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2012年6月 6日 (水)

シンポジウム「障害者制度改革の到達点と今後の課題」

日本障害者協議会総会後の午後1時30分から、同じ会場で4団体による発表と「障害者制度改革の到達点と今後の課題」をテーマにシンポジウムが行われました。

4つの団体の発表は、共用品推進機構の星川安之専務理事、全国失語症患者家族会の園田尚美代表、全国手話通訳問題研究会の石川芳郎会長、日本言語聴覚士協会深浦順一会長の順番で始まりました。

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石川会長は、パワーポイントによる発表を行いましたが、発表してすぐにパワーポイントのマウスを操作しても自分の作成したレポートとは違っていることに気づきました。「自分はもっと綺麗に作成したはずだが・・・・。」と言いながら自分のパワーポイントで作成したレポートをパソコンの中からようやく見つけることが出来ました。話し方もいつもの調子に戻り、全通研の紹介を15分程行いました。独りぽっちの手話通訳が、今や一万人を超える会員で組織されていること、これまで活動報告、制度改革との関わり、そして、手話通訳制度への取り組みで高松裁判や内山裁判を紹介、最後に全通研組織の課題について話をしました。
4つの団体のそれぞれの活動の趣旨が説明され、お互い障害者のためにそれぞれ奮闘していることを確認できたひとときでした。

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次に2時45分からシンポジウム「障害者制度改革の到達点と今後の課題」と題して、佐藤久夫理事(総合福祉部会部会長)、増田一世理事(総合福祉部会構成員)、太田修平理事(差別禁止部会構成員)、藤井克徳常務理事(制度推進会議議長代理)の4人のパネラーによる意見発表がありました。
佐藤久夫理事は、総合福祉法がいかに骨格提言を組み入れていないのか。財政的な裏付けがなされていないことの説明がありました。今後、行政に訴えていく運動が必要であると話されました。
増田理事からは、精神障害者と長いお付き合いの中から体験的なお話を混ぜながら、今の制度改革の課題についてのお話しがありました。特に住まいの場の不足、必要な支援の不足、そして所得保障の確立がなされていないことに対する方策が必要だと訴えていました。
太田理事からは、障害そのものも差別であるという視点で、障害者は特別なニーズをもっているだけで特別扱いされなければならないのか。市民と平等の権利を持つ主体者として、地域で暮らすため、差別禁止部会として提言をする予定であると話されていました。
最後に藤井常務理事から、骨格提言は初の本格的な国産品である。この骨格提言は長嶋茂雄ではないが永遠に不滅であります。オセロの隅石のようなものです。隅にある石は、置いてしまえばひっくり返されることはない。基本合意や骨格提言はそのようなものです。
また、政策委員会が制度改革推進会議を発展解消する形で立ち上がりました。5月21日に施行されました。政令で決まった委員会であるので、それなりの力はあるが、一長一短があるとの指摘がありました。
長所は、法の下での審議会である。行政に対する拘束力がある。障害者基本法の第32条第2項の3には「実施状況を監視し・・・関係各大臣に勧告すること。」また、3項には、「勧告に基づき講じた施策について政策委員会に報告しなければならない。」と明記されました。このことは強い味方になるとのこと。
反面、短所としては、柔軟性に欠けるとのことです。会議の回数だとか方法などが行政主導になりやすい側面をもっている。制度改革推進会議がやってきた①過半数が当事者、②参加者への合理的配慮、③実質的な審議、④情報の公開、これら4つをきちんと担保して会議を進めていくことが必要。
今後として、家族依存からの脱却と基礎データの集約と蓄積は欠かせないとのお話しがありました。

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この後、原告団の方から、基本合意について反故された悔しさを会場いっぱいに訴えていました。それだけ苦しい闘いの後に勝ち取った基本合意が無惨にされている事実が、本当に日本の社会は大丈夫かなと思う瞬間でした。


10分ほどの意見交換の後、4人のパネラーから一言コメントをもらいました。
佐藤理事から、地方議会が基本合意と骨格提言を大事にしてという191の地方議会で採択をしたという事実を今後の運動に活かしてほしい。議員一人ひとりに私たちの願いを訴えて聞いてくれたということを今後広めていく必要がある。
増田理事から、今回の大震災の教訓を今後の福祉社会に役立てていくことが重要。命をも守る視点で運動を進めていきたい。
太田理事から、基本合意、骨格提言を障害者施策に入れ込んでいく運動が今後も必要です。自信を持ってやっていきましょう。
藤井常務理事から、政策委員会の中に専門委員会を立ち上げ議論を深めていきたい。運動は、おかしいなということから始まる。運動は裏切らない。諦めないで行動しよう。また、骨格提言を世間にどんどん売りまくることが必要。伝えていくことが求められています。

今は運動の分岐点。少し苦しいが、運動を続けていく。そのためにも理論付けをして目標をもって闘っていくことが必要。
約100人を超える仲間が集まり、これからも運動を続けていくことを誓い合った集会でした。
全通研がJDに会員として参加して、本当に良かったというのが一番の印象です。

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)

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