JD政策会議2018
5月25日(金)、戸山サンライズ2階大会議室にて1時半から5時まで、
「JD政策会議2018 障害者権利条約 パラレルレポート・JD草案報告会」
が開催されました。
参加者は、約140人で会場がいっぱいになりました。
この報告会は、JD総会の後にJD政策会議として毎年開催されています。
今回は、障害者権利条約のパラレルレポートの草案報告会として開催されました。
石渡和実JD副代表の司会の下、最初に挨拶を兼ねて藤井克徳JD代表から情勢報告がありました。
私自身はじめて知ったのですが、呉秀三氏という精神科医の医師が、日本で初めて座敷牢の調査をして、参議院にその調査報告書を提出したとお話がありました。
その調査報告書を提出して、今年が丁度100年目を迎えるとのことでした。
節目を活用して運動の質を高めていくことは大事な事だと思いました。
座敷牢といえば昔の話かと思いましたが、現在でも同じような事件が起きました。大阪府寝屋川市、兵庫県三田市など、新聞に大きく報道されました。
また、旧優生保護法の問題では、何故この法律が出来たのか、何故48年間も放っておかれたのか、このように「何故」がたくさんつく問題であると訴えていたのがとても印象的でした。
次に、佐藤久夫JD理事から、「世界地図にみるパラレポのくらべっこ・気になるあの国!日本では」と題して、これまで初回審査が終わった68か国の総括所見が出されました。その中の肯定的評価がされていて、それをいくつかの項目に分けて分類をしました。その中で、「手話の国語認定・公式認定」は、68か国中16か国が評価されていました。
ただし、手話を言語として法律等で定めているのかどうかは、この肯定的評価だけでは正確に判断出来ないとのことでした。
休憩後に、パラレポJD草案の提案として報告がされました。
2019年早春を目標に、第一次のパラレポをまとめていくのですが、学習会を開催し、議論を積み重ねより良いレポートを作成していく計画です。そのため今回の草案報告会を開催したとのことでした。
(1)はじめに(前文、JDパラレポ草案の位置、JDFの動き など)
薗部英夫 JD副代表・全国障害者問題研究会副委員長
(2)1条から19条 + 全体討議
増田一世 JD常務理事・やどかりの里常務理事
(3)20条から25条 + 全体討議
薗部英夫 JD副代表・全国障害者問題研究会副委員長
(4)26条から33条 + 全体討議
赤松英知 JD政策委員・きょうされん常務理事
それぞれの草案に対して、参加者から自由に意見交換を活発に行いました。
JDF(日本障害フォーラム)では、今回の報告会までに、「パラレポ団体意見集約版」を作成しました。また、JD(日本障害者協議会)では、「障害者権利条約パラレルレポートJD草案」をインターネットで公開をしています。是非、一度、見て頂ければと思います。
(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)
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