「北海道手話通訳問題研究集会」
7月9日(日)に開催される北海道支部の「北海道手話通訳問題研究集会」(会場:室蘭市)の講師/シンポジストを依頼された。
講師は日曜午前だが集会が始まるのは前日夜からであり前泊して参加することになる。
昼過ぎの飛行機で神戸空港から出発。機内では音楽聴きながら読書。
14時過ぎに新千歳空港着。せっかくだからラーメンでも、と思ったがターミナルビルの巨大飲食エリアへの行き方がわからずしかたなく到着フロアにあるチェーンの天丼屋(泣)で昼食。
まあうまかったからいいのだが、あとで調べてみたら簡単に飲食エリアに行けることがわかり呆然とする。
電車を乗り継いで16時過ぎに東室蘭着。
鮮やかな色彩の東室蘭駅
学習会は18時半開始。駅前にあるホテルにチェックインして小休憩、と思っていたら、担当者から「打ち合わせがあるから早めに来るように」というメールが入る。やれやれ。
「暑いでしょう」ともあったが気温は26度で神戸よりは涼しい。北海道人には暑いのか。
会場までは歩いて10分位なのでちょっと大回りして社会見学。
見知らぬ土地に行った時にはスーパーマーケットを見るのがいちばんおもしろい。
早速見たことも聞いたこともない魚を見つける。
18時過ぎに会場に到着。
会場の室蘭市障害者福祉総合センター
簡単な打ち合わせ。18時半から集会開始。
今夜は北海道ろうあ連盟副理事長の講演のみ。手話言語条例にかける当事者の熱い思いに心うたれる。
会場は人が多くむし暑いが廊下に出ると涼しい。「部屋の中は暑いねえ」とつぶやくと「ここはクーラーないんです」と言われる。さすが北海道。
会場にあった室蘭市の啓発パンフ
終了後に懇親会。「室蘭名物のやきとりにしました」とのこと。
「やきとりが名物なんですか?」
「室蘭ではやきとりはブタのことです」
「??」
「やきとり屋ではブタの焼いたのが出てきます」
「・・・じゃあ、いわゆる焼き鳥はどこで食べる?」
「やきとり屋です」
「??」
「やきとりを注文すると、ブタですかトリですか?、と聞かれます」
「・・・」。
ちなみに宴会のコースでは、トリとブタと両方の焼き物が出てきた。
終了後は駅前にもかかわらずコンビニがないのでアイスクリームに誘惑されることなくまっすぐホテルに戻る。大浴場でのびのびして眠りにつく。
翌日は9時半集合。障害者福祉センターには珍しく会議室の使用は10時からとか。
室蘭の人は朝が遅いらしい。
講演開始時刻の10時前になって「プロジェクターの調子が悪くて映らない」と言われる。
私もいろいろ試みるがまるでだめ。「昨夜映っていたのに」「あまりの暑さだからか」。
きっと講師の日頃の行いがよろしくないからかと。
結局10分遅れでろう者には申し訳ないがプロジェクターなしで開始。
手話言語条例の意義と効果について、主に鳥取県と兵庫県内市町の条例を比較しつつ説明する。
まとめとして「条例を効果あるものにするためのポイントは3つ。行政トップの意欲、しくみづくり、役所の職員の理解」と述べて終える。
午後からはシンポジウム。
なんと! プロジェクターが直っていて「講師行い原因説」が真実味を帯びる。
北海道ろうあ連盟副理事長と石狩市職員のS氏と私の3人がそれぞれ短い話をして質疑応答。
80歳を超えたろう者から「条例ができたとしても今後の運動の担い手不足が心配だ」と質問。
「そのとおり。全通研も同じ課題がある。お互いに若手を育てていきましょう」と答える。
15時シンポジウム終了。
駅で切符を購入するといちばん早い電車でも1時間以上待ちということがわかった。
どうしようかな、と思っていると、同じく駅にやってきた石狩市のSさんから声をかけられる。
「喫茶店でも行きましょうか」という話になり駅付近をさまようがコンビニだけではなく喫茶店もない。
待合室で1時間待つのもなあ、と思っていたら、Sさんから「室蘭はカレーラーメンが名物」という発言があり衆議一決。駅前のやはりクーラーのないラーメン屋(チェーン店らしい)で汗まみれになりながらチャレンジ。まあまあ。カレーを舌に残しながら室蘭を後にすることになった。
これが室蘭名物のカレーラーメンだ!
(文・写真/全通研事務局長 伊藤正)
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