手話言語法イベント(東京)に参加して
2014年3月14日(金)午後1時から、衆議院第一議員会館において、「手話言語法イベント(東京)」が開催されました。
この手話言語法のイベントは今回で3番目になります。
昨年11月22日から24日まで秋葉原で開催した情報・アクセシビリティ・フォーラム、2月1日の大阪に続いての開催となります。
今回のイベントは、手話言語法運動の動き、鳥取県と石狩市の条例制定後の状況報告、基調講演、最後にパネルディスカッションの4つの内容で行われました。
手話言語法運動の動きとして、新たに北海道の新得町が条例を可決しました。
この後には三重県松阪市が可決する運びになること、意見書採択は4県1区25市11町の41か所にのぼることが発表されました。
全国には1,700もの市町村がありますので、意見書の採択を100%達成させることを目指してすすめていくことが発表されました。
鳥取県と石狩市の発表では、県民・市民は手話に関心を寄せるようになったことが一番の大きな変化であると話されていました。
そして、首長の熱い思いが条例を可決成立させ、その後の予算獲得にも反映していることを強調していました。
メインイベントである基調講演では、「ヨーロッパ(ベルギー)の言語政策について」というテーマのもとに、ヘルガ・スティーブンス氏(ろうの女性でベルギーの上院議員)が30分時間を短縮して1時間でお話をされました。
この基調講演の内容は、後日、全日本ろうあ連盟のホームページに掲載されるそうですので、参加されていない人で興味のある方は、是非、ご覧ください。
もちろん日本語での資料が掲載される予定ですのでご安心ください。
ヘルガ氏の講演をどのようにして通訳をするのか、私としては初めてのことでしたので、大変興味をもって参加しました。
ヘルガ氏の手話は国際手話で、その国際手話をろう者が読み取り日本の手話に変換していました。
また、逆の日本の手話を見て、国際手話に変換してヘルガ氏にその内容を伝えていました。もちろん、日本語である音声言語は、聞こえる人が通常の手話通訳をしていました。
個人的には講演の後の休憩時間に、ヘルガ氏と名刺交換をさせて頂きました。
私の名刺は、表は日本語ですが、その裏に英語表記で作ってあります。
正直言って、これまでこの名刺あまりは役立たないと思っていましたが、このときほど、英語表記した名刺を作っていて良かったなと思ったことはありませんでした。
最後に、清水誠一衆議院議員(自由民主党)、輿水恵一衆議院議員(公明党)、枝野幸男衆議院議員(民主党)、そしてヘルガ氏、石野理事長の5人によるパネルディスカッションでした。
コーディネーターとして久松三二事務局長が務め、話し合いが行われました。
この話し合いの中で、「来年の桜の咲く頃には、良い桜を見たいものです」との声が議員から出され、何とか来年の桜の咲く頃までには手話言語法に目処を付けたいとの結論?になりました。
「北海道では、桜が咲くのは4月ではありません」とのコメントには会場にいた250人がどっとわきました。
党の枠を超えた超党派による国会議員が中心となって議員立法として手話言語法案が提出されることを予想できそうな雰囲気で会が閉じました。
最後に、4番目のイベントとして、4月13日(日)、北海道石狩市で開催されることが発表されました。
(文・写真 渡辺 正夫 理事)
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