全通研九州ブロック第9回研究集会
1月28日(土)29日(日)の二日間、九州ブロック研究修会に行ってきました。
会場は、福岡県 筑後船小屋駅前にある、芸術文化交流施設 九州芸文館でした。
朝6時に家を出発したものの、雪の影響を受け新幹線は30分遅れとなり、博多駅でうろうろとしてしまい、会場に着いたときは、渡辺会長の共通講座「全通研って何?」がスタートしていました。笑顔のみなさまに迎えられ、やっと席に着き受講となりました。
渡辺会長の講演は、全通研の結成、目的、性格、現状と縷々説明があり、ろうあ運動の話へと進みました。
① 手話通訳の国家認定制度と公務員採用
② 公立の聴覚障害者総合センターの設置
③ ろうあ者にも「運転免許取得」を
④ 民法11条の改正
ろうあ運動の歴史に、参加者は頷きながら聞き入っていました。もちろん、私もですが。
その後、健康問題への取り組みに話は進められました。「手話知らんですんません」「おかあさんは手話通訳者」の書籍を紹介。全通研が取り組んできた健康問題、これからも取り組むべき健康問題を静かながらも熱く語っていただきました。そして、全通研の長期ビジョンです。①きわめる②たかめる③はたらきかける、3つのキーワードにしたことにより、より会員の理解を得やすくする工夫や努力を惜しまずに取り組んでいると。
全通研の課題
・聴覚障害者の社会的自由の確立
・手話通訳者の身分保障(正職員)
・制度の当事者としての政策提起
・組織力量の向上
・東京事務所の開設
最後に理解者を増やす、継続することの大切さを話し講演を閉じました。
夜は、交流会が開かれ、渡辺会長、橋本副会長、若杉理事、窪田理事、富永理事、石川理事と共に参加しました。N-Action合宿に参加しますと言ってくれた仲間が近くにいて、合宿で会いましょうと挨拶もできて、感動でした。とにかく、みなさまの明るさと元気をもらえた時間となりました。「九州はひとつ」と渡辺会長の表現で会は閉じられました。
二日目は分科会
1健康(22名)
2防災(31名)
3技術をたかめようⅠ(8名)
4技術をたかめようⅡ(26名)
私は、第2分科会の防災の午前が担当でした。
聴覚障害者救援静岡県本部の取り組みを話しました。
静岡県聴覚障害者防災フォーラムの内容や事前アンケート、アンケート結果から見えてきた課題など県の取り組みを受け、地域ろう協と通研地域班の取り組みなどを話しました。
また、私が住んでいる伊豆の国市ボランティア連絡会のことや、私が受講した女性講座から学んだことなども話しました。静岡県警作成の「防災防犯マニュアル~赤のまもり~青のまもり~」の紹介をしながら、今後の防災を考えるうえで、女性が関わっていくことの重要性についても話しました。その後、熊本支援の報告から浮かび上がった、静岡としての課題は何かを防災フォーラムでの報告をお見せしながら話を続けました。
午後は、各支部の取り組みの発表を受けて意見交換、情報共有となりました。
九州豪雨や熊本地震後の取り組み、防災ネットワークづくりなど、他団体との連携の必要性などが整理されました。IT活用の必要性と周知方法の課題なども継続しての取り組みが必要です。分科会の後は全体会があり、健康と防災からの報告が行われました。一日目は50名、二日目は88名(講師含む)の参加がありました。
「サマーフォーラムin沖縄の成功を」と合言葉のように声が上がり、笑顔が一杯の会場でした。6時間以上かかる帰路でしたが、何も苦ではなく、全通研会員だからこそできることがあると再確認できた二日間でした。
九州ブロックのみなさま、お世話になりました。
(文/全通研理事 荻島洋子 写真/全通研副会長 橋本博行)
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