全国手話言語市区長会の総会
梅雨入りした6月6日(水)、東京都千代田区にある都市センターホテル・コスモスホールで、全国手話言語市区長会の総会が8時半から開催されました。約270人の参加で、会場は熱気でムンムン。
鈴木健一伊勢市長さんの司会で始まりました。
手話を付けて司会をされていました。
最初に、この会の会長である田岡克介石狩市長からご挨拶がありました。
今日の出席した市長さんは109人と発表されました。年々、総会に参加する市長さんが増えていくことにびっくりさせられます。また、この会の加盟している市・区も、460になっています。全体では814ですから、加盟数は半分を超えたことになります。
さらに、石狩市で行われた手話劇祭についてもお話がありました。
総会が始まる前に、その手話劇祭の様子をビデオで流していました。その場の雰囲気がよく分かりました。
次に、来賓の挨拶として全日本ろうあ連盟の石野富志三郎理事長からありました。
手話劇祭が大変好評であったこと、手話を今後は手話言語とすることなどが話されました。
二人目の来賓として日本財団の尾形武寿理事長から挨拶がありました。
「普通に生活できる環境を整えることが必要である」と繰り返しお話されていました。
また、文部科学省、厚生労働省、内閣府、全国手話研修センター、全国手話通訳問題研究会、日本手話通訳士協会の参加者の名前の紹介がありました。
さて、議事に入りました。議長は、田岡会長でした。
平成29年度事業報告、平成30年度事業計画(案)、役員体制(案)につきましては、会の事務局長である泉房穂明石市長から説明がありました。
そして、手話劇祭については、石狩市障害福祉課長から成果について報告がありました。
満場一致で議事すべてが承認されました。
新しい理事7人が誕生しました。
出席していた5人の市長さんからご挨拶がありました。
総会が無事に終了しました。
その後、情報提供がお二人からありました。
全国手話研修センターの小出新一常務理事より、行政職員向け手話講習会の開催、手話検定試験の受検呼びかけ、パンフレット等の作成の紹介がありました。
二人目は、日本財団の筒井智子氏より、手話教育教材についてと電話リレーサービスについての紹介がありました。手話教育教材は、小学校高学年向けに作成されています。インターネットでダウンロードできますので見てくださいとのことでした。
きこえない人の日常を知ろう! http://shuwa-tnf.jp/movie/vol1/
手話の特徴を知ろう! http://shuwa-tnf.jp/mmovie/vol2/
この情報提供を最後に総会が無事終了しました。
全通研として、「全通研リーフレット」と「「みんが輝く 未来をめざして」を参加者に配布させていただきました。
年々、全国手話言語市区長会の活動が充実され、たくさんの首長さんが加盟してくれるようになっています。また、条例も多くの自治体で成立しています。このことからも今後の手話言語法を成立させるためにも、この市区長会の存在を力強く感じた次第です。
(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)
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