鳥取支部創立25周年記念集会
8月30日、31日の二日間、鳥取支部創立25周年記念の集会に参加するため鳥取県倉吉市に行ってきました。
この集会は記念集会だけではなく、「第9回行って得する研修会」(いっとくけん)も兼ねた集会です。
鳥取空港に着くと名物の砂の像がありました。
かつては全国手話研修センターの入り口に「アイ・ラブ・ユー」の砂の像がありましたが、今は撤去されています。
会場は「倉吉未来中心」という県立の複合施設です。
バブル期に建てられたようでガラスを多用した建物です。自然の光が入り、気持ちの良い施設ですが、
空調のことを考えると維持管理に相当税金を使う施設だと思いました。
会場に入り、準備中の支部の皆さんにお会いすることができました。
ご存じのように、鳥取県は全国に先駆け手話言語条例を制定したところです。
ですから、何か燃えているという印象を受けました。
1日目は「鳥取県の障がい者福祉について」と「これから我々は何をすればいいのか」というテーマでの講演です。
「鳥取県の障がい者福祉について」は、日野鳥取県障がい福祉課長が手話言語条例に基づく
様々な施策の展開状況を詳しく説明してくれました。
びっくりしたのは、今年度の障害関係・関連予算が約11億円も増加したと言うことです。
鳥取県の人口は約60万人です。そこで11億円も増加するとは驚きです。
国のレベルで換算すると2,200億円の増加です。国の地域生活支援事業の予算が約450億円ですから、
この数字がいかに大きいかが分かります。
手話言語条例が具体的な施策に結びついて広がっていることを実感しました。
「これから我々は何をすればいいのか」は私の担当でした。
聴覚障害者の権利回復の歴史、全通研の取り組みの歴史、今後の課題について話しましたが、
お恥ずかしいので詳細は省かせてもらいます。
夜はパーティがありました。
福田支部長の世界に繋げていこうという挨拶があり、
鳥取支部がグローバルな支部活動の展開を決意していることが分かりました。
また、パーティには日野課長始め、障がい福祉課社会参加推進室の秋本係長、
係員の皆さんも参加されていました。
日野課長のお話では、「手話言語条例作成の陰の功労者が秋本係長」だそうです。
翌日は朝から記念式典です。平井知事は所用のため式典には参加できませんでしたが、
開催地倉吉市の福祉部長さんも手話で挨拶をされました。
記念式典終了後「トークセッション」です。
平井知事、ろうあ連盟の西滝さん、鳥取支部の国広さん、そして石川がそれぞれの立場から問題を提起しました。
平井知事も30分以上在籍され、学生時代の体験から手話言語条例制定を決意したことなど
様々なエピソードを交えてお話しになりました。
平井知事が途中退席されてからは日野課長が知事の代行をされました。
連盟の西滝さんは、この手話言語条例の検討委員として関わっていたことから
「裏話」(課題)の紹介もありました。
それは原案を作成した県職員の方々は本当によく勉強していた、
しかし、手話に関する市販の本だけから勉強していたようで、
ろうあ連盟や全通研の出版している本は読んでいなかったので「手話の定義」について
問題となる記載のある原案であったということです。
同時に連盟や全通研の出版物がもっと広く、たやすく入手できる方法を検討しなければならないという
私たちの活動への問題提起でもありました。
二日目の写真については、「来賓」という立場や「トークセッション」の発言者という立場もあり、
写真を撮ることができませんでした、残念です。
鳥取支部創立記念25周年集会はたくさんの県民が参加する集会ではありませんでした。
しかし、そこに知事や県の職員が長時間参加してくれました。
行政を巻き込んで地域を変えていく活動の大切さと効果のすごさ等多くのことを学ぶことができました。
帰りは国広さんに飛行場まで送っていただき、途中の海の見える喫茶店で少し話ができました。
いつもは全通研の監事として厳しい指摘をされている国広監事ですが、
今日は「鳥取は若い人も頑張っている支部です」と笑顔で話してくれました。
(文・写真 石川 芳郎 会長)
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