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2019年2月26日 (火)

「私たちは健太さんの死を絶対に無駄にしない!」

214日(木)、午後1時から衆議院第二議員会館の第一会議室にて、安永健太さん事件に学び共生社会を実現する会主催の院内フォーラム「私たちは健太さんの死を絶対に無駄にしない!」に参加してきました。

参加者は第一会議室いっぱいになりました。約70人が参加しました。

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この事件は、2007925日、健太さん(中程度の知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害)が自転車に乗って障害者作業所から自宅に帰る途中で、不審者と間違われ、警察官から後ろ両手に手錠を掛けられ、5人もの警察官にうつ伏せに取り押さえられて心臓突然死をしてしまったというものです。

 

佐賀県警を相手に損害賠償を求める訴えを提起しました。しかしながら、不起訴処分になってしまった。このような事件を二度と起こしてはならないということで、院内フォーラムが開かれました。

司会は、赤松英和さんと田中洋子さんのお二人でした。

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冒頭、弁護士の藤岡毅さんと健太さんの父親である安永孝行さんが挨拶されました。孝行さんは、「今でも真相が明らかになっていない」と涙ながらに訴えていました。

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事件を振り返るビデオ上映に続き、斎藤貴男氏(健太さんはなぜ死んだかの著者)が、講演をしました。

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当時の社会状況の影響を受け、障害者が安心して暮らしていける社会ではない中で起きた事件であると話されました。人間には優劣があるという社会ダーウィニズムの考えが強い時代であった。根本には優生思想があるとも話されました。

 

次に、浅野史郎氏(元宮城県知事)、藤井克徳氏(日本障害者協議会代表)のお二人の対談がありました。

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浅野氏は成人T細胞白血病を患った経験の持ち主でありました。また、ダジャレ好きのユーモアたっぷりの人でした。厚生省の障害福祉課長を19か月務めたこともあり、その当時に優生保護法を変えることができなかったことを素直に謝っていました。また、自身の考えに「まちになれる、まちがなれる」と言っていました。西八王子にある自立ホームに通う障害者が駅員に上げ下げをしてもらっていました。ある日、駅員が駅長に訴えてスロープを付けることができた。障害者が駅を使うことから駅員を変え、駅が使いやすくなって変わったと話されました。

 

次に星野圭弁護士からこれまでの経緯と今後の活動についての報告がありました。

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特に「障害のある人が当たり前に地域で暮らしていける社会をつくるために」私たちは今後も運動を続けていくと力強く訴えていました。

最後にパネルディスカッションがありました。

当事者家族として志村陽子さん、「障害のある人に対する警察官の対応を考える~米国の事例を参考に~」についてを採澤友香弁護士、「知的・発達障害は司法でどう扱われてきたのか」について市川宏伸日本自閉症協会会長からお話がありました。

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閉会には辻川圭乃弁護士から挨拶があり閉会しました。

初めて知ったのですが、この「安永健太さん事件に学び共生社会を実現する会」の顧問に、全日本ろうあ連盟の石野冨志三郎理事長がなっていました。障害者が当たり前に地域で暮らしていける社会をつくるために、障害の枠を超えて協力し合うことも大切なことも学べた院内フォーラムでした。

 

(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

2019年2月21日 (木)

第4回N-Action合宿in岡山が開催されました

4N-Action合宿in岡山が開催されました

日時:2019216日(土)~17日(日)

会場:ピュアリティまきび(16日)

   きらめきプラザ  (17日)

 

今年度の会場は、岡山県でした。全国8ブロックから29名(委員含む)の参加でした。

委員は、当日の朝1030分に岡山駅に集合し、昼食を兼ねての会議を行いました。その後会場に向かい、会場準備をしました。パネルディスカッション担当のパネラーとファシリティターの委員は打ち合わせです。


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受付を手伝っていただいた岡山支部のお二人と、N-Action委員

 

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パネルディスカッションの打ち合わせ中のパネラーとファシリティター担当委員

 

 

1日目 216日(土)

1300~ 参加者受付

1330~ 開会式

     全通研N-Action委員会 2018年度活動報告

     パネルディスカッション「N-Actionの展望~現在・過去・未来~」

     パネラー/小山秀樹(全通研組織部長)

         髙田浩次(全通研理事/元全通研N-Action委員会委員)

         伊從澄恵(全通研N-Action委員会委員長)

     全体討議

     参加者が事前に提出した討議内容についての意見交換

1700~記念撮影

1800~交流会

 

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2018年度活動報告をする伊從委員長

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パネルディスカッションのようす


パネルディスカッションでは、「N-Actionの展望~現在・過去・未来~」をテーマに、まず、若い人のつながりを作るために全通研非公式の団体としてU-35を結成した当時の様子から、U-35を全通研の組織とするための要望が代議員会で出されたことなど、N-Action立ち上げまでの経過の話がありました。U-35を組織化するにあたって、2014年準備委員会を設け、組織の名称や形態などを協議しました。全通研次世代活動委員会(N-Action)とすることになりました。初代のN-Action委員として高田理事が参加した時、先ずは、組織化をして何をしたいのかを書式化する必要があり、苦労したこと等が話されました。

 

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全体討議では、討議したい課題について意見交換をしました。

事前に投稿された課題は「手話サークルのあり方」「先輩とのコミュニケーションの方法」「会員拡大について」「支部でのN-Actionの立ち位置」などです。

 

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討論後には交流会です。初めて参加の方も、参加経験者もすぐに打ち解ける仲間たち。これぞ全通研!この笑顔があれば、全通研の未来は明るいなぁと思える瞬間です。


2日目 217日(日)

915~ 講演「災害時における私たちの役割①」

    講師/岡山市危機管理室

    【内容】

・西日本豪雨の現状と課題(講演)

      ・HUGを通じて役割を考える(演習)

1240~講演「災害時における私たちの役割②」

    講師/岡山県手話通訳問題研究会 川手秀己 氏

    【内容】

      ・西日本豪雨における地域のろうあ者、通研会員、サークル会員の被害状況について

      ・三団体会議について

      ・災害の活動を通して伝えたいこと

    グループワーク

    講演・演習を終えて感想、意見、自身の地域の災害に関する取り組みなど

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HUG(避難所運営ゲーム)は、地震の被害などの条件設定のある中で、次々に来る避難者の状況にあわせて、避難所のどの場所が適切なのかを判断しなければなりません。カードには、避難者の状況が書かれています。家族、独居老人、持病がある、障害者、旅行中など。また、仮設トイレ、救援物資が運ばれてくる予定なども書かれています。読み手はある程度のスピードで読み上げ、アドバイスも行います。個人の判断もあるなかで話し合い決定していく手順を踏んでいきます。終了後に、各グループの結果を見て、それぞれの工夫などがわかりました。振り返りを行い、改善点や事前準備の大切さを学びました。

    

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●良かった点 

・まず、導線を確保した

・声の出しあいで情報共有できた

・地区別にしたことで、把握しやすかった

・見取り図を作った(地区ごと)

●大変だった点

・人を詰め込みすぎた

・後からの移動が多くなってしまった

・問題のある人の振り分けが難しかった

・次々と情報が入り、振り分けが難しかった

また、岡山支部の取り組みを聞くことによって、これから自分たちにできること、役割などについて考えるきっかけになりました。

●災害時にできること

・ろう者の安否確認をする

・手話での環境を作る→談話室など作れたら良い

・連絡網をつくる

・定期的に学習する

・人的資源、物的資源

・まずは自分の安全を確保

・避難所での通訳は、ろう者の命にかかわることになるが、情報提供ならできる

●地域では

・防災関係のイベントに参加する

・名簿の作成には、本人の了承が必要

・避難所体験

・ろう者と話しあう場が大切

 

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岡山県手話通訳問題研究会の川手氏は、「岡山県内の被害の状況」「聴覚障害者・関係者の被害状況」「被災者の声」「対策」「今回の取組みから」そして「災害を通して見えてきたこと」について講演しました。

講演の中で、手話通訳者が個人の意思で避難所を訪問したことで、避難所にいたろう者はやっと話せる環境になった、という話をされました。手話通訳者の存在と派遣のあり方なども課題は多くあることがわかりました。

 

 

二日間の合宿で、多くを学ぶことができました。

合宿のまとめを、満平副委員長が行い、小山組織部長の講評を受けて解散となりました。

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満平副委員長の合宿のまとめ

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小山組織部長の講評

 

(文・写真/全通研理事 荻島洋子)

2019年2月 6日 (水)

がまだせ!!やってきました、元気な熊本へ!

今年の熊本はNHKの大河ドラマ「いだてん」放送から始まり、ラグビーワールドカップ2019開催地、ハンドボール世界選手権大会開催地と、こんなに続くものかというくらいイベント目白押しです。

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そんな年の初めに第4回全通研アカデミー~全通研学校Ⅲ~<九州会場>を開催。実りある研修ができました。

 

九州ブロックで会議や研修を行なう時は、必ずと言っていいほど各地のお菓子が集まります。今回も各地からお菓子と、熊本の仲間からコーヒー等の差し入れがありました。いつもありがとうございます。

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会場は熊本森都心(くまもとしんとしん)という名称です。

熊本駅の目の前で便利のいい場所です。

例年1月第四土日はブロック研究集会開催となっているので、今回は全通研アカデミーに

乗っかって、ブロック研究集会の講座を設けています。

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第一講座は明石市福祉局障害福祉課 共生福祉担当課長 金政玉(きむ じょんおく)氏による明石市の手話言語・障害者コミュニケーション条例の取り組みについてというテーマでご講演いただきました。

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手話言語条例に取り組むと明石市長が公言したことでこの条例に取り組み始め、4回の検討委員会を経て、手話言語・障害者コミュニケーション条例が成立しました。この条例の特徴は、手話言語の確立とともに、多様なコミュニケーション手段の促進を規定しているということです。条例制定後、「明石市障害者に対する配慮を促進し誰もが安心して暮らせる共生のまちづくり条例」が成立しました。いずれも金氏が担当として関わっておられます。最後に合理的配慮について、個々のニーズ、社会的障壁の除去、意向尊重、非過重負担、本来業務付随、機会平等、本質不可の7つの要素を語られました。そして建設的対話と相互理解が大事であり、お互いに支えあう、やさしい共生のまちづくりを目指していくことを話され、共感しました。

  

お楽しみの夜の交流会。今回も弾みました。

講師お二人の久々の対面もあり、今日がご縁という実感をしました。

美味しいつまみと素敵な仲間。明日からの活力になります。

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翌日、第二講座は憲法とろうあ者の生活というテーマで、田門浩弁護士の講演です。

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まず、日本国憲法から「おしん」を考えると題し、話が進みました。(おしんがわからない方もあるかと思いますが、以前放送されたNHKの朝ドラです)例えば、貧しい家庭→生存権、学校へ行けない→教育を受ける権利、望まないのに奉公に出される→意に反する苦役の禁止、子どもなのに辛い仕事→児童酷使の禁止など、とてもわかりやすいものでした。日本国憲法は、国民主権、基本的人権、平和主義が3つの基本原理とされています。一方、大日本国憲法(明治憲法)は天皇主権、人権は天皇が作る法律の範囲内で認められるだけで、種類も少ない、天皇が戦争を宣言することができると、大きく違うことがわかりました。

また、高松・手話通訳保障訴訟についても話されました。この訴訟が起きる前にも、市に対して不服申し立てが複数あったにも関わらず市は派遣不可決定を行っていました。訴訟において憲法に基づき裁判所に主張を行なった結果、和解に至ったとの、何とも理解しがたい内容であったことも知りました。

 

最後はブロック企画で、遠隔手話通訳と電話リレー通訳というテーマで宮澤典子理事です。

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まず、最近耳にするICTとは何かをまず確認しました。以前はITという言葉をよく耳にしましたが、ITとはインターネットや、OA機器等の技術そのものを指します。一方、ICTとは「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」情報にアクセスできる技術を指します。そして、ICTにはテレビ電話(ITC機器)を使った手話通訳サービスがあり、電話リレーサービスと遠隔手話サービスの2つがあることを学びました。

電話リレーサービスが広がっていますが、日本の現状は公的制度ではない、双方向ではないということ。また「通信」なのか「福祉」なのか定かではないということが話されました。

海外では公的サービスとして電話リレーを実施している国が25カ国あります。G7の中で唯一未実施という、残念な現実です。アメリカではADA法がきっかけとなり、公的電話リレーサービスが義務化されています。海外は公的サービスとして実施されているのに、日本は今後どうなっていくのか、不安を感じました。

遠隔手話サービスについては、対面通訳の特性と遠隔通訳の特性が整理されていないことなども挙げられ、通訳者の自覚、社会の認知、養成と研修等も課題であることがわかりました。

まだ手話通訳制度の中で整理されていない電話リレーサービスと遠隔手話サービスですが、課題を整理しながら、上手く活用できるように、また公的サービスとして位置づけられるよう議論を深めることの必要性を強く感じます。

 

今回九州だけではなく、中国地方からの参加もあり、100人を超える申し込みがありました。仲間が集えば実りも多く、明日からの元気ももらえ、エネルギーチャージできました。

やはり活動の原点である、ろうあ者の暮らしから学ぶを再確認し、学びの大事さを実感しました。

 

 

(文・写真/全通研理事 横溝和恵)

 

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