「新しい手話通訳現場」に携わる人の交流会
全通研組織部・健康対策部合同企画
「新しい手話通訳現場」に携わる人の交流会
2022年11月12日(土)9:30~12:30 オンライン(Zoom)
2021年度の「電話リレーサービス、遠隔手話通訳関係者の学習交流会」に続き、2022年度は、「新しい手話通訳現場」としての「画面通訳」に関する課題の整理や仲間づくりのための学習交流会を開催しました。
申し込みは58名(内未会員4名)、当日参加は43名(内未会員3名)でした。
最初に、荻島組織部長から、仲間の大切さや健康管理の必要性のお話があり、本日の交流会でしっかり学び交流していただきたいと挨拶がありました。
基調報告の講師は、江原こう平氏(全通研東京支部事務局長)でした。江原氏には、全通研の事務局付事務局員も担っていただいています。国立障害者リハビリテーションセンター学院の手話通訳学科の教官をされていて、そのご活躍は、皆さまご存知のことと思います。
基調報告「画面での手話通訳とその特徴」
お話は、通訳の定義から始まりました。基本の基本です。
「通訳者」「ろう者・難聴者・中失者」「聴者」の空間の共有についてです。同一空間にいるのか、別空間にいるのか、さまざまなパターンがあります。しっかり想定できることが必要ですね。
「視線をはずすと、自分を見てくれない!と思われる」「指さしなどは、画面上ではどこを指すことになるのか、事前に確認が必要」「機器のトラブルに対して、復旧の知識も必要になる」など、丁寧にお話いただきました。機器の操作の学習も必要になってきますね。
「手話通訳者の背景は、何色が良いか?」「ワイプはどこが良いか?」のお話もありました。地元のろう者に聞いてみることが大切ですね。因みに、記者会見の時の自治体のマークが入ったバックボード(背景)は、見づらいということでした…
最後に、課題とまとめとして5つのポイントを話していただきました。まだまだ始まったばかりの画面通訳なので、今後実践を重ねながら、協議・改善していかなければならないと感じました。
基調報告を受けて意見交換(グループワーク)
基調報告後、8グループに分かれて意見交換を行いました。
ストレッチ
ストレッチ担当は、健康対策部の江見さんです。画面を見続けると、どうしても頸・肩に力が入ってしまいます。目も疲れますし… ストレッチは、必要ですね。おかげでスッキリしました。
全体会(グループ報告)
①大阪:種野さん ②千葉:春山さん ③茨城:白澤さん ④東京:築山さん
⑤兵庫:木崎さん ⑥愛知:川部さん ⑦石川:保倉さん ⑧埼玉:寺村さん
報告担当の皆さまです。報告担当の方には、お名前の前に◎をつけさていただきました。◎を見て、少し不安に思われていたのではないでしょうか?突然のお願いにも関わらず、報告担当を引き受けていただきありがとうございました。
1グループから順に、話し合った内容を報告していただきました。
各グループ、画面通訳経験者・未経験者といろいろな方が参加されていました。「機器の操作“習うより慣れよ”」「機器トラブル時の対処方法」「画面通訳上でのトラブル時の対応」「環境改善を提案していく」「相手側の周辺情報の共有について」「画像の2次使用について」「医療現場での画面通訳の難しさ」などを話し合ったとのことでした。さまざまな失敗・悩みに対し、経験談やアドバイスも出て、短い時間ではありましたが十分話し合いができたようでした。
その後、江原氏から感想・助言をいただきました。
「画面通訳も通訳技術の基本の部分は同じ」「ろう者が、画面通訳をどのように見て感じているかのフィードバックが大切」「環境改善は、積極的に提案しないと変わらない」など、他にも具体的な助言をいただき、大変参考になりました。
皆さん、グループ報告を熱心に聞いていらっしゃいました。
最後に、伊藤部長からまとめの挨拶があり本日の交流会は終了しました。
皆さま、3時間に渡るオンラインでの交流会、お疲れ様でした。来年度も開催の計画をしています。ぜひご参加ください(*^-^*)
(文・写真/全通研組織部 曽我部啓子)
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コメント
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投稿: Robertlag | 2024年6月15日 (土) 18時40分