「第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017 日本選手団帰国報告会」
8月31日(木)、13時から参議院議員会館1階の101号室にて「第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017 日本選手団帰国報告会」が開催されました。
2017年7月18日(火)に開会式、7月30日(日)に閉会式の13日間、トルコ共和国サムスンで開催されました。97か国3地域から、3,148人の選手が参加したとのことでした。
日本は、21競技中11競技、177人で参加し、メダル獲得は27個(金6個、銀9個、銅12個)でした。目標数の25個を上回ることができたと嬉しい報告がされました。
オープニングでは、HANDSIGN様が歌と手話とダンスで、日本選手団の応援歌を披露してくれました。
次に、内閣総理大臣、オリンピック・パラリンピック担当大臣、文部科学省、スポーツ庁、厚生労働省、日本障がい者スポーツ協会、障がい者スポーツ・パラリンピック推進議員連盟 デフリンピック支援ワーキングチーム、手話を広める知事の会、全国手話言語市区長会、日本選手団ドリームサポーターなど多くの来賓が挨拶をしてくれました。
来賓挨拶では、「名前だけを手話で」というのは最低限という雰囲気でした。
中には、挨拶をご自身で最後まで手話をつけて話してくれた人がいました。
ここまで手話が広まっているのだとびっくりした次第です。
選手団から3人のアスリート(水泳、女子バレー、陸上)が、金メダル獲得の報告をしてくれました。選手として活躍できたのも、監督、仲間、会社、スタッフなど多くの支えがあってできたと感謝のことばが多く聞かれました。
石野富志三郎委員長、山根昭治団長から、
①オリンピックやパラリンピックと比べて知名度が低い。しかし、これまでは福祉面で
の支援だけから、文部科学省、スポーツ庁など横に広がりを見せてきている。
これらの活躍を聴覚障害児者だけにとどめるのではなく、一般の小中学校や高等学校
にも披露して、交流を盛んにしていくことも必要である。
②団結力が強い。選手村に同じ棟で選手が生活できた。そのため、情報交換がより多く
とれた。食事の後片付けを自分たちが行うなど、他の国の良い見本となった。
③競技をしていく環境がまだ不十分である。3日間の練習をする会場が見つからず苦労
した、会社の理解がまだ十分でない。また、オリンピックやパラリンピックの場合、
メダリストには報奨金が出されるが、デフリンピックは出ていない。
これらの課題がある中、今回、来賓で参加して頂いた関係者とさらに手を携えて、日
本がもっと活躍できるよう支援の輪を広げることが大切だと感じた次第です。
選手の皆さん、ご活躍おめでとうございます。
本当にお疲れ様でした。
(文章/全通研会長 渡辺正夫)
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