3.20情報・コミュニケーションシンポジウム
桜の花が例年よりも10日早く咲きました。
もうすでに上野公園は5分咲き。こんな暖かい3月20日の春分の日に、
3.20情報・コミュニケーションシンポジウムが日本財団のビルで開催されました。
このシンポジウムは、財団法人全日本ろうあ連盟、社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会、
社会福祉法人全国盲ろう者協会の3団体に加え、社会福祉法人日本盲人会連合の4団体で初めて開催するイベントでした。
事前の申し込みをしての参加でしたが、会場の大きさの都合で参加人数が制限されていました。
当日はスタッフを入れて、212人の参加がありました。
会場の座る席順にも配慮がされていました。というのも障害に対応した情報保障をするためでした。
手話通訳、パソコン要約筆記、触手話、マイクを使っての通訳、
パソコン画面を見るなど本当にいろいろな方法で情報保障を担っていました。
もちろん全通研としては、手話通訳を担当しました。
長谷川達也、宮澤典子、原田洋行、佐々木良子の理事の豪華メンバーで聞き取り・読み取り通訳をしました。
そして渡辺正夫も少しだけですが通訳のお手伝いをさせていただきました。
いよいよ開幕です。
竹下義樹日本盲人会連合会長の挨拶、久松三二全日本ろうあ連盟事務局長の基調報告、
さらに石川准内閣府障害者政策委員会委員長の記念講演、休憩を挟んで情報・コミュニケーション法に関するパネルディスカッションを開きました。
司会は高岡正全日本難聴者・中途失聴者団体連合会会長が担いました。
メンバーは、全日本ろうあ連盟から石野富志三郎理事長、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会新谷友良副理事長、
全国盲ろう者協会福島智理事の代理として庵悟さん、日本盲人会連合竹下義樹会長の当事者4人と
後藤芳一日本福祉大学客員教授が参加しました。
そうそうたるメンバーであるため、発表時間は7分と制限して話し合いが進められました。
特に話題となったのは、インクルーシブな社会をつくることと、ユニバーサルデザインがどう関係してくるのかについてでした。
また、気配りがなければそのような理想があっても福祉社会は実現できないのではないかとの議論もありました。
印象に残ったのは、コミュニケーション支援と言うがどこまでのことを指すのか、ということです。
国連では今、5カ国語で逐次通訳をしていますが、全ての言語で情報保障をすべきではないかとの話が出ているそうです。
まさに、全ての言語に対する情報保障をしていかなければ、権利が守られていることにはならないし、
今後、このことを各団体で話し合い実現させていくための方策を立てる必要を感じました。
私は、この1年で手を動かす機会が多くなりました。
退職するまでは、全くと言って良いほど手を動かす場面はありませんでした。
これからは、出直しと思って、どしどし手を動かしていこうと思った日でした。
(渡辺正夫副会長)
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