「2025年デフリンピック東京大会推進議連」総会
2023年11月28日(火)、8時30分から9時20分まで「2025年デフリンピック東京大会推進議連」総会に出席しました。5月総会に続いて2回目の出席となります。会場は参議院議員会館地下1階、出席者は、関係団体、議員、行政など約50人でした。
司会は、議連の滝波宏文事務局長が務め、最初に橋本聖子会長からあいさつがありました。
議事は、下記の内容で説明がありました。
1 全日本ろうあ連盟 「全国の機運醸成に向けた取り組みについて」
2 東京都 「大会開催基本計画について」
3 スポーツ庁 「閣議了解について」
の説明がありました。
はじめに全日本ろうあ連盟、石野富志三郎理事長から「718」の数字を示して出席者に問いかけがありました。この数字は、デフリンピック開催日までの日数です。
具体的な説明は、久松三二(みつじ)運営委員会長から「デフリンピックの理解を広めていく。機運醸成をしていく。そのため、全国8ブロックでイベントを開催することにしている。すでに北海道、東北、東海、九州が終了した。共生社会実現に向けたメッセージとなるように進めていきます」と力強い言葉がありました。
そして、全国市区長会の高野律雄(のりお)副会長(府中市長)と、アンバサダーの川俣郁美さんからのあいさつがありました。
次に東京都とスポーツ庁の職員から説明がありました。
次に質疑応答ということで、参加していた議員から感想や意見が出されました。
・情報保障をしっかり行い、参加者が楽しめる環境づくりをする。
・多言語での情報保障をしっかり保障できる予算を確保してやってほしい。
・学校の子どもたちとアスリートの交流を推進してほしい。
・健常者と一緒に競技ができるような環境を整えていくことが重要である。
・デフリンピックのバッチができたので、盛り上げていきたい。
・バリアフリーが進んだがまだ不十分である。障害者サービスが進むように意識して運営を進めていってほしい。
・手話通訳が必要な方に対して手話通訳者が適切に配置されるよう充実させてほしい。
・デフリンピックについてまだまだ周知されていないので、NHKなどのテレビがしっかりデフリンピックのことを取り上げて放送していくよう総務省からNHKにしっかり伝えてほしい。
・デフリンピックを広める活動が必要。競技参加者や観覧者に観光でも楽しめる環境づくりが必要。観光庁、国交省などが整備してほしい。
・アスリートの中には、経済的な事情で諦めてしまう人がいる。
・国際手話通訳者を確保するためには課題がある。
・国全体で楽しめる環境づくりが必要。
2023年度中に閣議了解に向けて各省庁が連携を密にとり、進めていくとのことでした。
今回の総会は参議院予算委員会の審議中ということもあり、議員の出席がやや少なかったのかなと思いました。
これから「718日」までの間に、いろいろな課題を一つ一つ解決しながら2025年11月15日を迎えるのだと気を引き締めたところです。
(文:全通研会長 渡辺正夫)
【番外編】
11月28日(火)午後は、聴覚障害者災害救援中央本部から内閣府と気象庁へ要望書を提出する中央交渉に同行しました。
丁度、皇居の一般公開が開催されていましたので空き時間を利用して、日本手話通訳士協会の渡部芳博事務局長と一緒に紅葉を見に行きました。
東京は晴天でとても暖かく過ごしやすい日でした。参議院議員会館から歩いて桜田門まで行きました。坂下門から中に入るように柵が設けられていました。大勢の人が並び、手荷物検査とボディーチェックを終えて入りました。
最初は宮殿が見えました。そして、宮内庁庁舎、蓮池参集所(ボランティアの集合場所)、山下通り、局門、道灌壕、乾濠を通り、乾門にやっと着きました。とても暑かったので汗をかきました。紅葉はとても綺麗でした。
乾門を出て、北詰橋門を通ると江戸城の天守台にたどり着きました。天守台の頂上に置かれたベンチでひと休みしました。私は毎朝1万歩を目指して歩いているので平気でしたが、渡部さんは、普段は車での移動でめったに歩くことはないようで大変疲れたと言っておられました。(ちなみにこの日の歩数は合計で2万歩以上になりました。)
すぐ側には江戸城の模型が飾られている建物がありました。
大手門を抜けて東京駅方面に向かいました。折角来たので、読売新聞社本社前まで行きました。
ここには、お正月に走る箱根駅伝のスタートラインが引かれていました。
穏やかな日でのんびりと秋の紅葉を渡部さんと一緒に楽しむことができました。
(文・写真 全通研会長 渡辺正夫)
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