「2025年デフリンピック東京大会推進議員連盟」の総会
2023年5月24日(水)に「2025年デフリンピック東京大会推進議員連盟」の総会が、参議院議員会館B107室で開催され、全日ろう連からの声かけがあり、参加してきました。全通研として初めてのデフリンピック関連会議への参加です。
総会は、8時半から開始して9時半までの総会で、参加者は、議員連盟、関係団体、政府関係者の約60人でした。
全体の総合司会は滝波宏文(たきなみ・ひろふみ)議員連盟事務局長が務めました。
開会のことばのあと橋本聖子議員連盟会長からあいさつがありました。
早速、議事に入りました。
1 大会準備状況等について
この準備状況等の説明部分については、全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会の久松三二委員長が進行役を担当しました。
まず、石橋大吾全日本ろうあ連盟副理事長があいさつされました。デフリンピックの4つの目標を述べられました。
①デフリンピックの認知度を高めていく。
②オリパラ大会の成功を受け、より一層コミュニケーションの壁を取り除く機会としていく。
③1924年、フランスのパリで第1回大会が開催されてから東京大会が100年になる。歴史的に意義のある大会としていく。
④レガシーを活かし、社会につなげていく。
この4つの目標に向かって一致団結して大会を成功させていくことを力強く話されました。
続いて手話言語市区長会会長の星野光弘富士見市長から、デフリンピックを市区長会として支援していくことを自ら手話で話をされました。
デフリンピック運営委員会のこれまでの取り組みについて、倉野直紀運営委員会事務局長から資料を使って説明がありました。大会は4千人の選手、10万人の参加者で開催していくことを話されました。
東京都の担当部局である清水俊二郎事業推進担当部長から大会までのロードマップの資料をもとに、今後の進め方について説明がありました。この8月に大会概要を公表し、2025年の大会本番を迎えるというスケジュールです。
2 政府への要望について
久松三二委員長から「2025年デフリンピック大会開催に向けた国との主な調整事項(今後調整が生じる可能性のある主な事項を取りまとめ)の資料をもとに、要望内容の説明がありました。
3 決議案の提案
議連の滝波宏文事務局長から決議案の提案がありました。その決議案の中に「本大会は、デフアスリートを主役にし、オリンピック・パラリンピック・ムーブメントや2020東京大会のレガシーを更に発展させ、共生社会へ一層先進をしていく大きな契機となります。その開催意義は大きく、関係者一丸となって必ずや成功させなければなりません」と書かれていました。
4 各省庁から
①文部科学省・スポーツ庁
②内閣府・内閣官房
③警察庁
④総務省
⑤法務省
⑥外務省
⑦財務省
⑧厚生労働省
⑨農林水産省
⑩国土交通省
⑪防衛省
それぞれの担当者から、政府に対する要望を受けての対応について説明がありました。要望事項を達成するため、全日本ろうあ連盟、東京都と連携してデフリンピックをとおして共生社会の実現に向けて最大限の努力をしていくとの話がありました。
5 質疑
議員連盟の議員から、質問や意見がありました。
デフリンピックの認知度が非常に低いので、気運醸成に向けたさまざまな取り組みが必要であり、そのことへの実践が求められていると多くの議員から意見が出されました。
6 決議案採択
先ほどの決議案を満場一致の拍手をもって決定することが承認されました。
そして、最後に橋本聖子会長の閉会あいさつと、衛藤晟一幹事長の「大会を大成功させるため盛り上げていこう」との閉めのあいさつがあり、散会しました。
デフリンピック開催準備は、全日本ろうあ連盟の「デフリンピック運営委員会」と東京都スポーツ文化事業団の「デフリンピック準備運営本部」が中心となって行っています。
デフリンピックを成功させるため、議員連盟、関係団体、政府関係者が一丸となって社会に対して開催への理解を求めていくことの必要性を強く感じました。
また、今後、具体的な取り組みをしていくにあたっては、士協会とともに連盟と連携を一層深めていくことが重要です。そのためにも三団体がより多く話し合う場を設けていくことが大切だと思いました。
(文:全通研会長 渡辺正夫)
| 固定リンク
コメント