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2018年3月13日 (火)

手話関係者の健康フォーラム2017in大阪

224日(土)~25日(日)に「手話関係者の健康フォーラム2017大阪」(以下、健康フォーラム)開催のため、大阪に行ってきました。

今回は、特に行事等の予定がなかったので、23日の仕事終了後、勝手に新幹線に飛び乗って奈良に泊まりました。そして24日の朝しっかりと奈良公園をジョギングしました。そして一路大阪へ。大阪駅近くのホテルに荷物を置き、いつもの阪神電車改札前で「ミックスジュース」(一杯150)を飲み、そのまま阪神デパートへ。いつものとおり8階の「阪神タイガースショップ」へ行くのですが、その手前で、女性が大勢いてびっくりしました。どうも「質流れブランド品」とかいうイベントがあり、女性の方は、見慣れておられると思いますが、バック・宝石とか数十万円、ちょっと高いものは、数百万円を超えるものもあり、横目でみながら、またびっくりしました。

健康フォーラムの主催である手話関係者の健康を考える3団体委員会の会議は、15時からあり、25日の行事の担当等の最終確認や各団体の健康問題についての情報交換等を行いました。

会議終了後、地元大阪の方やけいわん患者会の内野会長さんが合流して、交流会を行いました。当初、大阪おこのみ焼きの店に行こうとしましたが満員で、大阪の稲さんの紹介で、沖縄料理の店へ行くことができました。とてもおいしく今年の夏の沖縄集会を一足早く体験した気持ちになりました。

 

25日の10時から、健康フォーラムが51名の参加で始まりました。

今回で、3団体が主催になって5回目です。「聴覚障害者への医療における合理的配慮を考える」というテーマで、滋賀医科大学社会医学講座の北原照代先生に講演をいただき、今までフォーラムの内容から視点を変えて、聴覚障害者の受療に関する事と手話通訳者の情報保障の在り方を、関連させながらの講演でした。

 

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ろうあ者の医療を受ける権利、手話通訳者の健康で働く権利、どちらを犠牲にして成り立つものではない。手話通訳者の健康を守りながら、ろう者の情報、コミュニケーション保障も進めていくことが大事と結ばれた言葉が心に残りました。

 

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午後は7つのグループに分かれて、悩んでいる事、解決方法をみんなで話し合いました。

質問は、けいわんになった方の復帰状況、検診のための医療機関に理解を求めるにはどうしたらいいかなど出ました。北原先生は、「ろう者の医療と通訳者の健康問題は必ずリンクする。ろう者に対する無理解を、通訳者が間に入って悩んでいる状態があるので、医療関係者に、ろう者への理解を広め、深めることが出来ればと感じている」と最後にまとめられました。

 

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三団体を代表して、寺垣氏(通訳士協会)が、「差別解消法の合理的配慮などで通訳依頼が増え、新たなけいわん問題が再燃する懸念があるので、今後若い通訳者が育つ環境整備、健康問題を一緒に考えましょう」とまとめました。

大阪の皆様お世話になりました。来年は神奈川で会いましょう。

 

(文・写真/全通研理事 伊藤利明)

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