10.28JDF大フォーラム
「創ろう みんなの障害者総合福祉法を! 10.28JDF大フォーラム」が、
10月28日(金)正午から東京の日比谷野外音楽堂で開かれ、
全国から13団体、1万人以上が集まりました。
会場はあふれんばかりの人、人、人。
さまざまな団体の幟旗が風になびいていました。
私は、会場で販売されている「イエローリストバンド」(1個200円)を
さっそく購入しました。
オープニングは横浜から駆けつけたシンガーソングライターの
佐藤潤さんのミニコンサート。
「翼をください」や「ふるさと」をみんなで歌いました。
もちろん手話通訳と字幕がついています。
「この字幕はスマートフォンから見られます」とアナウンス。
技術の進歩はすごいです。
主催者あいさつをする小川栄一JDF代表。
「8月30日に障がい者制度改革推進会議総合福祉部会から
法案の骨格提言がなされた。
私たちの思いが込められた骨格提言をふまえた新法実現のため、
力を合わせよう」との言葉に、会場は熱気につつまれます。
来賓は国会議員各氏。
一人3分という短い時間でしたが、
「みんなが当たり前に生活できる社会を作ろう」
「平等性と公平性で新たな社会を!」など、
熱い想いが伝わってきました。
でも、「障害者自立支援法ができるとき、
あれほど反対があったのに、どうしてきちんと議論しなかったの?
今になって…」と思うのは、私だけ?
国会の本会議を終えて駆けつけられた方もいて、
到着されるたびにあいさつが挟まり、
参加者としては話が中断される感じです。
あいさつされたのは、次の方々です。
中根議員(民主党)、高木議員(公明党)、川田議員(みんなの党)、
高橋議員(共産党)、福島議員(社民党)、三宅議員(民主党)、
岡崎議員(社民党)、田村議員(共産党)、野田総理補佐官の太田氏。
また、JDF顧問として矢代英太氏が
「万人のために政治の光は照らされなければならない。
党を越えて国会で形作られる必要がある。
私たちの問題は、私たちが提言するという、今日が大きな始まり」とあいさつされました。
連帯あいさつとして日弁連の藤岡氏が会長メッセージを読み上げ、反貧困ネットワークの湯浅氏が内閣府参与の立場であいさつされました。
つづく「期待トーク -創ろう みんなの障害者総合福祉法!-」では、
13団体と被災3県のJDF支援センターからの発言がありました。
コーディネータは藤井克徳氏(JDF幹事会議長)と西田えみ子氏(DPI日本会議)で、
まず藤井さんから「骨格提言に期待することを発言してほしい。
「期待トーク」のポイントは、他の団体、他の障害をしっかり見て・聞いて、
気持ちをかたむけること」と、このコーナーの主旨説明がありました。
まず、推進会議担当室長の東俊裕氏から、
制度改革推進会議・総合福祉部会の特別報告として
「骨格提言は、立場が異なる55人の委員が、さまざまな意見を出し合って、
ギリギリの議論の末に共通項をまとめたもの。
単なる希望の寄せ集めではない。
改訂障害者基本法がねじれ国会のなかでも全会一致で成立したのは、
私たちの運動があったから」と、話されました。
聴覚障害関係の団体からは、3人が発言。
全日本ろうあ連盟の小中氏は、『We loveコミュニケーション』パンフ普及と署名運動の結果報告とともに、
情報・コミュニケーション法と手話言語法を作る運動を進めていることの報告。
全国盲ろう者協会の門川氏は、盲ろう者の活動拠点が全国44カ所にしかない。それは、これまで盲ろう者が声をあげられなかったから。
全国どこでもサービスが受けられるようにしたいと訴えました。
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の高岡氏は、
聴覚障害とは、単に聞こえないだけということではなく、
人と人との関係が切れてしまう障害であること。
身障手帳には当てはまらない軽度の難聴者も聞こえの困難があるのだから、
サービスを受けられるようにしてほしいなど、訴えました。
最後に藤井氏が「今日は、障害種別、立場、地域、過去をのりこえて集まった初めての集会。
骨格提言をどこまで削らせずに実現させるかが大事。
これからの半年間が今後の障害者施策を方向づけるので、
人生の中で特別な半年になるでしょう」とまとめられ、
「骨格提言のポイントは、2,6,10と覚えてください」。
「2つの指針、6つの目指すもの、10の柱」だそうです。
う~ん、やっぱり忘れそう…。
「アピール案」を採択して、最後は3時半からのパレードです。
日比谷公園から国会議事堂までと思いこんでいたのですが、
日比谷公園の中幸門から出発し、銀座を通って東京駅(八重洲口付近、鍛冶橋交差点)までの1.7キロコースを歩くというのです。
「1万人が歩くし、車いすの人もいるからきっと時間がかかるだろうなあ」と思っていましたが、30分くらいの待機で意外と早く出発しました。
聴覚関係のパレード参加者は155人とのことでしたが、
別のグループと歩いた人もいるかもしれないので、
実際はもう少し多いのではと思います。銀座を歩くなんて、久し振りです。
私たちのグループの先頭からはシュプレヒコールらしい声が聞こえるのですが、雑音にかき消されて届きません。
道行く人たちの多くはちょっとびっくりしたような、怪訝そうな顔をしています。
プラカードを掲げアピールし、銀座のお店のショーウインドウをチラ見しながら楽しくパレードし、5時前に目的地に到着。
そのまま新幹線に乗り、帰ってきました。
(文と写真:国際部長梅本悦子)
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