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2016年7月25日 (月)

「手話を広める知事の会」設立イベント・手話言語フォーラム

「手話を広める知事の会」設立イベント・手話言語フォーラム
2016年7月21日(木)9時30分~15時20分
参議院議員会館1階講堂
 
 
国に「手話言語法」の制定を求める意見書が日本国内の全1788地方議会で採択され、
前例のないこの動きを受け、全国市長会、全国都道府県議会議長会からも意見書が
提出されています。
 
6月18日には、手話言語法の制定を目指して「全国手話言語市区長会設立総会・手話言語フォーラム」が
都市センターホテルで開催と手話言語法制定への機運が高まっている中、
本日、「手話を広める知事の会」設立イベント・手話言語フォーラムが参議員議員会館で開催されました。
 
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雨天にも関わらず、全国の仲間が三々五々集まってきます。
 
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参加者用席は178席用意されていました。
関係者スタッフを含めると相当な人数が集まっています。
 
 
 
【第1部:手話を広める知事の会設立イベント】
代表発起人である、鳥取県の平井伸治知事からのあいさつで始まりました。
会員は47都道府県の内33の道府県。
「5つの自治体からは明確に入会を断られたが、他は検討中」とのことです。
 
会員(北海道、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県
千葉県、神奈川県、新潟県、長野県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府
兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県
愛媛県、高知県、宮崎県、沖縄県 2018年7月19日現在)
 
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〇応援のあいさつ
 (田岡克介 石狩市長・全国手話言語市区長会会長)
 (石野富志三郎 (一財)全日本ろうあ連盟理事長)
 
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手話を広める知事の会副会長(阿部守一長野県知事)と(社福)長野県聴覚障害者協会の井出萬成理事長、
本木恵美子副理事長の3人により、手話を広める知事の会宣言文が読みあげられました。阿部知事は音読。
井出理事長と本木副理事長が手話で宣言されました。
この宣言の方法には感動を覚えました。
 
 
手話を広める知事の会 宣言文
手話は、単なるコミュニケーション手段としてだけではなく、言語として一つの文化を形成している。
我々は、手話が、独自の言語体系を有する文化的所産であって、ろう者が知的で心豊かな
社会生活を営むために大切に受け継いできたものであることを理解しなければならない。
そして、手話の普及は、ろう者とろう者以外の人達が相互の違いを理解し、その個性と
人格を互いに尊重することを基本として行わなければならない。
全国を見渡すと、国内の全地方議会において、国に「手話言語法」の制定を求める意見書が採択され、
また、この6月に「全国手話言語市区長会」が設立されたことは、記憶に新しいところである。
こうした手話を取り巻く社会の機運の高まりをより大きなものとし、ろう者が、日常生活において
安心して手話を用いることができ、積極的に社会参加できるような環境を作らなければならない。
そこで我々は「手話を広める知事の会」を設立し、手話がろう者とろう者以外の人達とのかけ橋となり、
ろう者の人権が尊重され、互いを理解し、共生する地域社会を実現していくとをここに宣言する。
 
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〇記念講演
笹川陽平氏(日本財団会長)は、社会の機運の高まりがありながら、手話言語法成立のための
議員立法すらできていないことへの国への厳しい指摘に始まり、障害者がいきいきと生活するためには、
法律も国民の意識改革も必要。
日本国民として平等な社会の実現を!と力強く話されました。
久松三二氏(全日本ろうあ連盟事務局長)は、手話が教育の中で認められない時代があった、
手話が守られてきたこと、ろう者にとって手話は命であることを忘れないでほしいと訴えられました。
また、「民主主義は国会議員に任せるのではない。一人ひとりが社会を変えること。
そのための運動が大切」であることも話されました。
 
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〇手話言語条例制定県による事例発表(平井伸治 鳥取県知事)
「障害のある方への理解を広めるための「あいサポート運動」、全日本ろうあ連盟の
久松三二事務局長からの要望もあったことが条例制定のきっかけとなったこと。
取り組みとして「子どもたちへの手話の普及」「タブレット端末による手話通訳」
「手話による観光ガイド」「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の紹介・現状を話されました。
 
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〇記念撮影
 
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〇記者会見
 
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・読売新聞社からの「デフリンピックを日本で開催することが法制定の早道ではないか。
パラリンピックを開催することで国も動く」との質問に対し、平井伸治会長(鳥取県知事)からは
「国をあげて誘致するのもよいかも。鳥取県も検討したい」と。
 
・NHKから「手話に特化した知事会設立は?」との質問には、「手話が認められなかった歴史があること。
最近認知されたが、社会的な認知はまだまだの状況である。呼びかけ当初出足は悪かったが徐々に広がっていった。
今度も賛同の輪は広がると思う」など、答弁されました。
 
 
 
【第2部:手話言語フォーラム】
〇支援団体よりのあいさつとして、尾形武寿 日本財団理事長からは、今の社会が障害者にとって
優しい街づくりになっていないことの指摘がありました。
また、全国すべての自治体が手話言語法制定に対して同じ答えを出したことに意味があると話されました。
 
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〇条例制定県(群馬県、埼玉県、沖縄県)による事例発表や、全国手話言語市区長会の
取り組み発表(事務局長:明石市長 泉房穂)もあり、取り組みの参考になりました。
 
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〇読売新聞大阪本社編集委員 井出裕彦氏のミニ講演では、
イソップ童話「キツネとツルのごちそう」が印象的でした。
≪最初は、キツネがおいしいスープを自分が食べやすい平たい皿に入れたため、ツルは食べられなかった。
次に、ツルがスープを自分が食べやすい壺に入れたため、キツネは食べられなかった≫
という童話です。
 
「聴覚障害者の方々にとっての手話は、童話のツルの壺と同じではないか」
「私たちはキツネのように、平たい皿を押し付けているのではないか」と話されました。
「私たちが目指したいのは、キツネにもツルにも食べやすい容器が用意され、
仲良くごちそうを味わうことができる社会ではないのか」
 
 
 
〇最後は、「四つ葉のクローバー(当事者、行政、議会、県民)で新たな組織づくりができた。
最後まであきらめずに国政に対しての取り組みをしていこう」と石野全日本ろうあ連盟理事長が総括され、
イベントを閉じました。
 
日本障害フォーラム(JDF)藤井克徳幹事会議長のほか、多くの国会議員、県会議員、
市会議員の応援演説もありました。
IT機器のトラブルのため数分待ち時間もありましたが、一体化した会場のパワーを感じた一日となりました。
 
 
(文・写真/全通研理事 浅井貞子・山田稔彦)

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