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2023年2月28日 (火)

N-Action合宿 in えひめ@Zoom

N-Action合宿 in えひめ@Zoom

 2月18日(土)10:00~17:30   参加者:33名(N-Action委員を含む)

 

 今年度のN-Action合宿は、愛媛県手話通訳問題研究会(以下、愛媛支部)にご協力いただき、全通研N-Action委員会が企画・運営という形で開催しました。

 

開会式

 開会にあたって、愛媛支部の森川美惠子支部長から、「『N-Action合宿 in えひめ』ということで、ワクワクしています。オンライン開催となり、道後温泉や砥部焼の絵付け、しまなみ海道サイクリングを体験していただけないのは残念ですが、座談会での話をみなさんの参考にしていただければ幸いです」とご挨拶をいただきました。

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司会は、N-Action委員の石亀さんです。

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最初に、全通研N-Action委員会 小野尾委員長から「全通研N-Action委員会の紹介と活動報告」がありました。

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今回参加いただいた皆さんの、参加状況です。

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※参加者から、マークをしていただいたものです。マークできていない方もおられます。

 

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 今回は、8回目!ここでの体験が、次の活動につながっていきます。一瞬一瞬が、歴史的瞬間ですね。

 

 次に、今回の合宿のメインイベント、愛媛支部による座談会「なにがたのしくてやってるん?」がありました。

 コーディネーター:森川美惠子氏(左上)、上場ゆり氏(右上)と

 パネラー:石川幸代氏(右下)、田中美沙子氏(左下)、三好奈緒子氏(上中央)の皆さんです。

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 まず≪手話を始めたきっかけ≫から話が始まりました。「小学生の時に手話を初めて見て『手で会話ができる』ことに驚いた経験が、社会人になって手話を学ぶことに繋がった」、「突発性難聴になったことで、手話講座に誘われ手話を学び始めた」など、皆さんの手話歴をお話しいただきました。

 次に、≪手話を続けているのは?≫に移り、「手話の学習は、大変なこともあるが、やめたいと思ったことはない。手話サークルで辛い目に遭った時に、ろうの方が励ましてくださった。その人の為に手話を続けたい」、「手話は難しいけれど、楽しい。人に恵まれて今までやって来られた」など、皆さん、人とのつながり・信頼関係が、手話や活動を続ける元になっているとのことでした。

 この時、森川さんから大切な言葉を教えていただきました。ろうの方から言われた言葉「遠慮するな・ぶつかって来い・失敗をたくさんせよ」と、市川恵美子氏(元全通研会長)の「めげず・おごらず・開き直らず」です。この言葉を胸に、一緒に前を向いて歩んでいきたいですね。

 その後、≪全通研活動をいつまでやるか?≫には、「いつまで~?ん~?」と考えながら、「元気でいられれば、7080歳までも…緩く続けることが大切」、「家族の応援があれば、続けられる」など、とてもポジティブな意見が出ました。

 仲の良い雰囲気とざっくばらんなお話で、ついつい引き込まれてしまいました。元気をいただけた座談会でした。

 質疑応答では、「通訳者になるには、どう心を強く持てば良いか?」に対し、「一人でも良いので、信頼できる仲間を作る。その人に本音で相談する。話しているうちに、自分の気持ちが整理できる」また、「信頼関係を築いていく上で大切にしていることは?」に対し、「とにかく話し合うことが大切。焦らず、すぐに結果を求めないこと」とのアドバイスがありました。

 

 昼休憩後は、5グループに分かれてグループ討議を行いました。

テーマ①「座談会の感想」

②「地域の青年部との関わり」

③「若い手話通訳者を増やすためには?」

 

グループ討議発表

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A 栃木:高橋さん  B 和歌山:丸山さん   Cグループ

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D 山梨:堀内さん   E 長野:藤岡さん

 

①人とのつながりが大切なことがよく分かった。途中泣きそうになった。温かく優しい先輩で、良いなと思った。アドバイスがもらえるのは羨ましい。全通研があるので、転居先でも続けられる。同じ悩みを持った人が、近くにはいなくても全国にいることがよく分かった。などなど…

 *座談会の内容が、とても参考になったようでした。

②LINEグループを作っている。Zoomで毎月例会をしている。N-Actionを設立する時に、応援してくれた。などなど…

つながりを持って活動をしているところや、つながりがあまりない・連携がうまくいかないなどの悩みもありました。

③手話通訳者になっても、就職先がない・待遇が良くないというのが課題で、それがクリアできれば良い。資格を取ってもメリットがない。手話を学ぶきっかけ作りが大切。小学校での手話体験やろう者との交流などがあれば良い。若い人が、手話に興味を持つように種を植え付ける。などなど…

 

 皆さんしっかり話をされていて、2時間があっという間に過ぎるグループ討議となりました。司会・報告担当の皆さん、ありがとうございました。

 

次に、交流企画です。

1.愛媛○×クイズ

 司会は、田中さん(写真左)三好さん(写真右)です。

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 全部で8問。愛媛にまつわる問題で、「知ってる知ってる」「へぇ~、そうなんだ~」と夢中になり過ぎて、写真を撮るのを忘れてしまいました(^^;

全問正解の方もいました。集合型ではないので、賞品はありませんが、「素晴らしい!おめでとうございます~」パチパチパチ

 

2.フリートーク(ブロック単位)

 短い時間ではありましたが、自由に楽しくお話ができたようです。

 

閉会式

 荻島組織部長より、「支部・ブロックを越えた交流会を企画してほしいとの要望があった。ぜひ企画をしていただきたい。座談会での内容や、グループ討議で話し合ったことを、次の活動に活かし、全通研の魅力を、発信してほしい」との総評がありました。

 

 最後に、恒例の記念撮影を行いました。

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 N-Action合宿参加の皆さまお疲れ様でした。来年は、京都でお会いしましょう。(*^-^*)

             (文・写真/全通研組織部 曽我部啓子)

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2023年2月22日 (水)

兵庫手話通訳問題研究会40周年記念

  2023年2月12日(日)、兵庫手話通訳問題研究会40周年記念未来への集いに参加してきました。

 

 晴天に恵まれ2月としてはとても暖かく、二日前の関東の大雪が嘘のようでした。

 JR神戸駅の北口にはD51が置かれていました。私は、南口のバスターミナルを通り会場に向かいました。

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 歩いていると、途中とても大きな神社が見えてきました。好奇心いっぱいの私は早速、近づきました。そこは湊川神社で、楠木正成公をお祀りする神戸の有名な神社でした。地元の人からは、「楠公(なんこう)さん」と呼ばれ親しまれているとのことでした。神社に入ってすぐ横に「大楠公御一代記」の立て看板がありました。

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  会場である神戸市立総合福祉センターは、湊川神社の近くにありました。

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 午後1時30分から集いが始まりました。

 司会は、会員の桑井奈穂美さんが担当しました。

 開会のあいさつで、上田月美運営委員長より、「本来であれば昨年この集いを開催する予定だったのですが、コロナ禍のためやむなく延期して本日を迎えた」との話がありました。

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     司会の桑井さん          上田運営委員長

 来賓のあいさつとして、公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会の本郷善通理事長より、「一致団結してこれからも頑張りましょう」と力強いことばがありました。

 続いて、兵庫県手話サークル連絡会の星百合香会長から、「兵通研は、ともに歩んできた仲間である」とのあいさつがありました。

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    本郷理事長           星会長

 

 いよいよ私の出番となりました。私からは特に手話を大切に守ってきた人たちのこと、全通研運動の中で健康問題を取り上げて活動してきたこと、そして、最後に2024年度の全通研50周年に向かっての意気込みについて1時間ほど、話をしました。

 

 その後、映像で振り返る兵通研40周年ということで、これまでの活動場面の写真を編集したものを見ながら紹介がありました。

 その中に、本当に懐かしい写真が紹介されました。それは、40年前に兵通研を立ち上げた村井義忠さんの写真でした。村井さんは、全通研の事務所長を務められた方です。本人が会場に参加されていましたので、当時のことを話していただきました。兵通研発足にあたっては、全通研本部の薦めがあったことや聴障協の小松博さんなどの応援があったこと。そして、何よりも聞こえる人と聞こえない人からの2つの敵と戦って設立したとのことでした。

 また、1990年8月に兵庫県が夏の全国手話通訳問題研究集会を開催したときに活躍された池上睦さんが集会の終了後に開いた打ち上げについてのエピソードなどを話してくださいました。

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    村井さん            池上さん

 

 次に地域班とN-Actionの活動紹介がありました。兵通研には、阪神、神戸、東播、淡路、西播、北番、丹有、但馬の8つの地域班があり、各地域の若い会員で組織するN-Actionひょうごがあります。8の地域班とN-Actionひょうごのそれぞれが特徴を出して作成した映像を流しての活動紹介がありました。

 どれも地域班活動の生き生きした姿がそこに映し出されていて、活発に兵通研が行動されていることを感じることができました。

 

 本日の参加者は、会場に42人、そしてオンラインでの視聴が24人、全部で66人と報告を受けました。

 記念誌を頂戴し、一足早く退席させていただきました。

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 この40周年の集いに参加させていただき、多くの喜びがありました。

 それは、兵通研を立ちあげた人達の頑張りを引き継ぎ、活動を絶やすことなく歩み続けています。そのこと映像をとおして感じることができました。

 会員一人一人の活動があって今日の兵庫手話通訳問題研究会があるのだと改めて感じることができました。

 これを機会に益々、兵通研の活動が充実・発展することを願っています。全通研そして兵通研のそれぞれの50周年に向かって一緒に前に進んで行きましょう。

 兵庫の皆さん、お世話になりました。そして、ありがとうございました。

 

                      (文:全通研会長 渡辺正夫)

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2023年2月 3日 (金)

第3回全通研Webアカデミー

 1月28日(土)に第3回全通研Webアカデミーが開催されました。講師は全通研東京支部の会員でもあり、社会福祉法人双葉会診療所院長の片倉和彦(かたくらかずひこ)先生です。「わからない表現をろう者に聞き返したらお互いにホッとした・・そんな経過も大切」と題してご講演いただきました。

 司会は宮澤典子副会長が担当しました。

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     片倉先生          宮澤副会長

 

 片倉先生のご専門である精神医学の観点から、メンタルヘルスについての興味深いお話をたくさん聞くことができました。「伝わっていないことをお互いに確認して、そこからコミュニケーションが始まった」というお話が心に残っています。また、先生が制作に携わった『精神障害を併せもつ聴覚障害者への対処』というDVDの放映もあり、その中での場面を取り上げてポイントをお話していただきました。

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  DVDより    片倉先生      DVDより

 

 休憩時間には全通研の書籍・DVDの紹介と健康対策部の中島純子理事によるストレッチを行いました。

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   全通研の書籍・DVD         中島理事

 

 後半は、現代社会でもっとも多い労働形態である「感情労働」についてなど、手話通訳者にとって大切なお話をいただきました。残念ながら、日本では感情労働に対する評価が低いようです。

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 参加者からの質問にも一つ一つに丁寧にお答えいただき、最後は参加者全員による手話の拍手をオンライン画面から片倉先生に送り、終了となりました。

 今回、聴力障害者情報文化センターに講演の撮影や配信のサポートのご協力をいただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。

 次回の第4Webアカデミーは、講師に藤木和子氏(弁護士・手話通訳士・聞こえないきょうだいをもつ SODA の会代表)をお招きし、「優生保護法」聞こえない人と家族・手話に関わる人~障害者が子どもを産み育てる選択を否定した法律~のテーマで318()に実施予定です。たくさんのご参加をお待ちしております!

                        全通研理事 新船洋平

 

 

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2023年2月 2日 (木)

岡山県手話通訳問題研究会設立40周年記念大会

 2023年1月29日(日)、岡山県手話通訳問題研究会設立40周年記念大会に参加してきました。

 

 日本全体が記録的な寒波に見舞われ、雪の影響で交通機関がどうなるのか心配な中、家を出ました。

 新幹線の中から、富士山を見ました。また、関ヶ原付近では雪が積もっていて新幹線も徐行運転をしていました。

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 雪の影響もなく、無事、JR岡山駅に着きました。

 東口に降りると桃太郎の像があり、駅前から路面電車が走っていました。

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 会場の天神山文化プラザに向かう坂道の途中に「岡山県庁跡 明治12~昭和20年」と刻まれている石を見つけました。会場であるこの場所は、昔、県庁が存在していたことを知ることができました。坂を登り切ると会場にたどり着きました。

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 会場の前の広場には何か得体の知れないオブジェがありました。よくよく覗いてみると、それは、「天神鯰(なまず)」のオブジェでした。

 早速、会場の中を覗いてみますと200人ぐらいが入れるところで、アットホームな雰囲気が感じられました。

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 控え室に入るとすぐに自分の携帯電話の充電がもう少しで切れてしまうことに気がつきました。そのため、この後の様子を写真で撮ることができませんでした。写真で紹介できないのがとても残念ですが、仕方がありません。

 しかし会場の様子は、岡山支部の写真係の人がしっかり撮っておられました。3月を目処に本日の記念大会の様子を含めて大会記念誌として発行すると聞いています。

 

 午後1時から記念式典が始まりました。

 当日、配布されたプログラムと記念品です。

 記念品は、わくわく祇園‘Sという作業所で作った「マスク用ケース」です。今、一番必要なもので助かりますね。

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 司会は、岡山支部の会員である岡本寛子さんが務められました。

 舞台の下手には、大岡政恵会長と山根淑子副会長が上がり、上手に来賓者が上がりました。

 

 最初に大岡会長から「設立当初は 44人からスタートして、現在236人の会員が活動しています。機関紙『てのひら』を毎月発行し468号となりました。これから50年に向かってみんなで一致団結して頑張っていきましょう」とあいさつがありました。

 続いて、来賓あいさつがありました。

伊原木隆太岡山県知事の代理として坂本洋介氏(岡山県保健福祉部障害福祉課課長)

公益社団法人岡山県聴覚障害者福祉協会 中西厚美会長

公益社団法人岡山県聴覚障害者福祉協会顧問 佐古一太岡山県議会議員

 

 そして、来賓紹介がありました。

 あいさつされた3人に続き、4人が紹介されました

一般社団法人全国手話通訳問題研究会 渡辺正夫会長

岡山県手話通訳士協会 岡部美津江会長

岡山県盲ろう者友の会 青江英子会長

岡山県聴覚障害者センター 西條保幸所長

 

 祝電としてお名前が読み上げられました。

 

 続いて、感謝状の贈呈が行われました。

 金川巌さん、浅野紀美子さんなど私が知っている懐かしい人の名前が読み上げられました。代表として金川さんがあいさつされました。

 

 来賓の記念写真の撮影が舞台上で行われて式典が終了しました。

 

 記念講演になりました。私が40分間ほど、手話のこと、情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法や障害者権利条約、そして、全通研50周年のことについて、お話しをさせていただきました。

 最後に会場にいる人たち全員で記念写真を撮りました。

 このあと、アトラクションとして「きいろぐみ」の公演がありました。私は帰宅のことを考えて、少し早めに退席させていただきました。

 

 あとで報告があり、参加者は会員、未会員、ろう者を合わせて191人だと聞きました。

 1月25日には岡山県の北部にある津山市では、観測史上最大となる46㎝の積雪を記録したと報道されていました。そのため、今回の記念大会に参加できなかった人も多くいたと聞きました。

 

 この設立40周年大会に参加させていただき、多くの学びがありました。

 この大会を成功裏に終わらせるため陰になり一生懸命動かれていた多く人たち、そして、感謝状を贈呈された人たちの頑張りがあって、今日の岡山県手話通訳問題研究会があるのだと改めて感じることはできました。

 これを機会に益々、活動が充実・発展することを祈念申し上げます。50周年に向かって一緒に進んで行きましょう。

 岡山の皆さん、お世話になりました。そして、ありがとうございました。

 

 帰りの新幹線に乗る前に、岡山のお土産を買って東京に向かいました。

 早速、食べてみましたが、とても美味しかったです。

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                   (文:全通研会長 渡辺正夫)

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