第3回全通研Webアカデミー
1月28日(土)に第3回全通研Webアカデミーが開催されました。講師は全通研東京支部の会員でもあり、社会福祉法人双葉会診療所院長の片倉和彦(かたくらかずひこ)先生です。「わからない表現をろう者に聞き返したらお互いにホッとした・・そんな経過も大切」と題してご講演いただきました。
司会は宮澤典子副会長が担当しました。
片倉先生 宮澤副会長
片倉先生のご専門である精神医学の観点から、メンタルヘルスについての興味深いお話をたくさん聞くことができました。「伝わっていないことをお互いに確認して、そこからコミュニケーションが始まった」というお話が心に残っています。また、先生が制作に携わった『精神障害を併せもつ聴覚障害者への対処』というDVDの放映もあり、その中での場面を取り上げてポイントをお話していただきました。
DVDより 片倉先生 DVDより
休憩時間には全通研の書籍・DVDの紹介と健康対策部の中島純子理事によるストレッチを行いました。
全通研の書籍・DVD 中島理事
後半は、現代社会でもっとも多い労働形態である「感情労働」についてなど、手話通訳者にとって大切なお話をいただきました。残念ながら、日本では感情労働に対する評価が低いようです。
参加者からの質問にも一つ一つに丁寧にお答えいただき、最後は参加者全員による手話の拍手をオンライン画面から片倉先生に送り、終了となりました。
今回、聴力障害者情報文化センターに講演の撮影や配信のサポートのご協力をいただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
次回の第4回Webアカデミーは、講師に藤木和子氏(弁護士・手話通訳士・聞こえないきょうだいをもつ SODA の会代表)をお招きし、「優生保護法」聞こえない人と家族・手話に関わる人~障害者が子どもを産み育てる選択を否定した法律~のテーマで3月18日(土)に実施予定です。たくさんのご参加をお待ちしております!
全通研理事 新船洋平
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