2023年度代議員会
5月20日、21日に、神戸市長田区文化センター大会議室にて2023年度代議員会が、代議員127人の参加で開催されました。
新型コロナウイルス感染の影響を受け、書面決議、オンライン開催と2年続けて代議員の皆様と顔を合わせることができない状態を経て、4年ぶりの集合形式での開催となりました。
全国から代議員が集まり、久しぶりに顔を合わせた方たちは再会を喜び合い、初めて出席する方たちは少し緊張の面持ちで、大会議室はあっという間に熱気に包まれました。
代議員会は、両日とも渡辺会長の挨拶から始まりました。優しい口調でウクライナ情勢を憂い、一人ひとりが幸せに暮らせることが重要であり、そのためには平和でなければならないという言葉が深く心にしみました。
課題別討議、議案書討議では、代議員の方の意見や理事とのやりとりに、それぞれの熱い想いが感じられました。理事会だけでは気づけなかったことや、支部の活動をしているだけでは分からなかったこと、そして各支部のこだわっていることなども節々に感じることができました。理事会に対する厳しい指摘もあり、身の引き締まる思いも強く湧いてきました。皆でこの全通研という組織を真剣に考え、活動を発展させていく討議になったと思います。
討議後には、宮澤副会長によるまとめがありました。法律が前進した一方で、法律だけでは対応できない「制度のはざま」に入り込んでしまったものがあること、支部が行う地域での活動と全通研がすべき全国の立場での活動は異なるが、全通研の活動は波紋のようなものでお互いに影響しあっているということ、手話通訳制度をさらに発展させるためには、若者に引き継ぐことができるよう手話通訳を職業として成り立つ社会にしなければならないことなど、実践的な運動面と、心と心の距離を縮めたいという心理的な面の話が印象的でした。その中にあった言葉、「変わるもの、変わらないもの、変わらなければならないもの、変えてはいけないもの」それぞれを考えながら、大切に活動をしていくことを改めて決意しました。
最後に特別決議「再び、ウクライナへのロシアの軍事侵攻の即時停止を求めます」の出席者全員での決議と、第1号議案から第5号議案までの採決を行い、全ての議案が承認されました。詳細につきましては、後日発行の会報をご覧ください。
こうして、2023年度の代議員会は、会場の窓から覗く阪神大震災からの復興のシンボル「鉄人28号」に見守られながら無事終了しました。会員の減少、少し遅れ気味のSNSの活用などの課題もありますが、会員全員の力で乗り越えていけると確信できる代議員会でした。
さて、こうしてスタートした2023年度。サマーフォーラムinとくしまの開催が控えています。こちらも3年ぶりの集合型での開催になります。現在徳島の実行委員の皆様が懸命に準備をしてくださっています。多くの皆様のご参加をお願いします。
また、2024年には全通研50周年記念式典があり、こちらも今から準備を始めています。全国の会員の皆様と一緒にお祝いができるように考えていますのでお楽しみに。
(文:全通研理事 中島純子)
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