさんの意見を出し合いました。

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 2日目も快晴で、朝9時前から皆さん会場に集まりました。昨夜は、参加者同士での楽しい交流が神戸の各地で開かれていたようです。

 9時15分から2日目はスタート。議案書討議が始まりました。議案書に沿った内容について発言用紙が事前に出ており、テーマ順に発言する代議員が議長から指名され、発言します。それに対して理事・監事が回答していきます。回答に対して、改めて聞き直す、確認する、要望するなど、代議員の思いが伝わってきました。若い世代の発言も多く、積極的な討議がされました。

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 全ての討議が終わった後、近藤副会長が、2日間のまとめを行いました。本日の代議員の出席者は127名中114名で、発言者が延べ人数で54名とのこと。まさに出席者の半分の方が発言したことになり、活発な議論がなされた。今年は創立50周年という全通研の維持、発展を図るための節目の年です。これからの節目をどう作っていくのか、さまざまな意見がある中で、例えば、サマーフォーラムはオンラインの利便性、必要性も分かった上で、情報レベルで合意するのではなく、お互いに通じ合うことに本質があるなど、今後の行事の進め方についても議論は続きそうです。

 最後に議案の採決を行い、全ての議案は承認されました。その後、特別決議として『再び、ウクライナへのロシアの軍事侵攻の即時停止を求めます』と新たに、『優生保護法訴訟の原告の勝訴と優生思想のない社会を求める』の2つを審議し、いずれも出席者の賛同を得て承認されました。詳細につきましては、ホームページ及び後日発行の会報をご覧ください。

 また、今回の代議員会をもって、4人の理事が退任し、新しい理事が4人就任しました。退任理事たちの思いを聞き、本当に大変だったと思いますが、全通研の理事として活動されてきたことに感謝されていました。改めて理事として役割を果たしたいと思いました。新任理事あいさつでは、堂々と挨拶する新任理事の中で、私は、心臓のドキドキが止まらず、手は冷たく震え始め、全身で緊張を表現してしまいました。私のもう一つの目標は、人前で堂々と話ができるようになることです。

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 今年のサマーフォーラムについて、集会担当理事の中村理事と鹿児島支部から呼びかけがありました。鹿児島にぜひ多くの皆さまのご参加をお願いします。

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 また、10月5日()は、全通研創立50周年記念式典が神戸で行われます。50周年記念誌も作成中です。全国の会員の皆と一緒にお祝いができることを楽しみにしています。

 この度、はじめて代議員会に参加しました。議案書討議のテーマも幅広く、発言する代議員のそれぞれの考えや要望、提案など、時間があっという間に過ぎていきました。これからしっかりと全通研の活動を理解し、1万人の会員とともに学び高め合う理事になれるように頑張っていきたいです。

                     (文:全通研理事 福田八重子)

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2024年6月 3日 (月)

最高裁大法廷 口頭弁論

2024年5月29日(水) 最高裁大法廷 口頭弁論  

 

 前日までの強い雨風は落ち着いて、嘘のように穏やかな天気になりました。朝8時過ぎには報道関係者が最高裁判所の正門や西門に集まっていました。そのころから傍聴券を手に入れるため、支援する人たちが集まりはじめました。

 最高裁判所の正面入口前には9時からの入廷行動を行うため支援者たちが列を作り、9時ちょうどに原告及び弁護団を先頭に、国に謝罪と補償を求める横断幕を持って正面入口に向かって歩きました。

1_20240603143601 最高裁判所

2_20240603143601 入廷行動

 入廷行動を終えるとすぐに傍聴の整理券を求めて西門入口に並びました。傍聴には全通研の仲間たちを含め、全国から約250人の支援者が駆けつけました。

 入口を入ると立て看板に傍聴券の説明などが書かれていました。

傍聴は約140席で、整理券は307番までです。抽選は先ず車いすの方を優先的に行い、その後はコンピュータで行われました。9時20分ごろに傍聴できる人の当選番号がボードに書かれ、発表されました。私は、119番でしたが、残念ながら外れてしまいました。

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  傍聴券を手に入れた人は順次、最高裁に入場し、外れた人たちは、最高裁近くの衆議院第一議員会館地下の大会議室に集合しました。100人を超える人たちで報告集会会場が埋まりました。

4_20240603143601 報告集会会場に集まった人たち

 10時30分から裁判に関連した動画を視聴しながら午前の部の記者会見を待ちました。

6_20240603143601 動画を視聴

 午後の傍聴券を手に入れるため早めの昼食をとるなどする人もいましたが、私は記者会見を聞くため会場に残りました。途中で、記者会見の取材のため報道各社が準備を始めました。このような場面に出くわすのは初めてでしたのでびっくりしました。

7_20240603143601 取材の準備中

 当初予定されていた1215分からは始まらず、やっと1230分に東京高裁と大阪高裁の原告と弁護団の報告が始まりました。

 報告者は、東京高裁は原告の北さん、東京弁護団から岡崎弁護士と関哉弁護士で、大阪高裁は原告の野村さん、大阪弁護団から辻川弁護士、河野弁護士、小川弁護士でした。

8_20240603143601 記者会見上の原告及び弁護団

9_20240603143601 野村ご夫妻

 北さんからは、「仲間が亡くなっている。その亡くなった仲間を含めて一日も早く全面解決を望んでいる。そのためにも良い判断をしてほしい。そして、謝罪してほしいと思っている」と訴えました。

 野村夫妻からは、「一人目は生まれて残念なことに亡くなってしまった。その後に手術をされてしまった。子どもを産んで一緒に遊んだり、旅行に行ったりして良い思い出を作りたかった。しかし、優生手術で叶わなかった」と訴えました。

 午後1時に記者会見は終了しました。

 

 私は、東京弁護団の関哉弁護士の発言がとても印象に残りました。

 「今日に向けて最高裁が障害者に対する合理的配慮をできるだけしようといろいろ調整してきた。手話通訳、要約筆記が最高裁としては初めて法廷に配置されたり、法廷までのルートに手話通訳者が付いたりした。また、案内表示も作成して設置した。最高裁がはじめてこのような配慮をしたことは非常に大きな意味がある。法廷の中では手話通訳者が付き、また左右のモニターに文字が映し出された。しかし、法廷内の手話通訳や要約筆記については裁判所による公費の負担ではなく、当事者が負担した。今後は、すべての情報保障について公費配置を求めていきたい」と述べていました。全くそのとおりだと思いました。

 

 また、記者から「最高裁でこの口頭弁論が開かれる意味について」との質問に弁護団を代表して大阪弁護団の辻川弁護士から「除斥期間について統一的な判断がされると思う。北さんも訴えているように全ての被害者が救われる判断をしてほしい。優生保護法が非人道的で差別的な違憲な法律であると他の裁判所が認めているので、最高裁としても優生保護法が違憲な法律であることをきちんと宣言することだと考える」と述べました。

 

 最高裁ではこの夏にも判断が下されるので、今後も注目していくことが重要です。

                    (文・写真:全通研会長 渡辺正夫)

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第1回全通研Webオープンスクール

 2024年518日(土)に第1回全通研Webオープンスクールがオンラインで開催されました。講師は全通研の渡辺正夫会長です。「全通研創立50周年~そのあゆみと運動~」をテーマとした講演です。司会は中島純子理事でした。

 今回は手話通訳を富山県聴覚障害者協会、要約筆記を長野県の塩尻要約筆記グループペンペン草の方々にご協力をいただきました。ありがとうございました。

 今回は初めてZoomの手話通訳ビュー機能を使って手話通訳の配信をしました。

 また、これまで要約筆記はZoom画面で表示していましたが、利用者の利便性を上げるため「WebConnect」を使って表示しました。好みの大きさの文字を見ることができ、端末を好みの場所にセットできるメリットがあります。利用されてみていかがでしたでしょうか。第2回オープンスクールの参考にしたいのでご意見や感想をぜひお願いします。

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 今回はどなたでも参加できる学習会ということで申込数が316名、昨年より100増えました!当日の画面アクセス数は最大 212 でした。

(集団視聴の支部もたくさんありました)

 前半は歴代会長紹介から始まり、手話サークル誕生、全通研発足についてです。私の支部では集団視聴をしましたが会員歴が長い、短い関係なく、とても良い学習機会となりました。「へぇー、おぉー」という声がたくさん聞こえました。歴史を繰り返し学ぶことは大事だと感じました。

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休憩時間は健康対策部の江見部員によるストレッチを行いました。

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 後半は手話通訳制度、健康を守る運動、創立50周年について、サマーフォーラムinかごしまについてでした。

50周年式典の様子をWEB配信する予定で進めていますので、支部の皆さんも一緒に50周年をお祝いしましょう!

また、サマーフォーラム期間中に南九州最大の花火大会が開催されるようです。綺麗な花火を見ながら全国の仲間と交流が楽しめるのではないかと思います。

 

 次の企画は第1回Webアカデミーで9月7日(土)に予定されています。

 会員対象になりますので、今回のWebオープンスクールをきっかけに未会員の方はぜひご入会ください。

 全通研に興味を持っていただいた仲間や、たくさんの会員の皆さんのご参加をお待ちしております!

 

                         (文:全通研理事 髙橋 祐哉)

 

 

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