韓国から안녕하세요 annyeonghaseyo(WASLI2023デイリー報告)2023年7月9日(日) ※本中にYouTube動画があります。
2023年07月09日(日)
「基調講演」
3本目の基調講演は「韓国における盲ろう者と手話通訳者のコラボレーション」と題して、韓国における盲ろう者の代表であるSe-Woong Yoon氏とKASLI(韓国手話通訳者協会)の現会長であるLydia Koh氏のお話でした。Lydia氏とひとりの盲ろう者との出会いから、盲ろう者の集団ができるまでの7年の歩みで、盲ろう者たちは自宅から地域へ、国内から海外へと活動範囲を広げていきます。活動範囲が広がることは知識や経験の広がりにつながります。盲ろう者のコミュニケーションとしては、触手話や指点字が有名ですが、韓国ではHaptic signalsを開発しました。
質疑応答では、質問者は必ずYoon氏に触手話で自己紹介をしてから質問します。また、盲ろう者の拍手は、背中をトントントンと叩く方法や、足をどんどんどんと踏み鳴らす方法がありますが、最後に司会者をはじめ数人が登壇し、足を踏み鳴らしてYoon氏に拍手(拍足?)を送りました。動画をご覧ください。(https://youtu.be/YxtVLzdKukQ)
★動画をYoutubeにアップしていますので、下記よりご覧ください。
WASLI 20230709(字幕入)
(宮澤典子:副会長・国際部長)
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「研究発表」
フィリピンの手話通訳者の燃え尽き症候群についての報告に参加しました。
フィリピンでは1人の手話通訳者に対して、25万人のろう者・難聴者がおられ、常にストレスフルな状況で働いているとのことです。
その中でやりがいを持って懸命に活動している通訳者ほど、また自己肯定感の低い人ほど辞めてしまう傾向にあるそうで、「本当に自分は大丈夫なのか?」と心の声をちゃんと聞いてあげましょうと言うことでした。
今日も昨日に引き続き、英語と日本語ができる参加者の方々にお世話になりました。大変贅沢な情報保障体制となりました。身の縮む思いでしたが大いに甘えてしまいました。
昨日も朝から夕方まで通訳してくださってお疲れのはずなのに、今日も「これはみんなに聞いてほしいから、通訳するね!」と午前午後と通訳してくださいました。
本当にお疲れが心配ですが、このありがたいご好意に恩返しすべく、今から鉢巻をギュッと締め直して学び、活動していきたいと思います。ストレスと上手に付き合いながらぼちぼちと…。
(菊地映美谷内絵里:ツアー参加者・滋賀支部)
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「クロージング・ディナー」
クロージング・ディナーは最後の交流の機会。テーブルの席の人と少し話ができたらと考えていました。
私のテーブルでは、ベルギーとシンガポールの国際手話通訳者、アメリカのBethel大学の先生(ローラ博士)と、手話通訳を目指す3人の学生、そしてJapan4人。笑。
隣に座る2年生のケナさんに、将来は、どの分野の手話通訳を目指してる?と質問。まだ決めていない、手話通訳になってから決めるとのこと。心理学専攻から変更したとのことでした。20代の3人の学生が手話通訳を目指している……日本にも同じように手話通訳を目指す学生がワスリに参加する。それはすぐそこまできてると信じて、感想を終わります。
最後に、日本から持参したハッピを3人の学生にプレゼント。思いっきりの笑顔が返ってほっ。
国際手話や、各国の手話が飛び交い、ラスト1時間は、各国の踊りの披露。1人2人と、中央に集まり参加者全員がダンスで1つになり終了。ありがとうございました。
(門倉美樹子:ツアー参加者・石川支部)
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