東日本大震災講師派遣in鳥取(2013/4/20)
たいへん遅くなりましたが4月21日(日)、
東日本大震災の講師派遣で鳥取支部を訪した時の報告です。
講演前日の午後3時30分、JR鳥取駅に到着。
私が住んでいる岩手県を朝7時30分に出発してから、8時間かけての列車の長旅。
でも空路とは違い、のんびり車中で本を読んだり景色を眺めたり、
久しぶりに自分の時間をもらった気がします。
鳥取駅には、全通研の監事で鳥取支部の国広生久代さんが出迎えてくれました。
さっそく駅から車で20分ほどの鳥取砂丘に案内していただきました(駅からそんなに近いとは!)。
初めて訪れた鳥取砂丘。
目の前に広がる砂丘のゆるやかな稜線とその向こうに見える日本海。
なんとも幻想的かつ吸い込まれるような美しい風景でした。
砂丘を歩くカップルを入れて写真をパチリ(上)。
翌日は、鳥取市のホテルから国広さんが車で会場の倉吉まで送ってくれました。
途中、鉛色の日本海を眺めながら行くと、車から見えたのがこの淤岐島(おきのしま)。
日本神話に出てくる「因幡の白ウサギ」が
この島から和邇(ワニ=サメ)を並べてその背を渡って陸まで行ったという場所です。
会場の倉吉市上井公民館に着いて、さっそく講演を始めましたが、
鳥取のみなさんの真剣な眼差しに、私も話に力が入りました。
東北からは遠い山陰の方々が、東日本大震災のこと、東北のことを「忘れない」で、
私を呼んでくれたことが何より嬉しかったです。
私の話に対して幾つか質問がありました。
「震災後に聞こえない人たちはどのようにして情報を得ていたのか」という質問には、
「停電、ライフラインがすべてストップした中で情報得るのは困難を極め、
情報源であるラジオを聞くことができなかったろう者は、たいへん苦労したこと。
携帯のメールも通じにくく、ワンセグ等の機能があっても携帯電話は充電ができず、
たいへんだったこと」など説明しました。
また、「避難場所では、手話講習会や手話サークルの仲間に助けてもらった
という聴覚障害者がいたこと、
地域にろう者や手話の理解者を少しでも増やしていくことの大切さ」
についても話をさせていただきました。
また、震災当時、私が住んでいた岩手県の久慈市が
今NHKの朝の連ドラ「あまちゃん」で元気を取り戻していることを話すと、
「毎朝、見てます!」という方がけっこういて、嬉しくなりました。
岩手のこと、東北のことを「忘れない」で、
こうして声をかけていただけることが何より力になると
最後にお礼の言葉を述べさせていただきました。
全通研理事(東北ブロック選出・岩手在住) 石川 敬
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