「高松市の手話通訳派遣拒否に係る裁判」提訴報告集会(高松会場)
2月28日(火)午後1時過ぎから、香川県弁護士会館に駆けつけた仲間は総勢108名。
まずはここで待機しながら、集まった仲間はそれぞれに、これからの裁判の行方を語り合っていました。
後ろは弁護団です。右手は支援団体。
(これから全通研としての決意表明をする理事の小山さんです)
その後、高松地方裁判所に仲間と共に移動し、その道中では大きな横断幕を掲げ
(中央のめがねの紳士が考える会近藤さんと池川さん)
(仲間と共にアピール)
情報コミュニケーションの保障の完全実施を! いつでも どこでも 手話通訳を!!
と、道行く方々へもアピールしました。
裁判所へ提訴後、また弁護士会館へ戻り、
報告会が108名の仲間が見守る中、始まりました。
そこでアクシデントが発生。
会場に予想以上のマスコミ関係者の大きなカメラが多数入り、
後方席の参加者の皆さんが、前方の手話が見難い状況が発生してしまいました。
そこで急遽、会場にいた数人の全通研の仲間が通訳の支援に入りました。
(なのでこれ以降の写真は撮れませんでした。ごめんなさい)
考える会代表の近藤さんは、この度の派遣拒否は、個人の問題ではなく
全国の聴覚障がい者全体に係わる大きな問題であり、
この運動は法制度を変えるものであり、皆さんのご協力をお願いしますと挨拶されました。
次に全日本ろうあ連盟の松本理事は、提訴された池川さんに敬意を表し、
この件については連盟理事会で協議後、支援することを決定した流れなど話され、
最後に勝利を目指して頑張りましょうと決意表明しました。
次に先ほどご紹介した、小山さんの決意表明です。
健聴者の日々の生活と対比させ、情報を入手できることは、憲法で保障されていることであり、
豊かな生活のために全国の仲間と共に頑張ろうと話されました。
次に日本手話通訳者協会から、林理事です。
派遣は市町村長の裁量になっていて、それが社会参加の壁になっていることが多いと全国の状況を話され、
「権利」の獲得のため頑張りましょうと決意表明されました。
その後提訴報告がありました。
弁護団は35名で結成され、本日は15名の弁護士の皆さんが参加されていました。
裁判所に提出した資料は60ページにわたるものであり、
この文書の提出については、何度も弁護団の中で打ち合わせした経緯など話され、
またこの裁判は「いつでも・どこでも・どんなことでも手話通訳を!」を求めるものであることを説明されました。
また、今当たり前であることが以前はそうではなかった、
裁判闘争の中で勝ち取ってきた事例として、
女性の雇用問題や全盲の女性堀木さんの年金支給問題で勝ち取ってきたことを挙げられました。
そして最後に、全国の応援でこの間違った制度を変えていきましょう!と力強く訴えかけられました。
その後、池川さんから経過説明がなされ、一人の母親として子どもの進路を心配し、
様々な情報が欲しいと願うのは親なら誰しも思うものである。
しかし、派遣申請してからは、進路指導の先生の意見書の提出を強いられ、
何度もFAXでのやり取りさせられ不愉快な思いをしたことなど、
辛い心境を切々と話されました。
またその一方で、子どもがこのような事で肩身の狭い思いをするのではないかと、母としての心の動きも訴えられました。
その後質疑応答がありこの会を終了しました。
この裁判は、特別なことを決して要求しているわけではなく、
地域で暮らす一市民として、当たり前の状況を求めているだけであることを確認した会でした。
同じ日本に暮らす仲間として、今後も共に活動したいと思います。
最後に池川さん・35年来の友人との写真で締めくくります。
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