藤田保氏の「保健文化賞」の受賞を祝う会」
12月18日(日)、大津市のロイヤルオークホテルのローズオーキッドで、
藤田保氏の「保健文化賞」の受賞を祝う会が開催されました。
全通研を代表して、渡辺が出席しました。
当日は、暖かなそして天気も快晴でとても良い日になりました。
約100人の参加者をもって盛大に開催されました。
藤田保氏は、聴覚障害がある医師として精神保健相談や勤務する病院で聴覚障害者外来の実践、
学生への教育などを行うことで、聴覚障害者の精神保健や福祉の向上に貢献してきました。
その功績が求められ今回の受賞となりました。
この保健文化賞は、戦争の傷痕が深く残り、衛生環境が悪化する状況にあった1950年に
我が国の保健衛生向上のために役に立ちたいと考え、保健衛生の分野における立派な業績と、
長年にわたるご苦労に対し感謝と敬意を捧げるために創設されたものです。
たくさんの人からお祝いの言葉がありました。
その後、ご本人からお礼の言葉がありました。
藤田氏は「国語の先生にとにかく本を読め」と言われ、そのことを忠実に守ったとのこと。
読んだ本の中に無医村で活躍する医師の話があったそうです。
自分はそのとき、無医村の医師として頑張るんだと思ったそうです。
しかしながら、医師になってすぐに腫瘍のため耳が聞こえなくなってしまい、
無医村のことは諦めざるを得なかったそうです。
耳が聞こえない医師として何か出来ないかと考え、聴覚障害者のために奮闘されたそうです。
そのとき感じたことは、「聴覚障害者にとって病院は、無医村と同じだ」ということです。
自分は実際に無医村の医師にはなれなかったが、聴覚障害者にとっての病院を
無医村にしないと心に誓ったそうです。
その言葉を聞いて、本当に藤田先生が感じてきて実践されてきたことが
非常に聴覚障害者にとって大切な事をしてこられたのだと感じました。
あっという間に2時間半という時間が過ぎてしまいました。
これからも聴覚障害のある医師としてご活躍されることを期待し、会場をあとにしました。
(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)
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