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2012年6月21日 (木)

6/20 緊急行動Ver. 5(その1;路上集会編)

6月20日(水)午前10時から参議院議員会館前の路上で、前日に引き続き集会が行われました。東京は上陸した台風4号が過ぎ去り、炎天下になりました。昨晩から雨風がもの凄い勢いだったのが嘘のようです。気温も鰻登りになり30度近くになりました。
今日は、昨日の厚生労働委員会の可決を受けた朝でした。昨日の採決に憤る障害者や支援者で路上は埋め尽くされました。200人以上の人が集まっての集会でした。そして、午後3時半から始まる参議院本会議を控えた大事な集会となりました。
聴覚障害者関係では、全日本ろうあ連盟の小中栄一副連盟長、吉原孝治理事、埼玉県から伊藤さんの参加がありました。また、手話通訳は関東ブロックの協力で、群馬県から関美奈子さんと茨城県の座間順子さんの二人が担ってくれました。


はじめに国会情勢について説明がありました。
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緊急行動Ver. 5ということで月曜日から集会を開催しています。19日目の集会となり、今日を含めて延べ4500人が路上集会や議員要請行動に集まりました。
昨日、参議院厚生労働委員会で、総合支援法案が採決され可決されました。しかし、まだまだ諦めてはいられない。この委員会では、みんなの党(川田龍平氏)、日本共産党(田村智子氏)、社民党(福島みずほ氏)から質問をしてくれ、私たちの声を代弁してくれました。私たちの思いは訴えられたかなと思う。その質問に対して、民主党、自民党、公明党からは誠意の感じられない回答しかなかった。段階的に、計画的にやると言うのみだけでした。特に「3年後の見直しのために工程表を考えていきたい」という訴えにも、これから作っていくという回答しか得られませんでした。全くひどい話だと思います。
採決の結果、多数決で可決してしまいました。本会議に委員会報告という形であげられ、そこで採決し法案が正式に可決されてしまう運びであります。
最後の最後まで諦めないで闘っていきましょう。今日は喉をつぶしても構わないくらいの声でシュプレヒコールを何度もしていきます。お昼の休憩後に、本会議の傍聴をします。30度を超える暑さとなると聞いている。体調管理に十分気をつけながら、今日の長丁場を乗り越えていきたい。
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みんなで午前中の集会を盛り上げるため、そして国会に対して私たちの声を響き渡らせるため、リレートークが始まりました。約20人の中で、5人のトークを紹介します。

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■JDの福井さん
委員会を傍聴した。その記録を反芻してみた。質問に的確に答えていない。呆れてしまってものが言えなかった。回答はどれも自信のなさが現れていた。「新しい法律を作った」、「真摯に協議をしてきた」と答弁していた。小宮山大臣も「真摯に説明し、納得してもらった」と言う。「嘘をつくな」である。
自民党から、「制度に反対する人がこの委員会のメンバーになっている。それは公正ではない」と声が上がった。そのとき、今度作られる制度委員会のメンバーに入っている議員からも「同感である」と言った。障害者や制度を良くしようと思っている人を排除する考え方が許せない。
今後の運動の方向がはっきりした。私たちの言っている基本合意や骨格提言をしっかりいれた法律をつくる運動を続けていく。62団体で一緒になって頑張っていこう。

■埼玉の訴訟原告団の補佐人3人
今日可決してしまうかもしれないが、泣き寝入りしたくない。基本合意、骨格提言を方針にした新しい法律を作っていく。障害者が安心して暮らせる世の中は、みんなにとっても安心して暮らせる世の中である。
本会議の採決はボタン一つで決まってしまう。その場では誰が反対し誰が賛成したか分からない。こんな形で決まってしまうのが悔しい。早くに、いつかゆっくりさせてほしい。
基本合意の文をまとめた12月29日のことを、今でも鮮明に覚えている。議員宿舎で夜遅くまで協議してまとめた。医療のところで最後の最後まで課題が残った。もっとも障害の重い人や難病者などを置き去りにしないと一生懸命だった。最も困難な人に思いを寄せて生きやすい社会にすることが大事だと、今でも思っている。

■全日本ろうあ連盟の小中副理事長
緊急行動に参加するのは初めてである。普段は富山に住んでいるので参加することができない。今日は、たまたま千葉市で全国情報提供施設の大会があり、そのため参加ができた。
初めて参加して、一緒に闘ってくれる人たちがいることをまず嬉しく思う。私たちは、難聴者、盲ろう者、それに、全通研、手話通訳士協会、全要研の6団体で制度改革推進運動を進めている。その団体として、今回、反対表明をしている。その中でも、コミュニケーション保障をきちんとしてほしいと訴えている。今回の法案では、これまで「コミュニケーション支援」と言ってきたのを「意思疎通支援」となってしまった。生きるための権利としてのコミュニケーションである。自立して社会参加していくためのコミュニケーションである。それが、単に「意思疎通支援」では意味が全く違ったものになってしまう。「意思疎通支援」という狭い意味では、権利保障に繋がっていかない。
また、高松裁判では、手話通訳の派遣を依頼したが却下されてしまった。何度も派遣を依頼したが対応が変わらず、裁判を起こした。情報を知る大切な手話通訳である。私たちの権利である。それを保障してもらいたいと訴えている。

■全日本ろうあ連盟の吉原理事
昨日、厚生労働委員会を3時間ほど傍聴した。悔しい気持ちでいっぱいだ。十分に話し合って決議していない。「検討します」が多かった。それほど曖昧な答えばかりだった。基本合意、骨格提言を宝物として法律を改正してほしいと思っている。応益負担も残ったまま可決してしまい、本当に悔しい。おかしなことを言っているのにもかかわらず、この法案が通ってしまったのは理解できない。
3年間で審議していくとなっているが、3年間で私たちの願いにそったものにするため、頑張っていこう。

■怒りネットの古賀さん
正義と正当性は私たちにある。すべて裏切っている人は国会から出てくれと言いたい。昨日の自民党議員の発言は、「障害者は権利を掲げるな」と言った。基本合意、骨格提言を作り提案してきた我々に正当性がある。川田議員の「どう思いますか」との質問に「障害者でないから分からない」と答えていた。
絶対、許せない。運動で追い詰めていく。政治家と闘っていく。政府に詰め寄っていくことが大事である。運動を粘り強く続けていこう。

■全視協の野島さん
初参加です。後悔しないために今日参加した。私たちの仲間の視力障害者がホームから転落して怪我をした。ホームから落ちなければ一人前ではないと言われる。現実、危険がいっぱいである。
上野裁判があってホームの安全性を問うてきた。その運動が、安全柵の取り付け等に結び付いた。運動が作り上げたものである。民主党はフォーラムの中で廃止すると約束をしたにもかかわらず、裏切っている。絶対にそのことを忘れない。
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本日は、5回のシュプレヒコールがありました。私もこれまで集会に参加していましたので、石井さんがシュプレヒコールで声をあげているのを何回か見ました。本当に大きな声でシュプレヒコールをしていました。司会者からの紹介で分かったことなのですが、その石井さんは、漢字に大きなひらがなを書いてある紙を見て大きな声を張り上げているとのことでした。一人ひとりもっている力を出して精一杯闘っているのだということが実感できました。

参議院は採決をするな
自立支援法を廃止せよ
応益負担は許さないぞ
基本合意を守れ
骨格提言を尊重せよ
私たち抜きに私たちのことを決めるな
次の選挙まで忘れないぞ
私たちは負けないぞ



(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)

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