徳島支部 健康問題に対する学習会
3月25日(土)午後に開催される徳島支部の「手話通訳者の健康問題に対する学習会」(会場:徳島市)の講師を依頼された。
この学習会は2016年秋に始まった全国的な取り組みで、2015年に全通研が実施した「雇用されている手話通訳者の労働と健康についての実態調査」の結果と問題点・対策の共通認識を広げることを目指している。もちろん知ることだけが目的ではなく、調査結果を知った上で浮かび上がった問題点を解決するための取り組みを開始することを期待しての学習会である。
徳島市は私の家がある明石市(兵庫)から近い。自宅から20分ほどの舞子駅から高速バスがあり徳島駅まで約1時間。通勤できそうな距離だ。
舞子バス停は明石海峡大橋の上にある。朝9時半頃にエレベーターで上がると強い風の中たくさんの待ち客でたいへんな混雑だ。高知集会の時もここからバスに乗ったが朝早かったからか混んでいた記憶はない。
「おお、淡路島や四国に行く人がこんなにたくさんいるのか」と初めて知る事実に驚愕する。しかし考えてみると、ここは関西から四国に向かう人にとっておそらくいちばん便利なターミナルだからむしろ混んでいて当然かも。
最初に乗ろうとしたバスは(またも驚いたことに)ほぼ満席で次のバス(別会社でほぼ同時着)に乗車。これも乗車率9割ほどで車内ではおとなしく音楽を聞きつつきょうの講演の資料を読んで過ごす。
徳島駅着。往路が混んでいたため警戒して早速帰りのバスを予約する。
ここであらためて会場の「徳島県立障がい者交流プラザ」までのアクセスを確認すると徳島駅から公共交通機関が少なくしかも遠い。依頼があったときに確かアクセスを調べたが、そのときも公共交通機関がないことを知り「まあ歩けばいいか」と安易に結論を出した記憶があるが、今見ると約3キロもある。歩いたら約束の時間(12時)に間に合わない。「うーん」と悩んだが方法は他になくタクシー利用とする。
会場に12時10分前到着。無事支部のメンバー・学習会参加ろう者と合流し昼食をとりながら雑談。「徳島の特徴って何ですか?」「タヌキかなあ」「タヌキ?」「山道をよく歩いてる」「へえ」「トマコもいるよ」「トマコ?」「イタチみたいな生き物でよく見るよ」「私はニホンカモシカ見たことあるわ」「…(徳島は動物王国だったのか)…」
13時半から学習会開始。このたびの学習会の意味をマクラに、2015年調査の概要と明らかになった問題点の説明、問題点解消のために必要な手話通訳制度の抜本的改善の必要性と意義、全通研が提唱した「めざす手話通訳制度」との関係などについて話し質疑応答を含めて15時半過ぎまで話す。
講演途中の休憩のときに「ストレッチ体操入れてもいいですか?」とお願いして元理事(健康対策部)の戎さん指導で参加者に体を動かしてもらった。
会場を出たのは16時前。心あたたかな会員T氏から「車で駅まで送りますよ」という申し出があり甘えることに。予約したバスは16時半発で3キロの道のりだから余裕じゃ…と思っていたのだが、道がやたら混んでいる上に赤信号につかまり続けて「こりゃ間に合わんかも知れん」と思い始めた。
駅が見えてからも、T氏から「あの信号でつかまったら間に合わんかも」と不吉なことをいわれる。
日頃の行いのせいか、幸運にもその信号は青で通過。高速バス乗り場のすぐ近くに車を止めてもらいお礼もそこそこにすでに停まっていたバスに乗り込んだ。席に座るやいなやドアが閉まって動きだしてちょっとだけ映画のヒーロー気分を味わったのだった。
(文・写真/全通研事務局長 伊藤 正)
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