9.4院内集会 このままで障害者権利条約は批准できるのか ~基本合意、骨格提言にもとづく総合福祉法の実現を~
東京では、朝方、強い雨がありましたが、そのうち天気予報に反して晴れ間が出て暑い一日となりました。
そんな9月4日(水)午後1時から、参議院議員会館で障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会(略称めざす会)と
障害者自立支援法違憲訴訟全国弁護団の主催で院内集会が開催されました。
そんな9月4日(水)午後1時から、参議院議員会館で障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会(略称めざす会)と
障害者自立支援法違憲訴訟全国弁護団の主催で院内集会が開催されました。

会場である講堂は、多数の障害者で埋め尽くされておりました。
そのため、第二会場が用意され、そこには映像がながされました。
そのため、第二会場が用意され、そこには映像がながされました。
私はメイン会場の真ん中の席が偶然にも空いていましたので、そこに座りました。
隣は視覚障害者の人でした。3列前を見ると、この前、岐阜集会のときに講師としてお世話になった藤井克徳さんがおられましたので、早速、御礼に伺いました。
藤井さんは、岐阜集会での皆さんの熱心さにびっくりされておりました。
また、九州で今度集会があることも仰っていました。
隣は視覚障害者の人でした。3列前を見ると、この前、岐阜集会のときに講師としてお世話になった藤井克徳さんがおられましたので、早速、御礼に伺いました。
藤井さんは、岐阜集会での皆さんの熱心さにびっくりされておりました。
また、九州で今度集会があることも仰っていました。
1時になりいよいよ院内集会の始まりです。
司会は埼玉めざす会の斉藤さんが務めました。
北海道から福岡までの500人を超える仲間が集まったと冒頭で紹介がありました。
また、参議院の小池晃議員、田村智子議員、川田龍平議員が参列してくれました。
他にもたくさんの議員秘書の方が参加していました。
司会は埼玉めざす会の斉藤さんが務めました。
北海道から福岡までの500人を超える仲間が集まったと冒頭で紹介がありました。
また、参議院の小池晃議員、田村智子議員、川田龍平議員が参列してくれました。
他にもたくさんの議員秘書の方が参加していました。
この日は、婚外子の最高裁の判決がおりる日で、報道陣の方の多くはそちらに行ってしまう中、この集会に関心を寄せる報道関係者が集まってくれました。
最初に主催者挨拶として弁護団長の竹下義樹さんが登壇しました。
「基本的人権の保障や毎日の生活の充実のためには、政権交代は関係ない。中身が大事である。
基本合意と骨格提言をどれだけ具体化させるか。
裁判で確認された内容が実現されるまで運動は終わらない。」と挨拶されました。
「基本的人権の保障や毎日の生活の充実のためには、政権交代は関係ない。中身が大事である。
基本合意と骨格提言をどれだけ具体化させるか。
裁判で確認された内容が実現されるまで運動は終わらない。」と挨拶されました。
次に連帯挨拶ということで、一般財団法人全日本ろうあ連盟から小出真一郎理事が「聴覚障害者に関して言えば、手話通訳派遣事業のモデル要綱ができたが、地域格差があり平等ではない。
今後は、情報コミュニケーション法や手話言語法を制定していきたい。
また、国の障害者に関わる法律ができても中身が変わっていない。
これからも一人ひとりの力を合わせて一緒に頑張っていこう。」と挨拶されました。
また、情勢報告と言うことでめざす会世話人の藤井克徳さんから「1000兆円の借金を抱え、原発問題でもいくらお金がかかるか分からない状態、雇用形態も非正規職員が2000万人を超えた。
生活保護の水準も引き下げ、最低賃金の問題もあり貧困の追いかけっこ、競い合いをしている。政治の無力さ、無責任さにあきれる。そのような社会状況の中で、
①障害者権利条約、 ②基本合意文書、 ③障害のある人の生活実態からの3つの視座から見つめていくことが大切。
当面の課題として、批准にはたくさんの問題を抱えているが、法律の機能をもつことで要件を満たしたので批准するだろう。
当面の課題として、批准にはたくさんの問題を抱えているが、法律の機能をもつことで要件を満たしたので批准するだろう。
批准後に成果を上げていくことが必要。
その条件として、運動のテコとして使っていく事である。
批准は障害者運動の入り口である。政策、現場(実践)、運動の3つを連結させて進めていくことである。」と10分間という短い時間の中で報告されました。
基調報告では、弁護団の田中伸明弁護士から
「日本盲人会連合から総合福祉部会の委員であり、利用者負担の部会長を担当した。
障害者総合福祉法についての評価であるが、政府見解は障害者自立支援法については廃止されたと言っている。
理由は、基本理念が導入されたこと。
法律の名称が変更され、目的規定が改正されたことをあげている。
しかしながら制定された総合福祉法は、骨格提言の内容がほとんど反映されていない。
従って、障害者自立支援法を実質的に廃止したものということは到底できない。
今後は、国が基本合意の趣旨を尊重し、自立支援法の実質的廃止と評価できるような新法となるよう、障害当事者、関係団体が結束して運動を展開していく必要がある。」と報告されました。
「日本盲人会連合から総合福祉部会の委員であり、利用者負担の部会長を担当した。
障害者総合福祉法についての評価であるが、政府見解は障害者自立支援法については廃止されたと言っている。
理由は、基本理念が導入されたこと。
法律の名称が変更され、目的規定が改正されたことをあげている。
しかしながら制定された総合福祉法は、骨格提言の内容がほとんど反映されていない。
従って、障害者自立支援法を実質的に廃止したものということは到底できない。
今後は、国が基本合意の趣旨を尊重し、自立支援法の実質的廃止と評価できるような新法となるよう、障害当事者、関係団体が結束して運動を展開していく必要がある。」と報告されました。
パネルディスカッションのコーディネーターとして藤岡毅弁護団事務局長が努めました。
パネラーは、5人でした。
日本社会事業大学の佐藤久夫さんが「現状の課題と障害者福祉法制の進むべき方向性等」、
東京の元原告の家平悟さんが「利用者負担の未解決問題。家族収入による負担の実情と問題」、
弁護士の長岡健太郎さんが「介護支給量問題の実情と課題、支援区分と支給決定のあり方等」、
最後に岡山の浅田達雄さんと呉裕麻さん2人から
「障害者と介護保険問題。事件報告と問題の所在と進むべき方向性」と題して、それぞれ発表がありました。
パネラーは、5人でした。
日本社会事業大学の佐藤久夫さんが「現状の課題と障害者福祉法制の進むべき方向性等」、
東京の元原告の家平悟さんが「利用者負担の未解決問題。家族収入による負担の実情と問題」、
弁護士の長岡健太郎さんが「介護支給量問題の実情と課題、支援区分と支給決定のあり方等」、
最後に岡山の浅田達雄さんと呉裕麻さん2人から
「障害者と介護保険問題。事件報告と問題の所在と進むべき方向性」と題して、それぞれ発表がありました。
このパネルディスカッションではパネラーの他に、会場からの指定発言者が3人いました。
介護保険問題を金沢ゆう子(兵庫・元原告)さん、
知的障害者の意思決定を石渡和美(JD副代表)さん、
支援区分を小野浩(めざす会)さんが発言されました。
介護保険問題を金沢ゆう子(兵庫・元原告)さん、
知的障害者の意思決定を石渡和美(JD副代表)さん、
支援区分を小野浩(めざす会)さんが発言されました。
アピール案を読み上げたときに、福島瑞穂参議院議員が会場に姿を現しました。
アピール文については、会場いっぱいの大きな拍手で確認されました。
閉会の挨拶にはDPI日本会議の奥山幸博さんが登壇されました。
最後に司会から、今回の集会には600人を超える参加者があったこと、カンパが10万円ちかく集まったことが発表されました。
また、大雨による影響で名古屋付近では新幹線がストップしているとの情報も流され、十分気をつけて帰るよう注意がされて散会しました。
(渡辺正夫副会長)
(渡辺正夫副会長)
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