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2019年3月26日 (火)

髙田英一氏塙保己一賞受賞記念祝賀会

3月21日(木・祝)の午後1時から認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年記念式典と髙田英一氏塙保己一賞受賞記念祝賀会並びに認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年祝賀会がありました。


会場は、全国手話研修センター3階で行われ、全通研を代表して参加してきました。


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第一部は、認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年記念式典でした。


司会は、吉田正雄さんと山本紋子さんのお二人です。


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開会のごあいさつとして髙田英一認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構理事長からありました。


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続いて来賓祝辞として、石野富志三郎全日本ろうあ連盟理事長と宿谷辰夫全日本難聴者・中途失聴者団体連合会副理事長からありました。


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経過報告として、大嶋雄三専務理事がスライドを使用してポイントをお話くださいました。


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特に印象に残ったのが、国連の専門機関である国際電気通信連合(ITU-T)で「目で聴くテレビ」の字幕・手話・音声解説付与の技術が、IPTVの国際標準規格(H.702)として認められたことでした。


その後、設立二十周年記念映像が上映されました。登場された方々が、みんなそれなりに若いお顔をしていました。


 


決意表明として石橋大吾理事が発表をしました。


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特にアイドラゴン4を普及させることが一番であると強調していました。


 


閉会のごあいさつとして清田廣理事からお疲れ様という一言がありました。


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第二部の祝賀会の準備のため20分ほどの休憩に入りました。


第二部の髙田英一氏塙保己一賞受賞記念祝賀会並びに


認定特定非営利活動法人障害者放送通信機構設立二十周年祝賀会は午後2時から始まりました。


開会のごあいさつは、石野富志三郎発起人代表がされました。


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そして、塙保己一(はなわ ほきいち)賞の紹介を近藤幸一発起人がプリントを配布して説明してくれました。


少し長くなりますが、受賞の意味を考えるために説明します。


 


塙保己一は、幼くして失明したにもかかわらず、学問の世界に果敢に挑戦し、文化史上未曾有の文献集「群書類従(ぐんしょるいじゅう)」を編集・出版した、江戸時代後期に活躍した大学者です。


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ヘレン・ケラーも人生の目標としたと言われる埼玉県本庄市出身の塙保己一の精神を受け継ぎ、埼玉県では、2007(平成19)年度から、障害がありながらも不屈の努力を続け、社会的に顕著な活躍をしている方または、このような障害者のためにさまざまな貢献をしている方に「塙保己一賞」を贈り、障害のある子どもたちが「塙保己一」という先人のみならず、同じ障害のある方々の活躍を通じて、自分の将来の夢や希望を描くことができるチャンスにあふれる共生社会づくりを進めています。


塙保己一賞は、「大賞」、「奨励賞」、「貢献賞」の3賞があり、今回は第12回目となり、髙田英一氏が大賞を受賞しました。これまで大賞を受賞してきたのは視覚障害者でしたが、初めて髙田英一氏が聴覚障害者として受賞したとのことでした。


表彰式は、20181215日(土)に埼玉県本庄市児玉文化会館セルディで行われ、上田清司埼玉県知事から表彰状をいただきました。


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続いて乾杯の音頭を黒﨑信幸全国手話研修センター理事長から髙田氏の人柄に触れられて和やかに会が始まりました。


しばらく歓談した後に、来賓の挨拶がありました。


まずは西脇隆俊京都府知事の代理の鎌部正信健康福祉部障害者支援課精神・社会参加担当課長からありました。


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次に門川大作京都市長の代理の大西則嘉障害保健福祉推進室社会参加推進課長からありました。


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次に福山哲郎京都府身体障害者団体連合会会長から挨拶がありました。


一言だけ、情報アクセシビリティ・コミュニケーション保障法や手話言語法に触れられました。


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次に田尻彰京都府視覚障害者協会会長から握手するだけで髙田さんと分かるとの挨拶がありました。


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次は私の番かと思っていましたら、司会から「しばらく歓談をしてください」と言われちょっとガクッとなりました。


気を取り直して、挨拶をしました。1985年(昭和60年)に全日本ろうあ連盟と取り組んだアイラブ・コミュニケーション運動について話しました。当時の理事長は髙田英一さんでした。国民に手話通訳制度のことを理解してもらうため120万部を普及させることができたことはもの凄いことだとお話させていただきました。


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次に小椋英子日本通訳士協会会長から、挨拶がありました。


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特に髙田さんが書かれた手話に関する本を翻訳して海外に普及しないと髙田さん自身が願っているノーベル賞はもらえないのではと話されました。


最後に、黒川美富子文理閣代表から、小椋さんに、あらまし話そうと思っていたことを話されてしまったと正直にお話されました。


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その後、大学からの同輩である松本晶行弁護士からメッセージをもらいました。


また、たくさんの祝電が届いておりました。


 


石野富志三郎発起人代表から、記念品の贈呈がありました。


これまで髙田氏を陰ながら支えてきた奥様に記念品は渡されました。


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髙田英一氏本人から「生きている限り見果てぬ夢を追っていきたい」との謝辞がありました。


閉会のごあいさつとして、浅井ひとみ京都府聴覚障害者協会会長より「楽しくひとときを過ごせた」との挨拶がありました。


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髙田英一ご夫妻と黒﨑信幸理事長に見送られ解散しました。


そのときにお土産として渡されたのが、身体障害者や知的障害者らが働く「さんさん山城」(京田辺市)が作成した「七味」と「紅白餅」、髙田さんの直筆のサインがあるメッセージを頂戴しました。


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今回、多くの手話研修センターや関係機関の職員が手話通訳を担当してくれました。その中でも、久しぶりに小出新一常務理事の手話通訳ぶりを見ました。この機会ではないとめったに見られないシーンでしたので、会員の皆様には悪いのですが、参加できて本当に良かったと思いました。


 


(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

2019年3月 7日 (木)

旧優生保護法下において強制不妊手術に関するJDFフォーラム

35日(火)、12時から参議院議員会館の1階講堂で、日本障害者フォーラム(JDF)・全国優生保護法被害弁護団の主催で「旧優生保護法下において強制不妊手術に関するJDFフォーラム」が開催されました。

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参加者は講堂がいっぱいになりました。主催者発表で263人が参加しました。

司会は、DPI日本会議議長の平野みどりさんが務めました。

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開会の挨拶は阿部一彦日本障害フォーラム(JDF)代表からありました。

 

全国から20人の被害者が国を訴える裁判を起こしたことが発表されました。全国の動きや各団体の活動を共有し、旧優生保護法下において行われた事実から考えるフォーラムにしたとの趣旨説明がありました。

 

続いて、優生保護法下における強制不妊手術について考える議員連盟から7人の議員本人から挨拶がありました。また、4人の議員秘書も参加しました。

基調報告として藤井克徳JDF副代表よりパワーポイントを使って報告がありました。

 

主な話の内容です。

優生保護法以前に国民優生法があった。それ以前にナチスドイツの断種法があった。1948年に旧優生保護法が国会で決定。1948年世界人権宣言が出されているにもかかわらずに、1953年に不妊手術を強行させる通達があった。差別意識を醸成させるものであった。

この問題の真の解決に向けての取り組みとして、①国として謝罪を明確に宣言すること、②被害の実態究明、③知的障害者を念頭に分かりやすいこと、そして、人権に恥じない結論を出すこと。

また、新たな法制定にあたっての注目点は、①法律の名称(人権の尊重や回復を入れたい)、②前文に「国が」と入れたい、③目的をしっかり明記させたい(補償額についても明記させる。ハンセン病などの過去の事例を踏まえること、③検証体制には、民間人を入れていくこと、そして、何を検証するのかよりも誰が検証するのかが大事であること。最後に、原告が声を上げやすい状況を作ることがもっとも大切であると訴えていました。

 

次に、「旧優生保護法による強制不妊手術に関する全国の動き」と題して、新里宏二弁護士(全国優生保護法被害弁護団共同代表)から説明がありました。

そして、優生手術被害者・家族の会より5人による発言がありました。司会は、藤木和子弁護士が務めました。

「幸せになる夢を奪われた」、「国は、曖昧なことばかり言っている。さらに合法化で行われたなどと言っている。許せない」、「家族にも誹謗・中傷があった」、「同じ傷跡を持つ人を見たが、その傷のことを話す人は一人もいなかった」、「妻におたふくだとごまかしてきた。同じ人間なのに何故子どもを産んだらいけないのか」「高齢であり、すぐやってほしい」などこれまでの苦しみを話されていました。

 

本日、参加している弁護団の弁護士が前方に集まりました。その中から2人の現状報告がありました。

静岡では、聴覚障害の女性が提訴したこと。その女性は「長い間寂しい思いをしてきた。理由を知ったとき非常に悲しかった」と言っていたとの報告がありました。

兵庫では、聴覚障害者2組の夫婦と脳性麻痺の方が提訴したこと。「一生、家族を持てない苦しみを持ち続けて生きていかなければならない」、「配偶者にも被害があったこと」などを訴えました。

被害者・家族の会全員で声明を読み上げました。

 

続いて、各団体の取り組み・提言の発表がありました。

橋井正喜氏(日本盲人会連合常務理事)、大竹浩二氏(全日本ろうあ連盟理事)、増田一世氏(日本障害者協議会常務理事)、平野みどり氏(DPI日本会議議長)の4人の報告でした。

大竹氏は、これまでの全日本ろうあ連盟の調査の取り組み状況について話されました。大事なことは、これで終わりではなく、今後の生活のことまで考えて支援していかなければならないことを強く訴えていました。

 

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日本盲人会連合の原田さんが「優生保護法被害者のための新たな法律に関するアピール」を読み上げました。そして、参加者一同の賛成をもって決定しました。JDFのホームページにこのアピール文が掲載されると思いますので、参考にしてください。

 

総括として、石野富志三郎氏(全日本ろうあ連盟理事長)より、45年前ろう者にとって悲しい事件があったことを紹介しました。それは高校生の軟式野球大会で聾学校が優勝したにも関わらず準優勝に勝手にさせられてしまったことがあった。これは差別であると訴えていました。

 

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最後の閉会挨拶は、西村武彦氏(全国優生保護法被害弁護団共同代表)からありました。「人は生まれたときから幸せに生きる権利がある」「人間らしく生きられる社会を作ることが大切」などと訴えました。そして、運動を続けていきましょうと結ばれました。

被害者本人だけではく配偶者や家族を含めて考えていくことであり、被害者が高齢と言うこともあり、一刻も早い解決を望んで止まない。

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閉会後、2月から仕事を始められた聴覚障害のある弁護士さんと名刺交換をしました。聴覚障害のある弁護士さんは、12人目になるとのことでした。

 

(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

2019年3月 1日 (金)

手話関係者の健康フォーラム2018in神奈川

22324日、「手話関係者の健康フォーラム2018in神奈川」(以下、健康フォーラム)開催のため、神奈川県横浜市の横浜ラポールに行ってきました。

新横浜駅から歩いていきましたが、ラポール行きの専用バスが頻繁にでていることにびっくりしました。中に入ると障害者の施設利用が多いことにさらにびっくりしました。特に障害者スポーツを行う方が多かったです。陸上、卓球、水泳等々さらにボウリングもされておられました。この中から2020東京パラリンピックの選手が多く出るのかなと思いながら少し早く着いたので見学しておりました。

 

23日は、健康フォーラムの主催である「手話関係者の健康を考える3団体委員会」の会議が14時からあり、24日の行事の担当等の最終確認や各団体の健康問題についての情報交換等を行いました。

※手話関係者の健康を考える3団体委員会

〈構成団体〉一般社団法人全国手話通訳問題研究会

      一般財団法人全日本ろうあ連盟

     一般社団法人日本手話通訳士協会

 

 会議終了後、地元神奈川の内田さんやパネラーの堀米さんも合流して、ホテル近くの居酒屋で交流会を行いました。その後、男性4人だけで、かの有名なラーメン博物館へ行き、昆布が有名な利尻ラーメンを食べました。おいしくて利尻島へ行きたくなる昆布ラーメンでした。

                             

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 24日の10時から、健康フォーラムが61名の参加で行いました。今回で、3団体が主催になって6回目です。最初に、基調報告として「みんなが働きやすい環境づくり~世界の動き、日本の動き」のテーマで、公益財団法人社会医学研究センター村上剛志理事から、健康を守る4原則である睡眠・運動・栄養・保温について、労働基準法・労働安全衛生法・労働契約法での取り組み等の報告をいただきました。

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引き続き、パネルディスカッションでは「働く環境と健康」をテーマに手話関係者の健康を考える3団体委員会の中西久美子委員長をコーディネーターに、パネラーとして竹内恵子氏(横浜ラポール聴覚障害者情報提供施設 施設長)、堀米泰晴氏(関東ろう連盟理事長・一般社団法人群馬県聴覚障害者連盟 副理事長)、桐原サキ氏(山梨県笛吹市保健福祉部福祉総務課 設置手話通訳者)が、それぞれの立場から現状と課題と今後についての発表がありました。竹内氏の「電話リレーサービスをやらなきゃいけないのはわかるが誰が責務を担うのか」の言葉が心に残りました。

 

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午後は6グループに分かれて、「日ごろの活動について考えてみよう!」をテーマに話し合いました。住んでいる地域を考慮してのグループ分けをしました。「他の地域の状況が分かり参考になった」「自分の地域では本音が言いにくいが、同じ仲間として気軽に言えた」「精神的に気持ちが軽くなった」などの感想が寄せられました。元患者や療養中の方の参加もあり、貴重な経験話や予防についての話を聞く機会ができていたと感じました。最後にグループ発表をして和気あいあいのうちに終了しました。

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 (文・写真/全通研理事 伊藤利明)

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