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2019年7月18日 (木)

第5回全通研アカデミー ~全通研学校Ⅲ~(近畿会場)

7月14日(日)、神戸市勤労会館で「第5回全通研アカデミー〜全通研学校Ⅲ〜近畿会場」が開催されました。

雨が少し降っていましたが、参加者は93人で会場は満員となりました。

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午前は「聴覚障害者の災害対策について」をテーマに

渡辺正夫会長から聴覚障害者災害救援中央本部の取り組みを中心にお話がありました。

 

東日本大震災が起きた2011年に発足した救援本部が現在は聴覚障害者災害救援中央本部として活動しており、

全日本ろうあ連盟と全通研、日本手話通訳士協会の3団体で構成されています。

各団体から運営委員を選出し、内閣府や総務省、厚生労働省や気象庁への交渉を行ったり、

災害救援基金を集めているなどの取り組みが紹介されました。

また、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城支部や岩手支部の活動報告集から、

手話通訳者が自らも被災している状況で悩みや矛盾を抱えながら手話通訳活動をしていたことも紹介されました。

 

「地域のろう者に避難情報を伝えてあげられなかった」

「一緒に逃げてあげられなかった」

という罪悪感や悲しみを胸に活動をすることは肉体的にも精神的にも負担が大きく、

手話通訳者の健康問題に影響を与えるとの話があり、

これからの私たちの活動で大切に考えていかなくてはと強く思いました。

 

 講演の終わりに渡辺会長から「自分が死んだら誰も助けてあげられない。自分の命を守るためには備えが必要」と、

ご自身がいつも持ち歩いている被災時に活用するための持ち物が紹介されました 。

どこで被災するか分からないからと、いつも荷物の中にこの小さなポーチを入れられているそうです。

中には、連絡先を書いたメモ帳や薬、爪切りや絆創膏、耳かきやお菓子(精神的にリラックスできるため)など

便利グッズがたくさん入っていました。

 

災害の怖さを知っているつもりでも何も準備していない私は反省です…。

今月中には私も持ち歩きグッズをそろえたいと思います。

 

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午後からは、「憲法と優生思想」をテーマに田門浩弁護士の講演です。

初めに日本国憲法の基本原理について国民主権、基本的人権尊重、平和主義の説明がありました。

そして「個人の尊重」や「平等原則」についても詳しく説明され、

普段はなかなか聞く機会がない話に参加者も引き込まれていました。

 

次に旧優生保護法がどのような背景でできたのか、何が問題なのかを話されました。

ろう者や他の障害者の中には、自分の意思に関係なく強制不妊手術を受けさせられた人や

人工中絶を強いられた人がたくさんいることが分かっています。

優生思想に基づく優生手術や人工妊娠中絶は日本国憲法に違反しているとして、

国を相手に訴訟が起きていますが、国は争う姿勢を見せています。

旧優生保護被害者救済法ができ、首相はお詫びの談話を発表しましたが

根本的な解決には至っていないことについても詳しく説明されました。

政府の考え方によって国民の権利が奪われることもあるという事実を知るのはつらいけれど、

しっかり現実を見なくてはいけないし、同じことを繰り返さないように考えなければと思うお話でした。

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午前も午後も参加者から多くの質問が出され、会場は熱気に包まれていました。

ぎゅっと中身の詰まった全通研アカデミーに参加できて良かったです。

学んだことを少しでも活動や自分の生活に生かせるように頭の中を整理したいと思います!

 

(文・写真/全通研理事 米野規子)

 

 

 

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