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2018年8月13日 (月)

第4回全通研アカデミー~全通研学校Ⅲ~ <関東会場>

728日(土)第4回全通研アカデミー<関東会場>が、東京都港区障害保健福祉センター(ヒューマンぷらざ)6階多目的ホールで開催しました。

台風12号の影響で、開催も危ぶまれましたが66人の参加がありました。

また、西日本集中豪雨の支援金のお願いをして総額15,182円の協力をいただきました。

                             

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1講座「高齢障害者 65歳の壁」

講師:三輪祥子氏(NHK制作局第1制作センター文化・福祉番組部ディレクター)

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 65歳問題とは、障害のある方が「障害福祉サービス」を利用して、ヘルパーを利用したりリハビリを受けたりすることができていたのが、65歳になった途端、「介護保険」に自動的に切り替わることになり、いままで、利用していたサービスが受けられなくなったり、時間制限がされたりしてしまう。年齢で制度が分かれてしまうことにより、サービスの質が低下し、障害者自身の自立を奪われてしまう状況になってしまう。

 聴覚障害者の場合、「サービス」を受ける人が少ないが、重複の障害を持っている方にとっては、死活問題である。

 また、高齢の聴覚障害者が「介護認定」を受ける時、移動動作を重視した区分になっているため、認定は軽く見られてしまう。

 ケアマネージャーが、聴覚障害者のことを理解している方であれば、サービスの質が保たれるが…現実は厳しい。

 

2講座「明石市の手話言語・障害者コミュニケーション条例の取り組みについて」

 講師:山田賢氏(明石市福祉局福祉政策室 福祉総務課障害者施策担当)

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   明石市手話言語に関する特徴として

   1 市長の強すぎる思い

   2 手話通訳士職員が施策推進に関わっている 

   3 ろうの市議会議員の存在

 市長の言葉で、「障害のある人の暮らしにくさは行政の責任。行政の中で市民に一番近いのは基礎自治体である市。つまりその代表者、市長である私の責任」と熱く語ったことが印象に残った。

 また、山田氏がこの条例作りを通して感じたことを話された。手話通訳者の存在が「天使のように感じた」の言葉に、私たち手話通訳者は感動しました。

会場からは、「ipadの支給対象者の条件や台数」、市内小学校への手話指導方法や「筆談マニュアル」のリーフレット作成についての質問が出されました。

 

山田さんは公務員とは思えないような?おしゃれな方でした。

最後、関東ブロック長の相川さんを中心に記念撮影。

当日は関東ブロックの役員の方々がさまざまな協力をしてくださいました。

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(文/全通研理事 桐原サキ  写真/全通研会長 渡辺正夫)

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