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2012年9月20日 (木)

被災地における手話通訳者の養成講座~2012.09.16-17

9月16~17日、全通研主催の
「被災地における手話通訳者の養成講座」が開講し、
東日本大震災の被災地(岩手、宮城、福島)で
第1回目のオリエンテーションが実施されました。

この講座は昨年の東日本大震災時の手話通訳や支援活動に携わった人を対象に、
手話通訳者に求められる相談援助技術や危機管理について学び、
被災した聴覚障害者への手話通訳や生活支援の力を高めていくことが目的です。

今までの全通研の学習方法にはなかった
「通信教育」方式と演習を併せて行う初めての試みでもあり、
受講生のみなさんに講座の目的や進め方を伝えるために
オリエンテーションを行いました。

主講師の宮澤典子さんと一緒に、この事業のスタッフとして
私(米野)が3県を周る計画ができたとき、
行程表を見てびっくりしました。

「2日間で岩手、宮城、福島を周るなんて。そんなことができるの?」と。

結果は・・・、できてしまいました!

スムーズな運営にご協力いただいた受講生のみなさんに本当に感謝です☆

 まず1日目は岩手から。

1

9月の東北とは思えない暑さの中、参加された受講生は22人。
宮澤さんの開講の挨拶の後、事前の受講生アンケートから、
どんな支援活動を行ったか、何を課題に感じたかなどの概要を
私から説明させてもらいました。

そしてメインテーマ、通信教育の方法と講座の計画についての説明です。

宮澤さんの柔らかい口調と優しい笑顔で
「毎月、DVDが送られてくるので、内容の要約と自分の意見を
まとめて送ってくださいね。」と言われると、
不安はあるけどやってみよう!と思えてくるから不思議です。

一生懸命にメモを取り、レポートについての質問も出され、
参加者のみなさんの熱気が伝わってきました。

この講座の終了後、仙台へ移動し夜は宮城支部の方たちとの食事会に参加させていただきました。
おいしいお料理と楽しいおしゃべりにほっこりし、一日目は終了です。

 2日目の午前は仙台の会場。集まった参加者は47人。

2

「久しぶりー!」「元気にしてる?」など、
あちこちで再会を喜ぶ声や近況報告なども聞かれるなか、
オリエンテーションは進んでいきました。

自己紹介の中では今年1月にオープンした
「みやぎ被災聴覚障害者情報支援センター(愛称:みみサポみやぎ)」の紹介もありました。

 宮城会場の終了時刻が12時で、次の福島県での開始時刻が14時からなので、
みなさんとの別れを惜しむ間もなく駅へと向かいます。

そんな時間との戦いにも負けられない!と
しっかり新幹線の中でエネルギーチャージ。

3

鮭はらこめし弁当と、宮澤さんに「おやつにどうぞ」といただいた、
ずんだ餅のスイーツに心もお腹も満たされました。

福島県郡山市の会場に辿り着いたのは13時50分、
福島支部の役員さんが既に受付も会場準備もして
スタンバイして下さっていました。ありがとうございます!!

4

参加者はなんと54人!ここでも参加者のみなさんの近況報告と、
講座を申し込んだ経緯などが自己紹介で語られ、
あらためて震災の爪後や日常生活での課題の重さが感じられました。

大阪で暮らしている私には普段、感じることのできない
切実な思いが伝わってきました。

3つの会場で共通して出されていた
「これからの自分に何ができるのかと考えてしまう」
「もっと何かできたのではないかと思う」などの声。

1年半が経過した今でも、厳しい現実の中でいろんな思いを胸に
この講座に申し込んでくださった受講生のみなさんの思いをしっかり受け止めて、
この講座スタッフに持ち帰ろうと思いました。

福島空港に飾られていたウルトラマン、
このウルトラマンの生みの親が福島県の出身だそうです。

5

地球の平和を守るウルトラマンのような
熱い思いとパワーを持った通訳者が岩手、宮城、盛岡にはたくさんいるんだと実感した2日間でした。

 来年この講座を終了するころには、また各地のウルトラマン、
いえ、通訳者のみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

お世話になったみなさん、ありがとうございました!

これからもよろしくお願いします。
                    (米野 規子)

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