全通研学校Ⅱ(中国会場)が開かれました
7月26、27日の二日間全通研学校Ⅱ(中国会場)が岡山で開催されました。
テーマは「通訳理論」です。
この日の岡山は暑くて、暑くてという天候です、岡山駅から会場につくまでの間に体中の水分が蒸発してしまうような状況でした。
会場には関東、近畿、四国からの人を含め12支部82名の参加者がありました。
特に地元岡山支部からはたくさんの方が参加して下さり感謝です。
小山理事の司会で簡単な開校式を行い、学習に入りました。
最初の講義は日本手話研究所所長高田英一さんによる「安藤・高田論文とその後」です。
論文発表の歴史的背景や意義についてわかりやすく説明していただきました。
講演の中で提起された「ろう者になる」という話には、その奥深さを感動的に受け止めた方も多数あったと思います。
また、言語としての手話研究の現状と課題についての提起もありました。
たくさんの本の紹介もあり、講演後は特設サイン会も開催されました。
第二講座は手話通訳士協会事務局長川根紀夫さんの「手話通訳運動と労働」です。
公務労働者として、手話通訳者としての活動経験の中から「労働とは何か」という根源的な問題提起があり、短時間でしたがグループ討議・発表も行われました。
会場は利用時間厳守という大変厳しい場所でした。
もう少し聞きたい、もう少し論議をしたいという気持ちはありましたが、残念ながら終了せざるを得ませんでした。
あっという間に一日目が終わりました。
次は参加者の約半数の出席で夜の特別講座が居酒屋で行われました。
階段状の会場に、ひな壇に座る雛人形のように参加者が座りました。
とても珍しい会場です。
岡山の方に聞くと昔はポルノ上映をしていたところを利用しての居酒屋さんのようです。
しかし、交流会の中身はすばらしいものでした。
各地の状況の紹介、ビンゴ、また、本日全通研学校の司会を担当された小山理事の「今日は広島支部で長年続けている『碑巡りの日』、それを断念して岡山へ来ました」という発言から皆で「青い空は」を手話と音声を交えて歌いました。
二日目の講義は私(石川)が担当しました。
テーマは「手話通訳者と運動」です。
第一回全国手話通訳者会議の開催、全通研の結成、支部作り、全通研が関わった様々な運動の成果や教訓を話してみました。
また、手話通訳者の要求を整理し、提出していくという「当事者性の認識」を提起しました。
昼食休憩後、6グループに分かれ、二日間の全通研学校の感想、印象に残ったこと、一人一人が感じた課題等について話し合いを行いました。
そして各グループで話し合ったことを全体に発表しました。
最後はまとめです。
担当は私(石川)、人使いの荒い全通研を感じました。
まとめは各グループが発表された内容を中心にしたものです。
全通研と手話サークルの関係、手話サークルの原点、「地域の手話力」の増大、そして何よりも二日間の学習で大きな力を一人一人が獲得できたという内容です。
全通研学校Ⅱ(中国会場)は、全通研学校Ⅱの最後の開催地です。
参加された皆さんと記念写真を撮り、解散となりました。
改めて参加された皆さん、ありがとうございました。
岡山駅に向かう途中、中国会場を担当された伊藤、小山理事から言われました。
それは「サークル」の整理の時、サークル活動の原点は無産労働者(ルンペンプロレタリアート)の文芸活動から始まったという話を私がしましたが、二人からは「ルンペンプロレタリアート」なんて言葉を知っている人は少なかったと思うよ、もう『死語』です」との助言、私も歳をとりました。
岡山駅で少し時間があったので、周辺を歩いてみました。
岡山名物の「桃太郎」の銅像がありました。
もう一つなかなか体験できない場面に遭遇しました。
岡山駅新幹線ホーム行くとカメラを持った人がかなりおりました。
「観光客」かなーと思っていましたら違います、「撮り鉄」の人たちのようです。
「何を目的に」と思っていると、来ました、来ました「ドクターイエロー」です。
慌ててカメラを取り出し写した写真です。
文・写真 石川 芳郎 会長
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