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2016年3月 3日 (木)

「全通研がめざす手話通訳制度」長崎支部学習会

去る2月20日、長崎県大村市にて「全通研がめざす手話通訳制度」長崎支部学習会がありました。
同じ九州ですが、宮崎から長崎まではやっぱりかなり遠かった。
朝、5時に家を出てJRで宮崎空港に6時34分到着。7時35分発のJAL3620便で福岡空港へ。
空港から地下鉄で博多駅まで移動し、博多から特急かもめ11号で諫早まで行って乗り換えて、
大村駅に11時21分に到着しました。
 
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大村駅(撮影は帰る時だったんですけど、素敵な駅舎でした)
 
 
長崎支部事務局長の居村さんが駅まで迎えに来て下さって、一緒に昼食を済ませてから
会場の「大村市総合福祉センター」に向かいました。
会場では、支部役員やスタッフの皆さんがそれぞれ分担して会場の準備を進めていました。
学習部長を中心に事前の打ち合わせをして、役割の確認、進行の確認をして、てきぱきと準備を進めていました。
書籍販売コーナーも設けられて、売れ行きも良かったようです。
 
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通訳打ち合わせ                               会場準備                                      書籍販売
 
 
講話の時間は、パワーポイントの説明で精一杯でしたが、うなずいたり、メモしたりして熱心に聞いてくれました。
終了後に支部が行ったアンケートでは、難しかったという人もありましたが、
概ねわかりやすく良かったという感想でほっとしました。
講話の後、グループワークを行いました。
7~8人ずつ7グループに分かれて、「地域の手話通訳の課題、問題点」を中心に、
今の社会の課題、問題点について話し合ってもらいました。
グループワークは長崎支部の進行で行ってもらいましたが、ポストイットに1人3つ以内、
課題や問題点を書き出して模造紙に貼り、それを同じもの同士でまとめ、タイトルをつける。
その課題や問題点に対する夢や理想を書き出す。
その後にその2つを結ぶ方法、何をしたらそれができるようになるのか、
自分たちに何ができるのか話し合って書き出していくものです。
 
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課題を出し合う                                                                      課題をまとめる
 
 
市町村合併で市域が広がった結果、通訳場所までが遠くなって交通機関が少ない僻地
などへ通訳に行く場合など、拘束された時間に見合う手当がない、手話通訳者が少ない、
養成のあり方の問題、企業の研修などに手話通訳をつけてもらえない(企業秘密保守のため)、
個人のスキルアップのための研修や講座通訳をつけてもらえない等々課題が出され、
それに対する夢や理想が話し合われ、自分たちに何ができるか楽しく、熱心に討議がされていました。
 
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どうしたら解決できる?                      思いをカタチに                              発表
 
学習会終了後、片付けをして、役員、スタッフが集まって回収したアンケートを見ながら反省会をしていました。
長崎支部は、被爆したろうあ者の聞き書きをはじめとする組織的な取り組みを続けています。
現在は、ろう高齢者のための施設作りのための取り組みとして、
ろう高齢者からの聞き取り調査を行っていると聞きました。
 
アンケート調査ですが、一人ひとりに向き合って聞き書きを行っているそうです。
取り組みごとに、綿密な打ち合わせと反省をきちんと行う姿勢が基礎にあるから、
様々な活動が組織的に行われていくのだなあと改めて感心しました。
 
この学習会も一回で終わらず、何度もくり返し全員が腑に落ちるまでやっていくことが大事です。
がんばらんば!
 
 
(文・写真/全通研理事 窪田麗子)

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