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2014年8月14日 (木)

第47回全国手話通訳問題研究集会inふくしま

第47回全国手話通訳問題研究集会inふくしまが8月8日~10日の3日間、郡山市で開催されました。
 
1日目は、開会式典と記念講演、そして交流パーティです。
交流パーティの前段は全通研創立40周年式典が催されました。
記念講演は、「伝えることの大切さ 伝わることの素晴らしさ」のテーマで
ラジオ福島のアナウンサーでもある大和田新氏が講演。
「みんなは福島のことをもっと知ってほしい、来て現実を見てほしい」と話され、
参加者は福島の実態に耳を傾け涙する人もおられました。
 
全通研はこの集会で、創立40周年記念事業「グッズ紹介・販売」
「『手話通訳問題研究』誌の変遷紹介」「記念式典の開催」「記念冊子のお披露目」など
さまざまな取り組みを行いました。(40周年記念事業の報告は別項で紹介)
 
 2日目から講座です。
6つの講座に分かれて明日(10日)まで4コマの講演が準備されています。
第1講座は「福島の今~福島を知る」です。
実際に原発事故で帰れなくなった町、津波の跡地などをめぐります。
この講座の司会を担当した加藤理事からの報告です。
 
 
<第1講座>
第47回全国手話通訳問題研究集会inふくしまが8月8日~10日の3日間開催されました。
9日、10日の会場はビッグパレットふくしま。
東日本大震災の時には避難所となり、今でも会場の隣には仮設住宅が立ち並んでいます。
 
福島第1原発、第2原発がある福島県双葉郡。
そのうちの第1原発から20キロ圏内にある富岡町の現状を見学させてもらい、
お話をうかがう第1講座「福島の今~福島を知る~」の司会として、わたしは参加させていただきました。
 
講座1日目は郡山駅前に集合、出発し、川内村へ。
川内村では、遠藤村長のお話と「富岡町3.11を語る会」の仲山弘子さんのお話をうかがいました。
 
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村長は副大臣(省庁の名前を聞き漏らしました)の視察の合間をぬって、
行政として復興に取り組むご様子をお話しいただきました。
森林の除染がなかなか進まない状況にあり、そのためには1000億以上の予算が必要なのだそうです。
また、仲山さんからのお話はご自身の体験を含めたものでした。
ご自宅に帰ることができない非常につらい経験をされているのに透徹した語り口で
お話をされていたのが印象的でした。
 
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つづいて富岡町へ。
午前にお話しいただいた仲山さんを含めた「富岡町3.11を語る会」の語り人(かたりべ)さんが
3台のバスに合流・分乗していただき、説明や体験などをうかがいながらの見学となりました。
町の中はバリケードで分断され、海岸近くは津波の爪痕が生々しいまま残っていました。
誰も住むことができない町に、ただただ絶句。
 
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講座2日目は富岡町の支援センター「おだがいさまセンター」の青木さんの講演でした。
青木さんはろう学校の先生をされていたそうです。
あいさつはもちろん、講演中も時おり手話を交えて、なかなか報道されない復興の現状を
中心にしたお話をうかがうことができました。
全国各地に散り散りになってしまった町民のみなさんを支えるむずかしさや
地元ゆかりの若者たちの活躍が希望を与えてくれるという話など、
実際に富岡町を見学したあとの話だったので、わたしたちに様々なことを考えさせてくれました。
 
この第1講座には400名を超える参加希望者がおられましたが、実際には150名の参加でした。
立ち入りが制限されているところなので希望者全員が参加できない状況だったこと、
当初は100名までのところを検討や交渉をしていただいて150名まで増やして対応していただいたこと、
それには実行委員のみなさんが本当にご苦労されたと聞いています。
わたし自身も、せっかくの見学にカメラを持って行くのを忘れてしまい、
このブログの写真も実行委員会にお願いして掲載してもらっております。
かさねがさね、お手数をおかけしてしまいました。
 
今回、参加できたわたしたちは地元に帰って、見たこと聞いたことを参加できなかったみなさんにも、
また、できる限りたくさんのみなさんにも「福島の今」を伝えたいです。
 
 
 
開会式に先立って、郡山市に表敬訪問を行いました。
8日の朝8時45分、ホテルロビーに福島集会実行委員長の吉田勝正氏が車で迎えに来てくださり、
市役所にむかいます。
障害福祉課の立ち寄り課長や係員の方が出迎えてくださいました。
市の手話通訳の方も同行してくださいました。
 
<表敬訪問>
8月8日朝9時20分~45分、郡山市へ表敬訪問しました。
全通研は石川芳郎会長、全日本ろうあ連盟理事長石野富志三郎氏、
福島集会実行委員長(福島県聴覚障害者協会会長)吉田正勝氏に浅井も同行して、
4人で訪問しました。
 
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郡山市は、ご存じのように手話言語条例のための検討会をつくっていて、
来年3月議会提案をめざして取り組んでおられます。
福島支部の清水久美子支部長も委員としてかかわっていらっしゃいます。
 
郡山市の品川満里市長、吉﨑賢介副市長に面会することができました。
石野理事長から市長に、手話言語条例を進めるきっかけを伺うと、
一つは震災での経験から情報の大切さ、そして、障害は人にあるのでなく人間と人間の間にある、
見えない障害を取り除くためにも条例が必要という話をされました。
 
全日本ろうあ連盟は手話辞典を、全通研は「創立40周年記念冊子」を渡し、集会開催へのご協力のお礼と今後の聴覚障害者運動へのご協力のお願いをしました。
 
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市長は、開会式典にも出席するおつもりだったのですが、急きょ東京に行くことになったと、
新幹線の時間ぎりぎりまで、私たちとの面談をしてくださいました。
副市長も、市長代理で出席する予定だったのが相馬市に行くことになったのでと、
申し訳なさそうにお話しされていました。
 
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(文 加藤貴雄 理事(事務局)・浅井貞子 理事(事務所長)/写真 福島集会実行委員会)

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