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2022年4月 8日 (金)

2021年度「リーダー養成講座 in Zoom」

 リーダー養成講座は、支部活動を担う人材育成を目的に、「全通研のあゆみ」「人権について」「運動について」の講座と「ワークショップ」を行っています。

 2021年度は、昨年に引き続きオンラインで、20211024日「全通研のあゆみ」、1128日「人権について考える」、1219日「運動について考える」の講座と、2022123日に受講者による「ワークショップ」を行いました。

 支部運営を担う人材の養成を行い、全通研活動の基本を学ぶとともに活動への思いを交流することで今後の全通研活動を考えるきっかけとなるよう開催しています。

 

【第1弾】20211024日(日):「全通研のあゆみ」 講師:米野規子理事

 第1弾ということで最初に、渡辺会長から「リーダー養成講座で学ぶことにより、地域で活動し、支部を担う人材となっていただきたい。そして、将来的に全通研を担う人材になっていただきたい」と期待の挨拶がありました。

1_20220408093001 講師:米野理事

背景は、大好きな石垣島(沖縄)の風景だそうです(*^-^*)

 

 講師は米野規子理事でした。ご自分の体験なども交えての話で、全通研を身近に感じることができました。

2_20220408093001

 「全通研の目的」や「全通研は何をしている団体なのか」など、丁寧にお話しいただきました。市川恵美子元会長の言葉を引用して「自分を信じて、仲間を信じて!これからも活動を続けていきましょう」とまとめ、全通研が、どういう団体かということが分かっていただけたのではないでしょうか。

 米野理事はご自身の思い出のアルバムから、「全通研ヨーロッパツアー」「大通研(大阪手話通訳問題研究会)35周年記念大会・40周年記念大会」等々の写真を見せて、ヨーロッパツアーに参加したとき、手話を続けていくかどうか悩んでいたときだったので、小出新一参与からかけていただいた言葉が胸に残っているという話や、大通研40周年記念大会のときに手作りしたくす玉のエピソードなど、胸にジ~ンとしみ、温かい気持ちになりました。

 全通研のあゆみを調べるには、「全通研HP」→「全通研とは」→「歴史」に、「全通研年表」があります。ご自分の支部がいつ設立されたかなどが分かります。

3_20220408093001<顔出しOKの参加者の皆さんです>

 

【第2弾】2021年11月28日(日):「人権について考える」 講師:石川 敬理事

 講師は石川敬理事で、サブテーマ 「~学校という社会、聾学校での経験と 聾教育の歴史から~」でした。

 講義は、石川理事のろう学校での経験やろう教育の歴史からをもとに人権について話されました。

 ろう学校での口話教育は当時の社会が求めたものであること。社会には根拠のはっきりしない「暗黙の価値基準」がある。私たちは、その価値基準が正しいものなのかしっかりと「研究」しながら社会を変えるための運動を進めていくことが大切だと学びました。

4_20220408093001講師:石川理事

 

【第3弾】2021年12月19日(日):「運動について考える」 講師:小出新一 参与

 講師は小出参与、テーマ「全通研運動の歴史と展望」でした。

 手話を初めて50年近くになる講師が、継続は力だと思い活動しているという話から、50年前には考えられなかった手話言語条例が制定され、欠格条項の撤廃や公務員で採用される手話通訳者が増えていく、聴覚障害のある弁護士や薬剤師が誕生するなどさまざまな環境の変化がありました。また、ろうあ運動が人権を守り、運転免許獲得運動や民法11条の改正、アイラブパンプ運動などの取り組みがありました。

 全通研の歴史を見ると、1968年に第1回手話通訳者会議があり、第7回目の通訳者会議で全通研は創立、当初287人だった会員は、現在1万人を超える組織になって、一般社団法人を取得することができました。

 そんな全通研ですが、若者の担い手が育たないとか手話通訳者が高齢化しているなどありますが、全国手話研修センターでは大学での通訳養成講座をスタートさせたり前向きに取り組んでいると報告されました。

 今後もろうあ者の生活や暮らしを考え、ともに活動していかなければならないと思いました。

5_20220408093001講師:小出参与

 

【第4弾】2022年1月23日(日):「ワークショップ」 担当組織部 

 話し合いのテーマ「全通研の魅力を伝えるには」でした。

 グループに分かれて、「自分が活動を続けている理由」「全通研の良いところ」等々について、1時間半にわたって話し合いました。

6_20220408093001 挨拶する小山組織部長

7_20220408093001司会の荻島理事(組織部)

話し合った内容としては下記のような意見がありました。

・全国に行かないと知りえない情報を地域で知ることができた。

・ここで学んだ内容を地域の人にも伝えている。

〇活動を続ける理由

・全通研はサークルとは違う。サークルは交流、通研は社会運動、悩みやろう者の問題、職場の問題を話できる。

・「仲間」がいるから辞めないで続けているという人が多くいた。

・全通研の良いところとして、サマーフォーラムがあり全国の仲間と会える。

・集合型の場合、開催地ならではの話がきける。Zoomでもできるが対面で話がしたい。

・全通研の仲間を大事にして活動を続けていきたい。

 

また、「活動して変わったこと」「全通研のつながり」「続けている意味」「全通研の魅力」について話し合いました。

①手話が好きで、技術だけでなくろう者の背景も真摯に学んでいる。

②手話を学ぶことにより、社会に目を向け住みよい社会を目指す。

③仲間がいるから活動を続けられる。

 この3つが、皆さんに共通していることに気付き、これが全通研の魅力なのかなと感じました。皆さんと話しているうちに、明日から頑張るエネルギーをいただきました。

 

 リーダー養成講座を今後も続けてほしい等の意見をいただきました。次年度も開催方法は変わりますが、ともに学習する機会を設けていきたいと思います。

                         (文・写真/全通研理事 吉野州正)

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