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2012年3月23日 (金)

3/18 「ろう者と仲間のつどい」

3月18日(日)に開催された福井県の3団体主催の「ろう者と仲間のつどい」の講師(全通研講師派遣事業)を担当した。

会場は福井市の「福井県社会福祉センター」。

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福井は想像していたより近く、大阪からはJR特急で片道2時間と近い。

翌日朝からの講師なので前日から福井入り。雨。

  駅に着いてまず駅そばを試食。

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福井駅の有名な「今庄そば」。個人的には普通の立ち食いそばでは? しかし中途半端な時間にも関わらず客が絶えない人気店だった。

 

夜は三団体幹部に地元居酒屋で囲んでいただく。

すっかりお世話になり感謝。

 役割は2つ。まず1810時半から12時まで「全通研の法人化」についての講演。

  全通研の法人化の意義、法人化後に全通研がしたいこと、実際にしてきたこと等を話す。

これまでの講師経験の反省から、質疑時間を最後ではなく随時講演中にはさむ方式。

福井支部の積極的な協力?により活発な質疑となった。

時間は5分オーバーとまずまず。



昼からは「総合福祉法」の講演。

午前中と同じく随時質問してもらう方式で、自立支援法の課題から、権利条約、違憲訴訟の基本合意、

制度改革推進会議の意義、改正障害者基本法や骨格提言の概要を説明し、

あわせて聴覚障害者を取り巻く現状を語る。

これらの説明を踏まえて総合福祉法の期待された中身と厚生労働省案として現れて、

民主党が了承した総合支援法の無惨な内容を説明。

   いかに無惨か、ということは私の下手な説明よりも…、ということで、

厚生労働省案が発表された直後に開催された総合福祉部会の福島委員のスピーチを動画で流す

YouTubeで公開中なので未見の方はぜひ一見を)。

講演終了は予定の3時より前だったが質疑応答が長引いて結局3時を回る。

なかなかうまくいかない。

ただ藤井さんの名台詞「あきらめない。こびない。ぶれない」を力説した効果か、

新刊の『全通研学校講義集8』が完売したのは何より。

帰りの電車の中で報告書をまとめようと思いパソコンのスイッチを入れると…。

「おや?」立ち上がらない。何度やってもだめ。

しかたなく何もできないまま神戸に帰ってショップに持ち込んだら

「ハードディスクが壊れてますね」ということで入院に…。

講演のときは何ともなかったのだから絶妙のタイミングというべきか…。(IT)

2012年3月 2日 (金)

「高松市の手話通訳派遣拒否に係る裁判」支援決起集会(東京会場)

 

2月28日(火)、社会文化会館で行われた

「高松市の手話通訳派遣拒否に係る裁判」支援決起集会 東京会場に参加をしました。

会場前には、全日本ろうあ連盟の舘脇さんと全通研の浅井さんと矢口さんがお出迎え。

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受付と資料の配布をしていました。

参加者は、80名。会場は、人でいっぱいです。

 

開始10分前に、司会の日本手話通訳士協会の小椋さんから、

「高松と東京会場を結んで、テレビ視聴を行います。」との説明がありました。

高松会場の様子は、このスクリーンに映し出されました。

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全日本ろうあ連盟の石野理事長から「私は、怒りでいっぱいだ。

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連盟は、34年前から、『いつでもどこでも手話通訳』をスローガンに掲げて運動をしてきた。

障害者基本法改正で「手話は言語」と明記されたにも係らず、

高松市で手話通訳派遣が却下された。

池川さんの勇気ある行動を連盟としても支援をしていきたい。」

とあいさつがありました。

  その後東京会場に参加をしている弁護団の弁護士の紹介と決意表明がありました。

「この裁判は、池川さんだけの問題ではない。

聴覚障害者のコミュニケーションを受ける権利は、人権であり、

権利であること訴えたい。」との力強い話がありました。

手話を交えながら話をされる方もおり、会場は、拍手の花が咲きました。


 そして、高松会場からの中継です。会場の真ん中にあるスクリーンに提訴する様子が映し出されました。

石口弁護士より、「池川さんと多くの人たちが一緒に訴状を提出した。

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高松市は、

  ①遣場所が、市の要綱によれば、市外派遣は『区域外』であり、

かつ、通訳内容が、市長が特に必要であると認める程度の客観的な重要性に乏しい。

②派遣対象が、市の運用基準が定める『義務教育とそれに準ずる高校等』の

『入学式・卒業式、PTA総会、教育相談、進路相談等』に当たらない。として却下したが、

憲法21条 聴覚障害者のコミュニケーション支援請求の権利、

26条の親が子供を教育する権利や障害者基本法、

教育基本法等に違反する。憲法13条にあるように、

個人の尊重、尊厳はどこまでの守られるべきである。

皆さんと共に間違った制度を変えていきたい。一緒に頑張りましょう。」との報告がありました。

また、池川さんからは、
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「母親として娘の学校のことを知りたいと手話通訳派遣申請を行ったが却下された。

なぜ、私達聴覚障害者は、自分の意志でなく市長の判断で情報の必要性を判断されるのだろうか。

今まで、聴覚障害者は、派遣を却下されても泣き寝入りをしてきたが、

こんなことでは、いつまで経っても『聞く権利』は守られない。

このままではいけないと決意をして提訴を行った。」とのコメントがありました。

田門弁護士からは、「池川さんは、自分だけの問題ではないと提訴を決意した。

手話通訳派遣制度の現状と課題を明らかにし、改善をするために

これからも引き続き協力をお願いしたい」と裁判の意義と経過について説明がありました。

手話通訳派遣を考える会の太田氏より、

高松市の却下は、今回が初めてではない。

自立支援法が施行されてから、情報センターと契約をしていない高松市だけが、

県派遣を利用できなくなってしまった。

今までも要綱の改正要望や不服申し立てを行ったが、

改善の余地がなかった。そのような時に、池川さんの通訳却下があり、

何とか高松市を変えたいと提訴に踏み切った。

我々も池川さんを支えるが、全国の支援が無いと継続的な取り組みは難しい。

この裁判は、一人のお母さんの尊厳すら守られていない制度に対する裁判である。

今後ともぜひ協力をして欲しい」との話がありました。


各団体からの決意表明が述べられました。

全通研の近藤さんからは、

今まで、ろう連と共に車の両輪として頑張ってきたが、

今の手話通訳派遣制度は、恩恵の制度でしかない。

今回の裁判を通じて、制度を変えていくことが重要だ。

不十分ながらも頑張っている手話通訳者の8割が非正規職員である。

これからも制度改善に向け、香川の皆さんと連帯しながら頑張りたい。」と述べられました。


最後に、全通研の石川会長が、
「この裁判は、45年前の朝日訴訟を思い起させた。

朝日訴訟は、療養所で療養しながら、生活保護を受給していた朝日さんが、

『国の生活保護基準は、憲法25条の人として最低限の生活を保障していない』と訴え、『人間裁判』と呼ばれた。

学生であった私は、権利の大切さと権利を守るための闘いの大切さを学んだ。

人と人とのコミュニケーションが、一方にだけ負担を強いるようではいけない。


ろうのお母さんが、他のお母さんと同じように情報を得て、

娘の成長に関わりたいという当然の要求が、裁判を起こさなければ実現できないことがおかしい。

私は、この裁判を『第二の人間裁判』と受け止めている。

ろう者が、一人の人間として当たり前に生きられるよう、この集会をきっかけに更に支援の輪が広がることを祈念したい。」とあいさつをされました。

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この集会に参加をし、手話に関わる者として、手話通訳者として、
どのようなスタンスで取り組まなければいけないのかを考えさせられました。


ろう者が、ろう者であることにより諦めたり、不利益を受けるような世の中は、やっぱりおかしい。自分にできること・・・。


まずは、地域の人、関係する人たちに、この問題を話さなければと思いながら、帰りました。

(文と写真 : 全通研理事  佐々木良子)







            

「高松市の手話通訳派遣拒否に係る裁判」提訴報告集会(高松会場)

2月28日(火)午後1時過ぎから、香川県弁護士会館に駆けつけた仲間は総勢108名。

まずはここで待機しながら、集まった仲間はそれぞれに、これからの裁判の行方を語り合っていました。

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  後ろは弁護団です。右手は支援団体。

 

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皆心配の面持ちで集まっています。

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(これから全通研としての決意表明をする理事の小山さんです)

                  

その後、高松地方裁判所に仲間と共に移動し、その道中では大きな横断幕を掲げ

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(中央のめがねの紳士が考える会近藤さんと池川さん) 

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(仲間と共にアピール)

情報コミュニケーションの保障の完全実施を! いつでも どこでも 手話通訳を!!

と、道行く方々へもアピールしました。

裁判所へ提訴後、また弁護士会館へ戻り、

報告会が108名の仲間が見守る中、始まりました。

そこでアクシデントが発生。

会場に予想以上のマスコミ関係者の大きなカメラが多数入り、

後方席の参加者の皆さんが、前方の手話が見難い状況が発生してしまいました。

そこで急遽、会場にいた数人の全通研の仲間が通訳の支援に入りました。

(なのでこれ以降の写真は撮れませんでした。ごめんなさい)

考える会代表の近藤さんは、この度の派遣拒否は、個人の問題ではなく

全国の聴覚障がい者全体に係わる大きな問題であり、

この運動は法制度を変えるものであり、皆さんのご協力をお願いしますと挨拶されました。

次に全日本ろうあ連盟の松本理事は、提訴された池川さんに敬意を表し、

この件については連盟理事会で協議後、支援することを決定した流れなど話され、

最後に勝利を目指して頑張りましょうと決意表明しました。

次に先ほどご紹介した、小山さんの決意表明です。

健聴者の日々の生活と対比させ、情報を入手できることは、憲法で保障されていることであり、

豊かな生活のために全国の仲間と共に頑張ろうと話されました。

次に日本手話通訳者協会から、林理事です。

派遣は市町村長の裁量になっていて、それが社会参加の壁になっていることが多いと全国の状況を話され、

「権利」の獲得のため頑張りましょうと決意表明されました。

その後提訴報告がありました。

弁護団は35名で結成され、本日は15名の弁護士の皆さんが参加されていました。

裁判所に提出した資料は60ページにわたるものであり、

この文書の提出については、何度も弁護団の中で打ち合わせした経緯など話され、

またこの裁判は「いつでも・どこでも・どんなことでも手話通訳を!」を求めるものであることを説明されました。

また、今当たり前であることが以前はそうではなかった、

裁判闘争の中で勝ち取ってきた事例として、

女性の雇用問題や全盲の女性堀木さんの年金支給問題で勝ち取ってきたことを挙げられました。

そして最後に、全国の応援でこの間違った制度を変えていきましょう!と力強く訴えかけられました。

その後、池川さんから経過説明がなされ、一人の母親として子どもの進路を心配し、

様々な情報が欲しいと願うのは親なら誰しも思うものである。

しかし、派遣申請してからは、進路指導の先生の意見書の提出を強いられ、

何度もFAXでのやり取りさせられ不愉快な思いをしたことなど、

辛い心境を切々と話されました。

またその一方で、子どもがこのような事で肩身の狭い思いをするのではないかと、母としての心の動きも訴えられました。

その後質疑応答がありこの会を終了しました。

この裁判は、特別なことを決して要求しているわけではなく、

地域で暮らす一市民として、当たり前の状況を求めているだけであることを確認した会でした。

同じ日本に暮らす仲間として、今後も共に活動したいと思います。

最後に池川さん・35年来の友人との写真で締めくくります。

         

(一般社団法人全国手話通訳問題研究会 理事 森川美惠子報告)

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