6/13 緊急行動Ver.4
6月13日(水)午前10時から参議院議員会館前の公道で、前日に引き続き集会が行われました。昨日は、100人の人が集まっての集会でしたが、今日はそれを大幅に上回る250人が集まりました。それだけ、国会の動きに併せて緊迫感が感じられた集会になりました。
本日は、埼玉県から大内伸一さんと連盟の後藤啓二さんのろう者の参加がありました。また、手話通訳は関東ブロックの協力で、千葉県から村山さと枝さんと埼玉県の松澤素子さんの二人が担ってくれました。
はじめに国会情勢について説明がありました。
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緊急行動Ver.4ということで昨日から集会を開催しています。5月16日以来の集会となります。
社会保障と税の一体改革で衆議院での審議が続いています。今日は朝から衆議院の予算委員会が開催されています。また、午後1時からは参議院の予算委員会も開催されます。
参議院の厚生労働委員会について本日の12時から理事会が開催され、そこで、いつ委員会を開催するのかを話し合う予定になっています。本当は、明日が厚生労働委員会を開催日になりますが、衆議院が開催されていますので、小宮山厚生労働大臣が参議院に参加することができず開催されません。聞くところによると、6月19日(火)に、どうも厚生労働委員会が開催されることになっているそうです。それも「お経読み」と言われる趣旨説明があり、すぐに質疑し、一気に採択ということもあり得る状況です。
今日のお昼の理事会に注目する必要があり、その話し合いの結果により緊迫した状況になるでしょう。
そのこともあり、お昼からの議員要請については、しっかり議員に私たちの願いを伝えていく必要があります。要請文を渡し、基本合意や骨格提言を基本にして、私たちの声を聞いてと強く訴えてほしい。
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「来週は山場になると考えられます。しっかり、運動をしていきましょう」と訴えがありました。
路上集会では、リレートークということで13団体から話がありました。その中から3つほど紹介をします。
先ず、埼玉県の聴覚障害者の山内伸一さんです。
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これまでお話していただいた方と同じ思いでいっぱいです。本当に政府が嘘をついてはいけないと思いました。
世界を見渡すとアメリカもイギリスも首相という人はしっかり4年間やっている。それと比べると日本はどうでしょうか? 首相が何人も代わっている。国会に出しても無視されるのでは困る。国会できちんと議論をしてほしい。
全日本ろうあ連盟は60周年の記念行事を行った。この60年間差別と闘ってきました。60年たっても、いまだ差別はなくなっていない。情報が保障されていない状況がある。
また、盲ろう者や知的障害がある聴覚障害者もいる。すべての人のためにきちんとした制度をつくっていくことが大事だと思っています。
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次に、Ⅰ型糖尿病を抱える女性から訴えがありました。
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Ⅰ型糖尿病はインスリンを打たなければ2日間でも死に至る病気です。私がこの集会に参加するため、4日前から体力を温存しなければこの場には立つことができないのです。今の私を見るとそんなふうには見えないと思います。Ⅰ型闘病病の中でももっと重たい人もいます。家族の支援がなければ生きていくことができない人もいます。
慢性疾患は今度の総合支援法案では取り上げてくれない。骨格提言の中では、障害の谷間を埋めるということで、私たちのような慢性疾患も範囲に入れてもらえた。しかし、今度の法案では、特殊な病気については政令で定めることになっています。図る基準がないということで法案に入れてもらえない。私たちの病気もきちんと範囲の中に入れるようにしてほしい。
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次に、きょうされん東京支部のきずな会を紹介します。話の内容というよりも名前の付け方が集会参加者に受けていましたので、紹介します。
きずなの会の「き」は「きっと」、「ず」は「ずっと」、「な」は「なかま」、つまりきっと、ずっと、なかまということでした。そうです。みんな、きっと、ずっと、仲間でありたいものですね。
薗部さんは、前回の集会で歌を披露してくれたのですが、事務局長の太田さんに、その歌をしっかりみんなに伝えてほしいと言われたそうです。今日は、その歌詞をゆっくり披露してくれました。
「国会の前でうたう歌」(「千の風にのって」替え歌)
私たちが望んでいるのは そんなにありません
こどもも女性も障害者も ふつうに生きたい
だれもが等しく こころ豊に生きられる
すべての人の社会を つくっていきたい
なかなか意味のある歌詞でした。みんなで一緒に、今度の集会では歌っていこうということでした。
石井さんのシュプレヒコールで締めくくりました。
・自立支援法を廃止せよ
・応益負担は許さないぞ
・基本合意を守れ
・骨格提言を尊重せよ
・参議院は徹底した審議をやれ
・私たち抜きに私たちのことを決めるな
12時から参議院議員の要請行動がありました。全日本ろうあ連盟は、5班ということで5階の議員を回ることになりました。
5班は12人ずつの議員を、吉原さんと大内さんの2つのグループで回りました。それぞれのグループには、栃木から駆け付けた聴覚障害者4人、長野県から参加した山田さん、連盟の事務職員5人、手話通訳の千葉県の村山さんと埼玉県の藤戸裕さんの2人、渡辺が参加し、それぞれ適当に半分に分かれて議員訪問をしました。
12時から理事会、1時から予算委員会があるということで24人の議員には直接会うことができませんでした。
面会した秘書の方には、「参議院議員の皆さま」というビラを手渡し、その中身について説明をしました。中には、この件についてご存じでない秘書の方もおりましたので、しっかり説明をしました。
「小さな政党に言われても審議時間などが決まるわけではないので、民主党、自民党、公明党にしっかり言ってください」と言う秘書の方もいました。
2つのグループは、1時半過ぎに108室に集まりました。最後に吉原さんから「地元の議員を訪ねて、このことを訴えることも大事な運動である」という言葉で解散しました。
お昼に開かれた理事会の内容が発表されました。
6月19日(火)に参議院の厚生労働委員会が開催されることになりました。午前中に一般質疑、午後に総合支援法案の趣旨説明・質疑・採択の運びになりました。
この法案に賛成は民主党、自民党、公明党です。反対は、みんなの党、日本共産党、社民党です。
また、6月20日(水)に参議院本会議の開催が予定されています。
今後の集会については、「緊急行動Ver.5」でお知らせするそうです。
これからもしっかり最後の最後まで諦めないで運動をしていきましょう。
(一般社団法人全国手話通訳問題研究会理事 渡辺正夫)
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