« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »

2012年6月21日 (木)

6/20 緊急行動Ver. 5(その2;参議院本会議 傍聴編)

午後2時半に、議員面会室前で傍聴する人たちが集まりました。いつも路上集会をしている目の前は、国会議事堂の裏にあたります。路上集会をしていると、小学生の社会科見学の児童をよく見かけました。その入り口に集合したのは100人ぐらいでしょうか。
聴覚障害者関係では、吉原孝治理事、埼玉の大内さんの2人、連盟の職員4人、午前中通訳をしてくれた座間さん、渡辺の8人で傍聴しました。

私は国会議事堂の中に入るのは、先ほど紹介しましたが、小学校の社会科見学で拝見して以来のことでした。そのため、見るものすべてが目からうろこでした。
まず、びっくりしたのが田村智子議員の秘書が、私たち団体の傍聴に対する補助をしてくれました。その秘書の方は、簡単な手話が使えます。何で手話ができる人が国会の受付にいるのかと最初は不思議に思いました。でも、よくよく聞いてみると、秘書の方だと紹介されてやっと理解できました。
それから衛視の方々も手話をやれるのです。検査所のところでも、傍聴席に入る前で説明があるのですが、そのときも衛視の方が手話をしてくれました。お恥ずかしい話ですが、はじめ「衛視」という言葉も出てきませんでした。
とりあえず手話がここまで広がっているのだということを実感しました。


傍聴するためには3つの方法があると「めざす会」事務局の白沢さんから紹介がありました。①紹介議員一人につき一枚の傍聴券(みんなの党、日本共産党、社民党)、条件として車いすは2人分のみ、②一般傍聴30枚(本会議開始30分前に受付で待つ)、③短時間傍聴(見学者用で15分)でした。
聴覚関係は②の一般傍聴で、皆さんの了解を得て優先的に入れさせてもらいました。衛視の方も障害者が傍聴することも経験済みらしく慣れたものでした。
傍聴には注意事項があり、声を上げるなどの品格を乱してはいけないことが条件でした。
一般傍聴の受付をして、その後、傍聴券をもらいました。傍聴席は3階でした。3時半ぎりぎりに傍聴席に座りました。
傍聴席のすぐ下は、記者席になっています。議長席の正面にテレビ用のカメラ、両脇にはカメラマンや記者席があり、たくさんの人がいました。

傍聴席の2列目に聴覚障害者が座り、手話通訳者は議長席正面を背にして行いました。
私はすべての閣僚が席に座って本会議が始まるのかと思っていましたが、いきなり議長が入ってきて始まりました。もちろん野田総理大臣はいませんでした。小宮山大臣、川端大臣、細野大臣は座っていました。なぜ座っていたかというと、議案提案があり採択しなければならないからです。採択が終わるとすぐに大臣は後ろのドアからいなくなりました。
また、速記者も10分間で交代していました。2人1組になって5分間だけ4人になるように工夫されていました。


さて、本会議が始まりました。私たちが傍聴したいという法案の前に、注目すべき法案がありました。それは原子力委員会関係でした。採択が正面の電子画面に打ち出されます。投票総数、賛成、反対 と。参議院は一瞬に採決が行われます。それはボタン一つ押すだけで投票が終わるからです。その法律が可決される瞬間、カメラのフラッシュがたかれました。細野大臣が頭を深く下げて退席をしていきました。このシーンはニュースで流れたし、新聞でも報道されていました。

いよいよ私たちの関係する総合支援法についての審議が始まりました。正式には、「地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律案」です。小林正夫厚生労働委員長が報告しはじめた時間は4時5分でした。3分ほど、委員会での報告をしました。その中で、「「障害者自立支援法」の法律名を「障害者総合支援法」に改める」と言っていました。反対意見を言うこともなく、すぐに採決に入りました。

傍聴席にいるみんなで眼を鋭くして電光掲示板を見つめました。「投票総数234、賛成210、反対24」と表示され、可決してしまいました。声を上げることもできなかったのですが、傍聴していたみんなが本当にがっかりした一瞬でした。
この採択を見届けてから、退席をしました。



4時半から路上集会を再度開きました。
まず、怒りを国会にぶつけるということで、シュプレヒコールをしました。

車いすの太田さんが最初にお話しされました。
--------------
私たちと約束をしておきながら、名前だけを変えた法律を作ってしまった。基本合意、骨格提言何もかも無視、無視、無視。
国会は審議を十分していない。これが新法なんて到底認められない。新たな課題に向かって団結していこう。
最悪な法律になってしまったが、私たちがこれまで一定期間運動してきたことは、貴重な財産である。誇りをもって闘っていこう。明日からも運動していこう。
--------------

その他の参加者の声からいくつか紹介します。

--------------
■車いすの五十嵐さん
法律が成立してしまった。何を信じて良いかわからない。しかし、世界に誇れる日本の法律を作るんだという気構えで、また、運動していこう。

■田村敏子議員
新法と言えない法律が成立してしまった。それをみんなで見届けてくれた。わが党の議員数が足りないため、反対意見を本会議に中で述べることができなかった。委員会でどんなことが追求されたのかも説明をしないで終わってしまった。
でも、決して諦めない。落ち込んでいられない。太田さんのことばに「負けてはいない。負けながら勝っている」がある。私のブログにも紹介させてもらっているが、まさに負けながら勝っている。基本合意、骨格提言を大事にする法律を作っていこう。

■全日本ろうあ連盟の吉原理事
新法でなく一部改正のままで成立してしまったことは非常に残念。長く議論した基本合意、骨格提言を無視して反対意見もできずに短時間で終わってしまった。基本合意、骨格提言を実現できるよう力を合わせて今後も頑張っていきましょう。
これまでの運動でみんなの党の川田龍平議員は、意見を変えてくれた。変わってくれる議員もいる。これからはぜひ、わかってもらうための取り組みが必要です。
--------------

最後に、めざす会の白沢さんから行動提起がありました。

--------------
今日で一旦打ち切りとしたい。今後の運動は、役員会で協議し、どのように運動していくかを提案していく。基本合意、骨格提言を組み入れた法律をどうやって成立させるか考えていきたい。
いろいろ課題がある。
①工程表をどうするか
②障害区分をどうするか。政令で決まることになったが内容が決まっていないので詰めることが必要
③3年後の審議をだれがどのように進めていくのか。

19日間で延べ4500人の人が集まった。みんなで自分のことを誉めよう。日本の政治を変えたい、日本を変えたい。
--------------

全員の気持ちを合わせて最後のシュプレヒコールで集会を締めくくりました。
総合支援法を廃止せよ
自立支援法を廃止せよ
応益負担は許さないぞ
基本合意を守れ
骨格提言を尊重せよ
私たち抜きに私たちのことを決めるな

5時に決意を新たにして、解散しました。

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)

6/20 緊急行動Ver. 5(その1;路上集会編)

6月20日(水)午前10時から参議院議員会館前の路上で、前日に引き続き集会が行われました。東京は上陸した台風4号が過ぎ去り、炎天下になりました。昨晩から雨風がもの凄い勢いだったのが嘘のようです。気温も鰻登りになり30度近くになりました。
今日は、昨日の厚生労働委員会の可決を受けた朝でした。昨日の採決に憤る障害者や支援者で路上は埋め尽くされました。200人以上の人が集まっての集会でした。そして、午後3時半から始まる参議院本会議を控えた大事な集会となりました。
聴覚障害者関係では、全日本ろうあ連盟の小中栄一副連盟長、吉原孝治理事、埼玉県から伊藤さんの参加がありました。また、手話通訳は関東ブロックの協力で、群馬県から関美奈子さんと茨城県の座間順子さんの二人が担ってくれました。


はじめに国会情勢について説明がありました。
--------------
緊急行動Ver. 5ということで月曜日から集会を開催しています。19日目の集会となり、今日を含めて延べ4500人が路上集会や議員要請行動に集まりました。
昨日、参議院厚生労働委員会で、総合支援法案が採決され可決されました。しかし、まだまだ諦めてはいられない。この委員会では、みんなの党(川田龍平氏)、日本共産党(田村智子氏)、社民党(福島みずほ氏)から質問をしてくれ、私たちの声を代弁してくれました。私たちの思いは訴えられたかなと思う。その質問に対して、民主党、自民党、公明党からは誠意の感じられない回答しかなかった。段階的に、計画的にやると言うのみだけでした。特に「3年後の見直しのために工程表を考えていきたい」という訴えにも、これから作っていくという回答しか得られませんでした。全くひどい話だと思います。
採決の結果、多数決で可決してしまいました。本会議に委員会報告という形であげられ、そこで採決し法案が正式に可決されてしまう運びであります。
最後の最後まで諦めないで闘っていきましょう。今日は喉をつぶしても構わないくらいの声でシュプレヒコールを何度もしていきます。お昼の休憩後に、本会議の傍聴をします。30度を超える暑さとなると聞いている。体調管理に十分気をつけながら、今日の長丁場を乗り越えていきたい。
--------------


みんなで午前中の集会を盛り上げるため、そして国会に対して私たちの声を響き渡らせるため、リレートークが始まりました。約20人の中で、5人のトークを紹介します。

--------------
■JDの福井さん
委員会を傍聴した。その記録を反芻してみた。質問に的確に答えていない。呆れてしまってものが言えなかった。回答はどれも自信のなさが現れていた。「新しい法律を作った」、「真摯に協議をしてきた」と答弁していた。小宮山大臣も「真摯に説明し、納得してもらった」と言う。「嘘をつくな」である。
自民党から、「制度に反対する人がこの委員会のメンバーになっている。それは公正ではない」と声が上がった。そのとき、今度作られる制度委員会のメンバーに入っている議員からも「同感である」と言った。障害者や制度を良くしようと思っている人を排除する考え方が許せない。
今後の運動の方向がはっきりした。私たちの言っている基本合意や骨格提言をしっかりいれた法律をつくる運動を続けていく。62団体で一緒になって頑張っていこう。

■埼玉の訴訟原告団の補佐人3人
今日可決してしまうかもしれないが、泣き寝入りしたくない。基本合意、骨格提言を方針にした新しい法律を作っていく。障害者が安心して暮らせる世の中は、みんなにとっても安心して暮らせる世の中である。
本会議の採決はボタン一つで決まってしまう。その場では誰が反対し誰が賛成したか分からない。こんな形で決まってしまうのが悔しい。早くに、いつかゆっくりさせてほしい。
基本合意の文をまとめた12月29日のことを、今でも鮮明に覚えている。議員宿舎で夜遅くまで協議してまとめた。医療のところで最後の最後まで課題が残った。もっとも障害の重い人や難病者などを置き去りにしないと一生懸命だった。最も困難な人に思いを寄せて生きやすい社会にすることが大事だと、今でも思っている。

■全日本ろうあ連盟の小中副理事長
緊急行動に参加するのは初めてである。普段は富山に住んでいるので参加することができない。今日は、たまたま千葉市で全国情報提供施設の大会があり、そのため参加ができた。
初めて参加して、一緒に闘ってくれる人たちがいることをまず嬉しく思う。私たちは、難聴者、盲ろう者、それに、全通研、手話通訳士協会、全要研の6団体で制度改革推進運動を進めている。その団体として、今回、反対表明をしている。その中でも、コミュニケーション保障をきちんとしてほしいと訴えている。今回の法案では、これまで「コミュニケーション支援」と言ってきたのを「意思疎通支援」となってしまった。生きるための権利としてのコミュニケーションである。自立して社会参加していくためのコミュニケーションである。それが、単に「意思疎通支援」では意味が全く違ったものになってしまう。「意思疎通支援」という狭い意味では、権利保障に繋がっていかない。
また、高松裁判では、手話通訳の派遣を依頼したが却下されてしまった。何度も派遣を依頼したが対応が変わらず、裁判を起こした。情報を知る大切な手話通訳である。私たちの権利である。それを保障してもらいたいと訴えている。

■全日本ろうあ連盟の吉原理事
昨日、厚生労働委員会を3時間ほど傍聴した。悔しい気持ちでいっぱいだ。十分に話し合って決議していない。「検討します」が多かった。それほど曖昧な答えばかりだった。基本合意、骨格提言を宝物として法律を改正してほしいと思っている。応益負担も残ったまま可決してしまい、本当に悔しい。おかしなことを言っているのにもかかわらず、この法案が通ってしまったのは理解できない。
3年間で審議していくとなっているが、3年間で私たちの願いにそったものにするため、頑張っていこう。

■怒りネットの古賀さん
正義と正当性は私たちにある。すべて裏切っている人は国会から出てくれと言いたい。昨日の自民党議員の発言は、「障害者は権利を掲げるな」と言った。基本合意、骨格提言を作り提案してきた我々に正当性がある。川田議員の「どう思いますか」との質問に「障害者でないから分からない」と答えていた。
絶対、許せない。運動で追い詰めていく。政治家と闘っていく。政府に詰め寄っていくことが大事である。運動を粘り強く続けていこう。

■全視協の野島さん
初参加です。後悔しないために今日参加した。私たちの仲間の視力障害者がホームから転落して怪我をした。ホームから落ちなければ一人前ではないと言われる。現実、危険がいっぱいである。
上野裁判があってホームの安全性を問うてきた。その運動が、安全柵の取り付け等に結び付いた。運動が作り上げたものである。民主党はフォーラムの中で廃止すると約束をしたにもかかわらず、裏切っている。絶対にそのことを忘れない。
--------------


本日は、5回のシュプレヒコールがありました。私もこれまで集会に参加していましたので、石井さんがシュプレヒコールで声をあげているのを何回か見ました。本当に大きな声でシュプレヒコールをしていました。司会者からの紹介で分かったことなのですが、その石井さんは、漢字に大きなひらがなを書いてある紙を見て大きな声を張り上げているとのことでした。一人ひとりもっている力を出して精一杯闘っているのだということが実感できました。

参議院は採決をするな
自立支援法を廃止せよ
応益負担は許さないぞ
基本合意を守れ
骨格提言を尊重せよ
私たち抜きに私たちのことを決めるな
次の選挙まで忘れないぞ
私たちは負けないぞ



(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)

2012年6月19日 (火)

6/16 全国要約筆記問題研究集会in滋賀(関西)

6月16日(土)午後に開催された第30回全国要約筆記問題研究集会in滋賀(関西)の開会式に、石川会長代理で出席した。 

会場は米原駅から徒歩5分の「滋賀県立文化産業交流会館」。雨の中昼前に米原駅に到着。「集合時間の12時半まで時間があるから駅前の地元食材のお店で昼ご飯」と思って駅を降りてみると…。見事に店がない。何もない。「これで新幹線駅の駅前かよ~」と心の中でつぶやきながら駅前にあったショッピングセンターに入り、某ハンバーガーチェーン店に隣接したセルフのうどん屋でちょっぴりさびしい気分で定食を注文。ところがセルフなのに注文したらカウンターで無線機を持たされて「しばらくお待ちください」といわれる。席について待っても待っても出てこない。時間だけ経過する中で観察すると料理は数分に1回しかカウンターに現れない。カウンターには注文した紙がたくさん並んでいる。つまりセルフだけどゆでおきをあっためるのではなく本格的に作る店だったのですね。「こりゃだめだ…」と昼飯をあきらめて会場に向かう。なお注文は「時間がないので」とキャンセルを申し出たら謝罪しつつ返金していただけました。立派な店の対応に感謝。

120616_01_3
▲会場には立看板がなかったので代わりにこれを撮影


会場まで約5分。来賓控室に行くと(12時20分なのに)すでに全難聴理事長と全日ろう連理事がおられてご挨拶。
控室には全通研滋賀支部会長が手話通訳として配置されていて、全通研支部の存在意義を再確認。 

13時から開会式。主催者挨拶の後、厚生労働省、滋賀県、米原市(市長本人が出席! 知ってましたか? 米原市は「my バラ」ということでバラをキーワードに売り出していることを)、全難聴が来賓挨拶。全通研は紹介のみ。 

開会式終了後13時50分から野沢和弘氏(毎日新聞論説委員)の「共生社会をめざして」という基調講演。確か以前に夏の集会で講師も担当されていたと思うが、せっかくなので聞いてみると…。なかなかインパクトあり。
ちょっといくつか刺激を受けたところを引用すると(文責:伊藤)。「日本の福祉制度の変容は従来福祉を支えていた家族が崩壊したから。今東京の1世帯の平均人数は2人以下。家族が崩壊しておこる最大の問題は社会的孤立。これが虐待につながる」「労働の意義では、社会に関わりを持ち人から感謝されるということが大切。働く重度の障害者の姿を見るとそれがはっきりとわかる。日本は収益追求を目的にすることでここを切り捨てた」「大量均質生産の必要性が障害者を排除した。戦後の日本の経済成長を支えた内需拡大は大家族崩壊による世帯数増加が大きい。今後はもうありえない」「これからは障害者の存在が提供する多様性を積極的に評価できるように社会の価値観を転換することが必要」「人間のコミュニケーションで言語化できている部分はごくわずか。コミュニケーション困難な障害者であっても無意識の海に働きかけることが大切」…。 

いい午後の時間をいただきました。食べ損なった昼食を米原駅ホームの立ち食いそば屋で補い感謝しつつ帰途につく。 

120616_02
▲遅いお昼ごはんを食べた米原駅のお蕎麦屋さん

(IT)

(2012年6月16日、一般社団法人全国手話通訳問題研究会事務局長の伊藤正氏が、全国要約筆記問題研究集会in滋賀(関西)に会長代理として出席しました)

2012年6月15日 (金)

6/13 緊急行動Ver.4

6月13日(水)午前10時から参議院議員会館前の公道で、前日に引き続き集会が行われました。昨日は、100人の人が集まっての集会でしたが、今日はそれを大幅に上回る250人が集まりました。それだけ、国会の動きに併せて緊迫感が感じられた集会になりました。

本日は、埼玉県から大内伸一さんと連盟の後藤啓二さんのろう者の参加がありました。また、手話通訳は関東ブロックの協力で、千葉県から村山さと枝さんと埼玉県の松澤素子さんの二人が担ってくれました。
はじめに国会情勢について説明がありました。

----------------
緊急行動Ver.4ということで昨日から集会を開催しています。5月16日以来の集会となります。
社会保障と税の一体改革で衆議院での審議が続いています。今日は朝から衆議院の予算委員会が開催されています。また、午後1時からは参議院の予算委員会も開催されます。
参議院の厚生労働委員会について本日の12時から理事会が開催され、そこで、いつ委員会を開催するのかを話し合う予定になっています。本当は、明日が厚生労働委員会を開催日になりますが、衆議院が開催されていますので、小宮山厚生労働大臣が参議院に参加することができず開催されません。聞くところによると、6月19日(火)に、どうも厚生労働委員会が開催されることになっているそうです。それも「お経読み」と言われる趣旨説明があり、すぐに質疑し、一気に採択ということもあり得る状況です。
今日のお昼の理事会に注目する必要があり、その話し合いの結果により緊迫した状況になるでしょう。
そのこともあり、お昼からの議員要請については、しっかり議員に私たちの願いを伝えていく必要があります。要請文を渡し、基本合意や骨格提言を基本にして、私たちの声を聞いてと強く訴えてほしい。
----------------
「来週は山場になると考えられます。しっかり、運動をしていきましょう」と訴えがありました。

路上集会では、リレートークということで13団体から話がありました。その中から3つほど紹介をします。
先ず、埼玉県の聴覚障害者の山内伸一さんです。
----------------
これまでお話していただいた方と同じ思いでいっぱいです。本当に政府が嘘をついてはいけないと思いました。
世界を見渡すとアメリカもイギリスも首相という人はしっかり4年間やっている。それと比べると日本はどうでしょうか? 首相が何人も代わっている。国会に出しても無視されるのでは困る。国会できちんと議論をしてほしい。
全日本ろうあ連盟は60周年の記念行事を行った。この60年間差別と闘ってきました。60年たっても、いまだ差別はなくなっていない。情報が保障されていない状況がある。
また、盲ろう者や知的障害がある聴覚障害者もいる。すべての人のためにきちんとした制度をつくっていくことが大事だと思っています。
----------------


次に、Ⅰ型糖尿病を抱える女性から訴えがありました。
----------------
Ⅰ型糖尿病はインスリンを打たなければ2日間でも死に至る病気です。私がこの集会に参加するため、4日前から体力を温存しなければこの場には立つことができないのです。今の私を見るとそんなふうには見えないと思います。Ⅰ型闘病病の中でももっと重たい人もいます。家族の支援がなければ生きていくことができない人もいます。
慢性疾患は今度の総合支援法案では取り上げてくれない。骨格提言の中では、障害の谷間を埋めるということで、私たちのような慢性疾患も範囲に入れてもらえた。しかし、今度の法案では、特殊な病気については政令で定めることになっています。図る基準がないということで法案に入れてもらえない。私たちの病気もきちんと範囲の中に入れるようにしてほしい。
----------------

次に、きょうされん東京支部のきずな会を紹介します。話の内容というよりも名前の付け方が集会参加者に受けていましたので、紹介します。
きずなの会の「き」は「きっと」、「ず」は「ずっと」、「な」は「なかま」、つまりきっと、ずっと、なかまということでした。そうです。みんな、きっと、ずっと、仲間でありたいものですね。


薗部さんは、前回の集会で歌を披露してくれたのですが、事務局長の太田さんに、その歌をしっかりみんなに伝えてほしいと言われたそうです。今日は、その歌詞をゆっくり披露してくれました。

「国会の前でうたう歌」(「千の風にのって」替え歌)
私たちが望んでいるのは そんなにありません
こどもも女性も障害者も ふつうに生きたい
だれもが等しく こころ豊に生きられる
すべての人の社会を つくっていきたい


なかなか意味のある歌詞でした。みんなで一緒に、今度の集会では歌っていこうということでした。


石井さんのシュプレヒコールで締めくくりました。
・自立支援法を廃止せよ
・応益負担は許さないぞ
・基本合意を守れ
・骨格提言を尊重せよ
・参議院は徹底した審議をやれ
・私たち抜きに私たちのことを決めるな


12時から参議院議員の要請行動がありました。全日本ろうあ連盟は、5班ということで5階の議員を回ることになりました。
5班は12人ずつの議員を、吉原さんと大内さんの2つのグループで回りました。それぞれのグループには、栃木から駆け付けた聴覚障害者4人、長野県から参加した山田さん、連盟の事務職員5人、手話通訳の千葉県の村山さんと埼玉県の藤戸裕さんの2人、渡辺が参加し、それぞれ適当に半分に分かれて議員訪問をしました。
12時から理事会、1時から予算委員会があるということで24人の議員には直接会うことができませんでした。
面会した秘書の方には、「参議院議員の皆さま」というビラを手渡し、その中身について説明をしました。中には、この件についてご存じでない秘書の方もおりましたので、しっかり説明をしました。
「小さな政党に言われても審議時間などが決まるわけではないので、民主党、自民党、公明党にしっかり言ってください」と言う秘書の方もいました。
2つのグループは、1時半過ぎに108室に集まりました。最後に吉原さんから「地元の議員を訪ねて、このことを訴えることも大事な運動である」という言葉で解散しました。

お昼に開かれた理事会の内容が発表されました。
6月19日(火)に参議院の厚生労働委員会が開催されることになりました。午前中に一般質疑、午後に総合支援法案の趣旨説明・質疑・採択の運びになりました。
この法案に賛成は民主党、自民党、公明党です。反対は、みんなの党、日本共産党、社民党です。
また、6月20日(水)に参議院本会議の開催が予定されています。
今後の集会については、「緊急行動Ver.5」でお知らせするそうです。
これからもしっかり最後の最後まで諦めないで運動をしていきましょう。

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)

2012年6月12日 (火)

6/3 北海道ブロック組織担当者会議

6月3日、北海道ブロック組織担当者会議が札幌市「かでる27」にて開催されました。

北海道は1支部1ブロックで、地域班となる地域支部が9つさらにその下に21の地域班があります。
参加者は各地域支部から8名、それから北海道支部の運営委員7名。全通研の田中理事(研究部)と、組織部の武田理事。そして今回は前田がお伺いしました。
北海道ブロックでの情報交換、そして会員拡大の取り組みについてご報告頂きました。

120602_3

 

日中は真夏の勢いがする高知から、ひんやりとした空気の札幌へ。東京から飛行機で乗りついで約4時間ほどで到着できました。

夕方の町では、ベンチコートを着た居酒屋の呼び込みのお兄さんを見つけて、びっくり。6月にそのいでたちにかなりのカルチャーショックを受けました。全通研NOW!!に画像をアップしたいと撮影をお願いしましたが、恥ずかしがられてしまって、残念ながら撮ることができませんでした。

12060302

この画像は新千歳空港へ向かう電車の中から撮りました。ひろ~~い大地を体感しました。
北海道の皆さま、お世話になりました。

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会 組織部担当理事 前田真紀)

6/2 中国ブロック組織担当者会議

2012年6月2日土曜日13時30分広島市東区地域福祉センターにて開催された「中国ブロック組織担当者会議」に行ってきました。

朝、6時20分自宅を出て、6時49分発J特急にちりん2号にて出発。大分で特急ソニック18号に乗り換え、小倉で新幹線のぞみ24号でようやく広島に向かう。
11時36分広島に到着。まだ時間に余裕があったので、駅構内で広島風お好み焼きをいただく。歩いて会場へ。午前中にはブロック会議が行われているということだったが、到着したのは昼食休憩のときだった。後で聞いたら皆さんお好み焼きを食べに行ったらしかった。
会議室に入るとお菓子とコーヒーが準備されていた。前におたずねした時もそうだったが、中国ブロックの会議では、各支部が自慢のお菓子を持ち寄るのが恒例となっているということだ。

120602

会議の参加者は全部で12人。和気あいあいと始まったが、相変わらず緊張しまくり、何をしゃべってるのかわからなくなってしまう始末で、中国ブロックの皆様には本当に「ごめんなさい<(_ _)>」の連続です。


今年の討議のテーマは「会員拡大の方策」でしたが、「なぜ拡大できないのか」の総括が全通研として必要だとの意見がありました。
まったくその通りだと思いますが、結局は、支部として、地域としての総括の上に、全通研組織の総括があります。その場ではうまくお答えできませんでしたが、これまで組織部が進めてきた「人にやさしい組織づくり」がやっぱり会員拡大につながるのではないか?と思いつつ、帰路につきました。
具体的な例としては、支部会員数と会費がすぐに照合できる。会費が入ったら、すぐにその会員さんに会員グッズ(会則、機関紙、領収証、お礼の手紙などなど)届けることができる。
そんな地道な努力によって、会員の信頼を得ることができ、それが全通研という組織の信頼につながっていくと思います。その信頼が運動を支えていくのです。つまり支部の活動が全通研を支えています。研究誌、ぜひぜひみんなで読み合わせて、はがきを出してください。クロスワードもみんなで考えてみてくださいね。そこから始めてください。

こんなことは、会議で皆さんにお示ししないといけないんですよね。中国ブロックの皆さま、こんな私に付き合ってくださって有難うございました。

12060202

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会 組織部担当理事 窪田麗子)

全国ろうあ者大会に参加してきました

第60回全国ろうあ者大会が京都で開催されました。私が参加したのは6月9日の前夜祭及び6月10日の全国ろうあ者大会です。

前夜祭は京都駅近くの新都ホテルで行われました。会場に行くとホテル関係者が覚えたての手話で向かえ、案内してくれました。

前夜祭の参加者は約350名、京都支部の皆さんが、手話通訳等で奮闘されていました。前夜祭には地域の手話サークルで手話を学んでいる太夫も来てくださり、芸を見せてもらいました。私の隣に座っていたCS放送の大島さんに聞くと、「夕食付きで100万では」という話でした。
また新・都ホテルの駐車場には「奈良観光」バスが2台停まっていました。奈良からバス2台を仕立ての参加と推測しましたが、翌日の全国ろうあ者大会の会場で全通研奈良支部の小林さんに出会い確認したところ、全然関係の無い観光バスだということが判明しました。
会場には全通研理事さんのお顔も見えました。また、市川前会長のご主人である市川明臣さんも出席されておりました。古い全日本ろうあ連盟の活動を紹介した写真を題材としたクイズもありましたが、クイズの問題そのものが間違っているのでは?という出題もありました。
前夜祭では、昔一緒に東京で手話講習会のことについて学習したろうあ者の方とも沢山出会いました。それぞれお子さんが大きくなり、「今回は夫婦二人で参加しました」という声も沢山聞きました。


6月10日は二条城前のホテルを出て、地下鉄で東山に向かいました。東山駅にはすでに要員の方々がスタンバイ、会場の「みやこめっせ」へ誘導してくれました。
会場はほぼ満席の5,000名参加という状態の中で「第60回全国ろうあ者大会」が始まりました。実行委員長の浅井さんが和服で挨拶をされ、今までのイメージを根底から変える一瞬もありました。
来賓の府知事、市長とも手話で自己紹介等を行っていました。行政のトップが手話で、自己紹介程度ですが、話をしてくれるのは嬉しいものです。聴覚障害者の社会参加の幅を感じる一場面です。
市川前会長が表彰され、その賞状をご主人の市川明臣さんが受け取られました。ご主人は市川さんの小さな写真(親族だけの通夜の際ご焼香する台に飾られていたものと推測します)を持参しての登壇でした。


今回の全国ろうあ者大会で、全日本ろうあ連盟の役員改選や部の名称変更等もありました。部の名称変更が今後の全通研との関わりにどのような影響が出てくるのか注目する必要があると思いました。
昼休み休憩時間、全通研の理事や各支部の皆さんとたくさんお会いすることが出来ました。宮城の庄子さんも元気に声をかけてくれました。岩手のろうあ協会の会長とも地下鉄東山でお会い出来ました。また、富山在住の山崎前組織部長とお会いすることも出来ました。山崎さん達富山のメンバーは、来年開催の全国ろうあ者体育大会の開催県を担い、準備に奮闘中とのことです。
皆がそれぞれの部署で奮闘されている全通研をも確認することが出来き、沢山の人と出会い、沢山の人と話が出来た二日間でした。



大会終了後、予約した新幹線に時間があったので、八坂神社と「梅小路蒸気機関車館」に行ってみました。「梅小路蒸気機関車館」は全国手話研修センターへ行くたびに嵯峨野線から左側に見える公園です。一度は時間が許せば見てみたいと思っていました。この梅小路は西村京太郎著「ミステリー列車が消えた」に出てくる所です。行ってみましたが、今日は日曜日、小さなお子様連れの家族でいっぱいで、西村京太郎さんの世界に入ることが出来ませんでした。

そして、お詫びです。
会員の皆さんに少しでも視覚的に共感してもらおうと思い、デジカメを用意して京都に向かいました。しかし、先ず、二条城を写そうと思い、デジカメをONにしました。しかし、デジカメはうんともすんとも言いません、調べてみるとなんと、なんと、カメラにバッテリーが入っていませんでした。ですから、今回のブログは文字のみということになりました。お許しください。

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会会長 石川芳郎)

2012年6月 6日 (水)

シンポジウム「障害者制度改革の到達点と今後の課題」

日本障害者協議会総会後の午後1時30分から、同じ会場で4団体による発表と「障害者制度改革の到達点と今後の課題」をテーマにシンポジウムが行われました。

4つの団体の発表は、共用品推進機構の星川安之専務理事、全国失語症患者家族会の園田尚美代表、全国手話通訳問題研究会の石川芳郎会長、日本言語聴覚士協会深浦順一会長の順番で始まりました。

Img_1782

石川会長は、パワーポイントによる発表を行いましたが、発表してすぐにパワーポイントのマウスを操作しても自分の作成したレポートとは違っていることに気づきました。「自分はもっと綺麗に作成したはずだが・・・・。」と言いながら自分のパワーポイントで作成したレポートをパソコンの中からようやく見つけることが出来ました。話し方もいつもの調子に戻り、全通研の紹介を15分程行いました。独りぽっちの手話通訳が、今や一万人を超える会員で組織されていること、これまで活動報告、制度改革との関わり、そして、手話通訳制度への取り組みで高松裁判や内山裁判を紹介、最後に全通研組織の課題について話をしました。
4つの団体のそれぞれの活動の趣旨が説明され、お互い障害者のためにそれぞれ奮闘していることを確認できたひとときでした。

Img_1768

次に2時45分からシンポジウム「障害者制度改革の到達点と今後の課題」と題して、佐藤久夫理事(総合福祉部会部会長)、増田一世理事(総合福祉部会構成員)、太田修平理事(差別禁止部会構成員)、藤井克徳常務理事(制度推進会議議長代理)の4人のパネラーによる意見発表がありました。
佐藤久夫理事は、総合福祉法がいかに骨格提言を組み入れていないのか。財政的な裏付けがなされていないことの説明がありました。今後、行政に訴えていく運動が必要であると話されました。
増田理事からは、精神障害者と長いお付き合いの中から体験的なお話を混ぜながら、今の制度改革の課題についてのお話しがありました。特に住まいの場の不足、必要な支援の不足、そして所得保障の確立がなされていないことに対する方策が必要だと訴えていました。
太田理事からは、障害そのものも差別であるという視点で、障害者は特別なニーズをもっているだけで特別扱いされなければならないのか。市民と平等の権利を持つ主体者として、地域で暮らすため、差別禁止部会として提言をする予定であると話されていました。
最後に藤井常務理事から、骨格提言は初の本格的な国産品である。この骨格提言は長嶋茂雄ではないが永遠に不滅であります。オセロの隅石のようなものです。隅にある石は、置いてしまえばひっくり返されることはない。基本合意や骨格提言はそのようなものです。
また、政策委員会が制度改革推進会議を発展解消する形で立ち上がりました。5月21日に施行されました。政令で決まった委員会であるので、それなりの力はあるが、一長一短があるとの指摘がありました。
長所は、法の下での審議会である。行政に対する拘束力がある。障害者基本法の第32条第2項の3には「実施状況を監視し・・・関係各大臣に勧告すること。」また、3項には、「勧告に基づき講じた施策について政策委員会に報告しなければならない。」と明記されました。このことは強い味方になるとのこと。
反面、短所としては、柔軟性に欠けるとのことです。会議の回数だとか方法などが行政主導になりやすい側面をもっている。制度改革推進会議がやってきた①過半数が当事者、②参加者への合理的配慮、③実質的な審議、④情報の公開、これら4つをきちんと担保して会議を進めていくことが必要。
今後として、家族依存からの脱却と基礎データの集約と蓄積は欠かせないとのお話しがありました。

Img_1790

この後、原告団の方から、基本合意について反故された悔しさを会場いっぱいに訴えていました。それだけ苦しい闘いの後に勝ち取った基本合意が無惨にされている事実が、本当に日本の社会は大丈夫かなと思う瞬間でした。


10分ほどの意見交換の後、4人のパネラーから一言コメントをもらいました。
佐藤理事から、地方議会が基本合意と骨格提言を大事にしてという191の地方議会で採択をしたという事実を今後の運動に活かしてほしい。議員一人ひとりに私たちの願いを訴えて聞いてくれたということを今後広めていく必要がある。
増田理事から、今回の大震災の教訓を今後の福祉社会に役立てていくことが重要。命をも守る視点で運動を進めていきたい。
太田理事から、基本合意、骨格提言を障害者施策に入れ込んでいく運動が今後も必要です。自信を持ってやっていきましょう。
藤井常務理事から、政策委員会の中に専門委員会を立ち上げ議論を深めていきたい。運動は、おかしいなということから始まる。運動は裏切らない。諦めないで行動しよう。また、骨格提言を世間にどんどん売りまくることが必要。伝えていくことが求められています。

今は運動の分岐点。少し苦しいが、運動を続けていく。そのためにも理論付けをして目標をもって闘っていくことが必要。
約100人を超える仲間が集まり、これからも運動を続けていくことを誓い合った集会でした。
全通研がJDに会員として参加して、本当に良かったというのが一番の印象です。

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)

特定非営利活動法人日本障害者協議会 第1回総会

2012年6月2日(土)、東京都新宿区にある戸山サンライズにおいて、特定非営利活動法人 日本障害者協議会 第1回総会に全通研としては、初めて石川会長と渡辺が参加しました。

JDがNPOとなっての初めての総会ということもあり、議決権が参加団体ごとに1つ与えられる中で始まりました。

Img_1735

冒頭、新しくJDに入った4つの団体の紹介と会長が参加している2つの団体(一般社団法人日本言語聴覚士協会と一般社団法人全国手話通訳問題研究会)の会長からの入会の挨拶がありました。
全通研は、石川会長が挨拶をしました。「これまで藤井常務理事の『聴覚障害者だけでなく全通研も視野を広げて活動する時期だ』というアドバイスにより加盟を決断しました。」と力強いコメントがありました。

Img_1743

勝又和夫代表(ゼンコロ)は体調不調のため欠席されましたが、代わって田中徹二副代表(日本点字図書館)から挨拶がありました。また、花田春兆顧問から挨拶がありました。続いて紹介があったのが、板山賢治顧問でした。私はその名前を聞いて本当にびっくりしてしまいました。元厚生省の障害福祉課課長であり、手話通訳制度調査検討委員会の委員長だった人でした。手話通訳の業務を2つに整理したことに対し、全通研としては通訳業務が2つだけではないと異議を唱えた頃を思い出してしまいました。

議長に星川安之さん(共通品推進機構)と岡田顕子さん(日本てんかん協会)、議事録に稲葉純子さん(全国重症心身障害児(者)を守る会)と田中清さん(日本手話通訳士協会)が選出されました。

現在62団体がJDに加盟をしています。出席33団体、委任状22団体で総会の成立が確認され議事に入りました。
2011年度の事業として、NPOの取得およびJD結成30周年記念行事、JDFとの共同事業などの報告がありました。また、障害者基本法や障害者総合福祉法などについての要望書、意見、声明等を提出していることも報告されました。

2012年度の事業説明が藤井克徳常務理事よりありました。
①先の大震災で障害者が、死亡および不明者した数がNHKの調査で総人口と手帳保持者の比較では、1.16%と2.08%である。もっとびっくりするのが宮城県の調査で、0.8%と3.5%であるとの結果。宮城県の数字では約4倍の数に上っている。天災から人災への影響があることをしっかり見ていかなければならない。
②障害者総合福祉法が総合支援法となって衆議院を通過し、参議院に送られている。いつ参議院の会議が開かれるかわからないが最後まで諦めないでやっていく。附帯決議の3年間という協議事項を丁寧にやっていくことが重要。また、来年からの障害者計画10年間の作成も重要。
③人気お笑い芸人の母親が生活保護を受けていたことをきっかけに生活保護の見直しが叫ばれている。扶養義務制度に特化した形での見直しには納得が出来ない。家族依存からの脱却を目指した取り組みが必要。


次に質疑応答の中で、NPO結成して初めてのこともあり、世の中にアピールするためにも決議文が必要ではないかと提案されました。理事会にお任せして話を煮詰めて提案したい。決議文を出すということを決めてはどうかとの回答がありました。決議文を作成することになりました。
これら議案説明後に採択に入りました。事業報告、決算報告、監査報告、事業計画、予算、NPO法人に代わったための理事選任および役員選任規程などの改正が全員賛成で可決されました。

最後に、総合支援法附則第3条の8項目について、今後3年間を目処に検討することになっています。当事者も参加する中で、このことを推し進めていくことが必要。そして、何より大事なのが、「何を目標に」「誰が」「いつまでに」を柱に運動を進めていく。「何を目標に」は基本合意であり、骨格提言である。「誰が」は制度改革推進会議の26人中12人の当事者、総合福祉部会の55人を中心にJDの加盟団体である。そして「いつまでに」は3年間という中での日程を決めていくことだということでした。

最後に東川悦子副代表(日本脳外傷友の会)から締めくくりの挨拶があり散会しました。

Img_1750_2

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)

« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »