2018年12月28日 (金)

「障害インクルーシブな防災について考える」

1220日(木)、午後1時から4時半まで、戸山サンライズ2階大研修室にて、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会主催の防災シンポジウムが開催されました。参加者は約130人でした。

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テーマは、「障害インクルーシブな防災について考える」~誰もとりのこさない防災への実践~でした。

司会は、日本障害者リハビリテーション協会の原田さんが務めました。

主催者を代表して日本障害者リハビリテーション協会常務理事の福母淳治氏が挨拶されました。

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講演の1番目は、熊本学園大学教授であり弁護士の東俊裕氏が「障害インクルーシブな防災とは?」で話がありました。

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講演の2番目は、別府市共創戦略室防災危機管理課防災推進専門員の村野淳子氏から「障害インクルーシブな防災の実践について~別府市における“誰一人取り残させない防災~」をテーマに話がありました。

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休憩後に、4人のパネラーの事例報告がありました。コーディネーターは国立障害者リハビリテーションセンター研究所の北村弥生氏が務めました。

 

事例報告の1番目として、愛媛県大洲市三善地区自治会長の窪田亀一氏が、今年7月に起きた西日本豪雨で高齢者を含め一人の犠牲者を出さなかったことについて報告がありました。

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2番目として、神戸市兵庫区自立支援協議会防災を考える部会会長の泥可久(どろ よしひさ)氏が、先の阪神淡路大震災の経験を踏まえ、障害者総合支援法に基づく自立支援協議会の枠組みを通じて防災活動に参加している報告がありました。

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3番目として、岩手県視覚障害者福祉協会理事長及び日本盲人会連合副会長の及川清隆氏が、東日本大震災を受け、全国組織と共同で、視覚障害者への支援について報告がありました。

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4番目として、熊本県ろう者福祉協会常務理事の松永朗氏が、2016年の熊本地震を受け、平時にもまして情報から取り残されてしまう聴覚障害者への支援について、当事者の立場で取り組んだ報告がありました。 

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一人も犠牲者を出さないためには、どのような体制や取り組みが必要なのかを平時から考え、訓練などを通じて実践していかなければならない。そのためには、地域の人たちと日頃から顔見知りになる関係づくりをしていくことが大切であるとパネラーの方々が訴えていました。

また、ノーマライゼーションによる町づくりをしていく必要があるが、それには当事者を中心とした地域活動計画を進める必要があるとの話には共感をしました。

 

このシンポジウムの中で私が知らなかった情報がありましたので、お伝えします。

一つは、「内閣府(防災担当) 災害・避難カード 事例」で、もう一つは、「国立障害者リハビリテーションセンター 災害対策チェックキット」でした。ぜひ、ホームページを開いて参考にしてください。

 

(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

2018年12月12日 (水)

JDF全国フォーラム

12月5日(水)、午前10時から秋葉原駅近くの秋葉原ダイビルの2階、秋葉原コンベンションホールにて、JDF全国フォーラムが開催されました。参加者は約120人でした。

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テーマは、『権利条約の実施と私たちの暮らし~「他の者との平等」をめざして~』でした。

司会は、全社協の清水佳緒里さんが務めました。

 

主催者を代表して阿部一彦日本障害フォーラム(JDF)代表が挨拶されました。

続いて、来賓挨拶として杉浦正俊外務省総合外交政策局人権人道課長が手話を交えて挨拶されました。

早速本題に入りました。まずは、藤井克徳JDF副代表から基調報告がありました。最新の障害者数、昨今の障害者を取り巻く状況、旧優生保護法による被害問題、障害者雇用の水増し問題などを中心にお話がありました。

 

午前中は、旧優生保護法による強制不妊手術の問題を取り上げました。

新里宏二弁護士、北三郎訴訟原告、指定発言として唯藤節子全日本ろうあ連盟理事、平野みどりDPI日本会議議長、コーディネータとして阿部一彦JDF代表と増田一世JDF幹事が務めました。

人として生まれ、子どもを持つことや孫を持つことの権利が自分の知らないところで決められて奪われたことに対し、国は違憲だったことを認め謝罪すること、そして、被害者等に補償をすることを強く訴えていました。

また、このことについて徹底した検証が必要であり、その検証には当事者を加えることが重要であると重ねて訴えました。

前日の4日には、国に損害賠償を求めて全国で提訴した原告ら約10人が「優生手術被害者・家族の会」を立ち上げたとの報告がありました。

 

休憩前に、服部芳明JDF企画委員会委員より、イエローリボンの紹介がありました。

障害もある人もない人も共に暮らし、すべての人が参加できる社会をみんなでつくっていこう――そんな取り組みのシンボルとして、日本障害フォーラム(JDF)では、障害者権利条約の考え方に基づいてイエローリボンの普及を続けています。ぜひ、協力をしてほしいとの訴えがありました。

昼休みに書籍を覗くと、我が『ゆびもじえほん』が並べられていました。

スペース96という障害者の書籍を専門にしている本屋さんでした。嬉しかったです。

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午後は、障害者権利条約のパラレルレポートのことについてお話がありました。

尾上浩二JDFパラレルレポート特別委員会委員から現在の作成状況、石川准国連障害者権利委員会委員から権利委員会の活動状況の2つの報告がありました。

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次にパネルディスカッションでした。コーディネータは、竹下義樹日本盲人会連合会会長が務めました。

新谷友良全日本難聴者・中途失聴者団体連合会理事長から「情報アクセシビリティへの取り組み」、山田悠平全国「精神病」者集団運営委員から「どう取り組む、私たちの課題~権利条約の実施を通じて私たちの暮らしの向上を~」、藤木和子弁護士から「聴覚障害者のきょうだいをもつSODAソーダの会」、三浦貴子全国身体障害者施設協議会 制度・予算対策委員会委員長から「共生社会を目指す第4次障害者基本計画」の発表がありました。

フロアからの意見交換をして、最後に石野富志三郎JDF副代表・全日本ろうあ連盟理事長から総括が述べられました。

一人の勇気ある女性の提訴からここまで大きな社会問題として取り上げるようになりました。新里弁護士が「被害者の声を上げることが社会を変える力」だと訴えていましたが、まさにその通りであると感じました。

また、たまたま「手に入れた「太陽の輝きをいま」第1回全国ろうあ婦人集会報告書の中に、寿岳章子さんの記念講演の記録が掲載されていました。

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その記念講演で「奥さんが盲腸の手術を受けられた時に親戚の人が相談しないで勝手に赤ちゃんが生まれない手術をしてしまった。」と話しています。197111月のことです。実際に手術されたのはもっと前だと思いますが、何故、このときにと悔やんでも悔やみきれない気持ちになりました。

多くの学びを得たフォーラムでした。

 

(文・写真/全通研会長 渡辺 正夫)

2018年11月30日 (金)

第4回全通研アカデミー~全通研学校Ⅲ~ <北信越会場>

1118日(日)第4回全通研アカデミー<北信越会場>を、長野市障害者福祉センターで開催しました。


                             

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第1講座「聴覚障害学生支援 歴史と現状、そして課題」

講師:白澤 麻弓 氏(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター 准教授)

 

 

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障害者差別解消法が施行されてから、法令遵守に基づく支援ということで、どこの大学でも何らかの支援をしなければならし、努力をしなければならなくなりました。聴覚障害学生支援の現状としては、7~8割がインテグレーション出身であり、手話を知らない学生が多いため大学では文字による支援が主流になっています。

学生は、人工内耳をしても聞こえが不十分で、推測して考えながら聞くのは大変です。それが当たり前であったのが、文字通訳に出会ってから講義がこんなに面白い物だと気が付きます。また、手話に出会ってこれが自分が求めていたものだと気が付きます。しかし、文字通訳ではリアルタイム性や双方向性、機動性、抑揚・強弱・ニュアンスの表現性の壁があり、これらを解消できるのは手話通訳になります。学生が求めているのはライブ感がある通訳、先生の話がそのまま丸ごと伝わる通訳、細部まで伝わる通訳ということで、大学での手話通訳で求められるのは、学生が批判的思考ができるために話の論理構造や話し手の「~に違いない」「~と言われている」といった主観(モダリティ)が伝えられるかが大事になります。アメリカでは、講義内容を伝えるためには学生以上に学習をしているということでした。

 

第2講座「防災は地域に聞こえないことについての理解を広めることから」

 講師:岡野 美也子 氏(聴覚障害者災害救援みえ本部)


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ある地域での防災訓練では、受付時に支援が必要な人には黄色のリボンを渡し、着用することになっていました。しかし受付が混乱し、聴覚障害者は見た目では判断つかないため、黄色のリボンをもらえない人がいたり、またもらってもポケットにしまい込んでいたり、なぜ黄色のリボンを渡されたのかわからない人もいました。渡すなら使い方を周知することが大事ですが、その方法をどうするか?支援マークがあっても支援受ける人と支援する人と双方が理解していないと意味がないということがありました。


激震災害の時には、地域の受援力を高めることが必要です。これは、日ごろから自分たちが防災意識を高め、地域との連携により非日常的なことが起きた時に他所から支援に入ってくれる人に、自分の地域で動きやすいように準備することであって、それには次の3つがうまくかみ合うことで地域の受援力が高まります。

1 自助…自分の身を守る知識と支援について知る

2 共助…地域に支援が必要な人がいることを知ってもらう

3 公助…行政による支援体制のルート整備と「自助」「共助」を高める支援

自立というのは人が支えてくれて初めて自立できることなので、もっと人を頼っていいのではないでしょうか。互いに支え、支えられて一人一人がしっかりしていきます。日ごろから地域と繋がっていれば自分の障害についても知ってもらえます。

三重の運動は「知る」をテーマに進めています、と話を結びました。

 

 

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(文・写真/全通研理事 長谷川達也)

(文責/全通研理事 山田稔彦)

2018年11月29日 (木)

兵庫支部研修会

1123日に兵庫支部学習会に行ってきました。

この日の最低気温は0.2℃(東広島市)。この冬一番の冷え込みでしたが、空は快晴です。

会場は、神戸市立東部在宅障害者福祉センターです。JR灘駅を降りたらすぐのとても便利なところにありました。

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ピンクの建物が東部在宅障害者福祉センター、左の白い建物がJR灘駅

 

部屋の椅子や机は自分たちで準備が必要です。運営委員さんたちは、早くに来られて準備をされていました。

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準備が一段落して昼食

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書籍販売の準備も着々です

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全通研のリーフレットと兵庫支部が作成した「あなたも兵通研の会員に…」が受付に置いてありました。(全通研リーフレットの活用ありがとうございます。m(_ _)m

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学習会テーマは、「読み取り~ろう者が伝えたいことは~」です

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研修会の担当をされた森本さんの司会で始まりました。

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上田支部長のあいさつ

上田支部長は広島出身です。その昔、広島県江田島青年の家で開かれた全青研に一緒に参加したときのことなど懐かしく思い出されます。

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全通研NOWに載せるために会長あいさつの写真を撮っているところ(あいさつ中に失礼しました m(_ _)m )

 

全通研NOWは、理事の活動を知っていただき、全通研を身近に感じてもらうために発行しています。

NOWを書くのもプレッシャーですが、「見ましたよ」と声を掛けていただくこともあり頑張って書いています。)

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たくさん買っていただけたかな。

 

研修会のテーマは「読み取り」です。手話を見て理解するのも表現するのもコミュニケーションです。最初に全通研が新しく発行した「温故知新 手話通訳制度を巡る変遷 1」から二宮厚美先生の「コミュニケーションの原点と人間らしく生きる権利」と、宮沢典子理事の「Noricoda 波瀾万丈」を引用しながらコミュニケーションの大切さについて説明した後、魅力あることばDVDを見ながら研修をすすめました。

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全通研の運動の大きな柱である手話通訳制度の変遷をテーマに私たちの歴史をたどれる一冊! 1,700(内税)

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Noricoda 波瀾万丈 多文化共生・中途コーダの手話通訳論1,728(内税)

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グループでの話し合いを行いながら学習を進めていきました。

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書籍をスーツケースに入れて運ぶ支部事業班の栗林さん

書籍は、いつもは間借りをしている兵庫県聴覚障害者協会の事務所の分室に置いてあり、研修会があるたびに取りに行くそうです。こうやって役員さんや会員さんがいろいろな役割を担ってくださって全通研の活動が成り立っています。

ありがとうございます。

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終わったとは、運営委員さんと一緒に夕食。いろいろとお話を聞くことができました。

兵庫県は、中国山地を挟んで瀬戸内から日本海まで広がります。日ごろ研修会に参加しにくい会員さんのために、年に一回の兵通研集会を地域持ち回りで開催したり出前講座にも取り組まれているそうです。

また、若い人にも運営委員に入ってもらって一緒に活動することで、支部の運営や考え方を伝えることができるとも話されていました。

 

2022の「さくら」で帰広。

東広島寒いだろうなぁ

 

(文・写真/全通研理事 小山秀樹)

2018年11月28日 (水)

島根支部の創立30周年記念式典・祝賀会

11月23日(金・祝)、島根支部の創立30周年記念式典・祝賀会に参加してきました。

 23日の朝、羽田空港から出雲空港に向かいました。東京は晴れていましたが、島根は曇っていました。

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出雲空港は、出雲縁結び空港と命名されているとおり、縁結びで有名なところです。島根は神様が集まるご縁の国と言われています。特に11月は神在月と言い、ご縁が強いとのことでした。

旧暦10月、他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、出雲では神在月と呼びます

 

 空港からは空港バスで松江駅に向かいました。宍道湖が見え隠れしながら30分ほどで松江駅に到着しました。

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 約束の時間にはまだ余裕があったので、大好きな散歩をすることにしました。松江駅近くのホテルに荷物を預け、歩いて松江城に向かいました。

 歩いている途中に、急に雨が降り出しました。それにもめげずにお城を目指しました。島根県庁のすぐ側に松江城はありました。

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 お城の中までは時間の関係で見ることが出来ませんでしたが、外見を思う存分見ることが出来ました。

 また、近くにある松江神社、興雲閣を見ました。

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 カラコロ工房というところがありました。何故、カラコロなのか分からずにいましたが、近くにいた人に聞いたところ、小泉八雲が下駄を履いて町を歩いたところ、下駄の音が「カランコロン」したということから名付けたそうです。諸説はかなりあるとのことでした。でも、話を聞いて少し納得しました。

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 また、市民活動センターに立ち寄りました。ここに柗本蕎麦店がありました。

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平成20年に放送された連続テレビ小説「だんだん」と関係のある蕎麦店でした。せっかくでしたので、ここでお蕎麦を食べることにしました。

 

 松江駅に戻り、バスに乗って会場である「いきいきプラザ島根」に向かいました。

この会場の3階には島根県聴覚障害者情報センターが入っていました。

あいにく旗日だったので仕事をしているところは見ることは出来ませんでした。

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4階の403号室が会場でした。大勢の方が集まっていました。会員だけでなく、聴覚障害者の参加も多くありました。

式典では、昌子誠支部長から挨拶があり、その後、来賓の挨拶がありました。来賓のトップバッターで私が挨拶をさせて頂きました。

昌子支部長は20年間支部長を担ってきましたし、創立からの会員でもありました。

その後、島根支部の創立にご尽力を頂いた3人の聴覚障害者の方々に感謝状を記念品が贈られました。お一人は都合で参加出来ませんでした。

 

そして、支部創立以来30年間会員として活動されてきた3人の会員に感謝状と記念品が渡されました。

この場面で私は感動したのが、創立にご尽力を頂いた2人の聴覚障害者のお話でした。聴覚障害者から、支部を創立するために一生懸命声をかけたとのことでした。その甲斐あって支部が無事に創立することが出来ました。共に歩む見本だと感じ、感動した次第です。

2時から私が「みんなと歩もう全通研」をテーマに2時間ほどお話をさせて頂きました。皆さん、熱心に聞いてくださいました。

その後、記念写真を全員で撮りました。

記念品として、島根県のキャラクターのしまねっこをデザインしたクリアーファイルと紅白餅の和菓子が皆さんに配られました。

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会場を移して、祝賀会が行われました。

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会場は、松江駅近くの「和らく」というお店の2階でした。カニやイカなど美味しそうなご馳走がたくさん出ました。たくさんの思い出話が出ました。

 

帰りの羽田空港に向かう飛行機で、たまたま隣に座った女性が、地元の奥出雲に住んでいる人でとても親切な方でした。今回、時間の関係で行けなかった出雲大社などについて詳しくお話しをしてくれました。

出雲大社のパワースポットの場所、近くの出雲日御碕灯台(いずもひのみさきとうだい)、そして、美味しいお酒の簸上正宗玉鋼(ひかみまさむねたまはがね)などたくさんのことを教えて頂きました。とても良いご縁があったのか富士山もはっきり見ることが出来ました。

 

2019年度には鳥取県と合同ですが、全国ろうあ者体育大会を開催します。この10月には全国ろうあ女性集会をここ松江市で3日間、開催しました。女性集会に引き続いての全国レベルのイベントを開催するバイタリティにも感動しました。

たくさんの感動を頂いた島根支部の創立30周年でした。この場を借りて、島根県の人たちに感謝申し上げます。ありがとうございました。

(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

2018年11月22日 (木)

衆議院厚生労働委員会の参考人質疑を傍聴

11月21日(水)、衆議院の厚生労働委員会の参考人質疑を傍聴してきました。前日の20日(火)には、参議院の厚生労働委員会でも行われました。

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 今回衆議院の厚生労働委員会に参考人として5人の方々が意見陳述しました。

○阿部一彦氏(社会福祉法人日本身体障害者団体連合会会長)

○藤井克徳氏(特定非営利活動法人日本障害者協議会代表)

○有村秀一氏(トヨタループス株式会社代表取締役社長

一般社団法人障害者雇用企業支援協会理事)

○栗原敏郎氏(公益社団法人全国重度障害者雇用事業所協会会長)

○三橋恒夫氏(全国肢体障害者団体連絡協議会会長

障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会副会長)

 

参考人に対する質疑では、6人の議員が立ちました。

○国光あやの氏(自民民主党)

○西村智奈美氏(立憲民主党・市民クラブ)

○白石洋一氏 (国民民主党・無所属クラブ)

○高木美智代氏(公明党)

○高橋千鶴子氏(日本共産党)

○串田誠一氏 (日本維新の会)

 

この障害者雇用率の水増し問題は、8割強の公的機関で、長期にわたり行われてきました。特に死亡者や退職者までをカウントして雇用率を上げてきました。いわばこれまで慣習的に行われていたと言わざるを得ません。

まだまだ日本は障害者を閉め出す弱くてもろい社会であり、障害者に対する理解も進んでいない状況を表しました。

 この問題を解決するためには、国会議員が障害当事者の声、就労状況の実態を把握し、二度と同じ事が起きないよう防止することが大事です。

 障害者が働きやすい職場を作り出すためには、障害者一人一人の障害特性を捉え、それに対応した方策が練られなければなりません。

 障害者が働きやすい職場は、誰にとっても働きやすい職場であります。このような社会が早く実現してほしいと強く思いました。

 

詳しくは、「衆議院 TVインターネット審議中継 」で録画が見られます。

 

(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

2018年11月 9日 (金)

福岡支部創立40周年記念式典・祝賀会

11月3日(土)、福岡支部の創立40周年記念式典・祝賀会に参加してきました。

11月2日(金)に羽田空港から福岡空港に向かいました。博多には、全国ろうあ者大会以来の訪問になりました。

福岡空港を降りて出口を出ますと右側にインフォメーションがあります。

ふと見ると手話フォンが設置されていました。約2年前にはなかったものです。

手話を取り巻く環境はどんどん変化をしていることを改めて感じさせられた次第です。

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地下鉄に乗ろうと思って地下に入りました。改札口の少し手前にオブジェがありました。

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表示がないので何かなと思っていましたら、望月菊磨氏の「輝樹」というものでした。

不思議なオブジェだったので気になりました。

地下鉄に乗って博多駅に向かいました。ホテルは駅近くだったので荷物を置きに行きました。

最初に行ったのが、九州鉄道発祥の地でした。

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その近くには春月庵といううどん屋がありました。大勢のお客さんがいたので、食べるのを諦めてしまいました。地元では有名らしいうどん屋であるとあとでホテルの従業員に聞いて、がっかりしました。次に向かったのが、博多町屋ふるさと館です。町屋の風情をそのまま残して、展示がされていました。

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櫛田神社はこれで2回目でした。山笠を見ました。

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その後、川端商店街を眺めながら、博多座に行きました。

博多座の道路を挟んで反対側に川上音二郎の像がありました。オッペケペー節で有名な方です。

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ホテルに戻り、渡された鍵の番号を見てあれっと思いました。偶然にも私の住んでいるマンションの部屋番号と同じでした。こんなことがあるのですね。

いよいよ当日を迎えました。9時に会場である八仙閣本店に向かいました。

道に迷うことなく会場に着くことができました。すでに実行委員会の人たちが打ち合わせをしておりました。

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創立30周年記念の式典も同じ八仙閣で行ったとのことでした。

しかし、会場はリニューアルしたらしくとても綺麗で気持ちの良いところでした。

式典は10時から行われました。司会は、角光さんです。元気な声がよく透き通りました。

杉野会長からは、「これまでの歩みを語りながら誰もが輝く未来を迎えるために共に歩もう」と挨拶がありました。福岡県聴覚障害者協会の大澤理事長、福岡県手話の会連合会の内堀会長の代理の池尻副会長、福岡県手話通訳士協会梅嵜会長、九州ブロックの満平運営委員長が祝辞を述べました。

その他として、橋本元会長、全通研を代表して渡辺が前列に並びお祝いをしました。

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1030分から「全通研のこれまで そしてこれから ~支部とともに~」のテーマについて1時間半ほどお話しをさせて頂きました。

 

1230分から式典の会場の隣へ移動して祝賀会が開催されました。

オープニングにはフラダンスチームがダンスを披露してくれました。

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渡辺の乾杯の音頭で祝賀会が始まりました。

ビールには「福岡県手話通訳問題研究会 創立40周年 祝賀会」とラベルが貼ってありました。

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このビールで乾杯をしました。

参加された皆さん、とても楽しく会食と話をされていました。

 途中、聴覚障害者の吉牟田さんによる一人芝居がありました。創立30周年のときにも皿回しなどを披露してくれたとのことでした。

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また、青年部の企画で楽しいゲームが行われました。

記念に参加者全員で写真を撮りました。和やかに祝賀会が終了しました。

私は、ホテルに戻り、その後、住吉神社に行きました。

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大相撲九州場所が博多でこの11日から開催するのですが、2日の日に三横綱の奉納土俵入りをした神社です。これまで私自身、住吉神社には行ったことがなかったことや、テレビのニュースでも流れていたので、是非、見ておきたいと思いました。

 

 本殿の横には、古代力士像が建っていました。また、テレビで見た奉納土俵入りをした場所を自分の目で見ることができました。

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実は、4日の朝、再度、住吉神社に来ました。土俵では浅香山部屋の力士達が朝稽古をしていました。関取を見るのは久しぶりでしたが、稽古を見たのは初めてでした。

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そして神社の近くの楽水園というところに行ってきました。

博多塀に囲まれたとても落ち着いたところでした。

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 今回の福岡支部の創立40周年記念式典・祝賀会に参加して、さまざまな立場の仲間の繋がりの大切さを改めて感じました。

参加された人に、点字新聞をリサイクルしたプチ袋を記念品として配布されました。これは北九州視覚障害者就労支援センターあいずが作った物です。また、魔法のおかし“ぽるぼろん”はNPO法人しんせいのふたば製作所が作った焼き菓子です。そして、全ての人には配られませんでしたが、「ネームストラップ」も東日本大震災復興支援事務所のNPO法人つなぎteおおむたが震災後北九州へ避難して来られて、こちらでママになった方々が作った物でした。

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 さまざまな立場の人たちと繋がりながら、これからの50年を、より多くの全通研会員と一緒になって前に進みたいと強く思いました。

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実行委員会の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 

(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

2018年11月 1日 (木)

フォーラム「地域共生社会と自治体手話通訳者のしごと」

 10月26日(金)、石川県野々市市でフォーラム「地域共生社会と自治体手話通訳者のしごと」が開催されました。このフォーラムは、手話通訳者を正規職員として複数雇用している自治体と全通研が共催で毎年開催しています。2012年に石川県で第1回のフォーラムを開き、その後は福島県会津若松市、京都府亀岡市、千葉県習志野市、兵庫県明石市、大阪府岸和田市と続き、今年は野々市市と石川県聴覚障害者センターのご協力をいただき3団体の共催で第7回目のフォーラムを開催することができました。
 
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 野々市市は石川県のほぼ中央にあり、金沢市と白山市に隣接している面積13.56km、人口約52,000人の市です。2000年に正規職員として男性の手話通訳士を配置し、2008年には「第2期野々市町障害者計画」に複数採用を明記、そして2011年には女性の手話通訳士を正規職員として採用した経過などを粟(あわ)貴章市長から丁寧にご説明いただきました。手話通訳や 生活相談等の市民サービスを提供するには、男性と女性どちらの手話通訳者も必要だと話された市長の真摯な姿勢に感動しました。
 
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 その後、福祉総務課で働いている手話通訳士の谷内絵里さんから業務内容について説明があり、手話通訳だけでなく補装具や相談支援、意思疎通支援事業など、さまざまな業務を通じて市職員としての知識や経験を高めておられることが分かりました。
 
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 野々市市の報告の後は厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室情報・意思疎通支援係長の高村茉里奈氏からたくさんの資料とともに地域共生社会と障害者福祉についてお話しいただきました。これは後日、他の資料とともに全通研のホームページに掲載予定ですので、参考資料として見ていただければと思います。
 
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 石川県聴覚障害者センターの取り組みについては、藤平淳一施設長が手話言語条例の普及状況や石川県の手話通訳者設置の流れなど、自治体に正職員として採用する取り組みを一貫して進めてこられたことを熱くお話しいただきました。毎年、市や町の手話関係事業の担当者が集まる連絡会議を開き、登録手話通訳者の頸肩腕検診の費用や情報共有について議論を重ねていることも報告がありました。
 
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 全通研の近藤幸一副会長からは、「地域共生社会の課題と手話通訳者の役割」と題して手話通訳の専門性や地域で通訳を支える基盤についての問題提起等も含めた報告がありました。
 
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 フォーラム終了後の情報交換会(自治体職員対象)にも約30人の出席があり、地域の取り組みの様子や業務の進め方や課題について、たくさんの意見が出されました。
 
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 毎年、このフォーラムは盛りだくさんの内容で時間との戦いですが、参加者からは「野々市市の市民のニーズに対応した施策が感じられた。行政が手話通訳は大切な役割を担っているという意識が素晴らしい」、「石川県の手話通訳者の設置状況、施設の取り組み等以前に聞いているが、何度聞いても新しい発見がある」、「地域の派遣通訳者と設置通訳者の関係性の強化や整備の充実が、地域で暮らすろう者が安心して暮らせることにつながることを持ち帰って話し合いたい」など、うれしい声をいただきました。参加者の皆さんの笑顔や意見が、このフォーラムの準備や運営を担当した自治体業務・政策研究委員会メンバーの元気の源となっています。
 
 フォーラム開催にご尽力いただいた野々市市、石川県聴覚障害者センターの皆さん、全国各地から参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。また、来年のフォーラムでお会いできるのを楽しみにしています。
 
 
(文・写真/自治体業務・政策研究委員会 米野規子)

2018年10月26日 (金)

国際活動の報告

10月8日(祝・月)、同日の支部長会議が台風接近に伴い中止となった事がにわかには信じがたいほど「秋晴れ!!」の見本のような天候に恵まれました。

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この日(13:00~16:00)国際部会議が全通研事務所で開催されました。

出席者は宮澤部長・内田さん・内山さん・川添さん・長崎さん・武田・事務所から浅井所長の計7名が参加でした。(国際部員の長山さん・満平さんは欠席でした。)

私は国際部員の皆さんと初顔合わせでした。これでメールのやり取りを見て顔を思い浮かべることが出来ます(喜)。

MLに流れてくるメールの英文をそのまま理解出来たら喜びが倍増するかもしれませんが、残念ながら叶いません(悲)ので、皆さんこれからも宜しくお願いいたします。

 

そして、先日の10月21日(日)は国際3団体会議で東京都の文京総合福祉センターへ行ってきました。この日も晴天に恵まれました。全日本ろうあ連盟(4人)・日本手話通訳士協会(2人)・全通研(3人)の参加がありました。

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1、各団体からの報告⇒自己紹介も含めてそれぞれ活動報告しました。

2、ジュネーブで開催された「国連障害者権利委員会」傍聴報告(全日ろう連)

3、12月WFDアジア会議への参加状況について

4、今後の活動

・世界手話通訳者会議(2019年度:パリ)について

・国際3団体会議開催についてなど

5、国際手話通訳者養成

などなど、盛りだくさんの議題でした。

 

私は初顔合わせの人が多くて(;´・ω・)冷や汗ばかり、更に冷や汗の追い打ちをかけるように初めて見る国名の手話や国際手話に目が付いていけませんでした。

次回は少しでも貢献できるようにしたいなあ~という思いを胸に帰路につきました。

 

(文・写真/全通理事 武田美代子)

 

2018年9月27日 (木)

9月23日 手話言語の国際デー記念イベントに参加しました

923日 手話言語の国際デー記念イベントが、六本木のYouTubeSpaceTokyo・スタジオで開催されました。六本木ヒルズ森タワー・ホールC29階でした。

私は、初めて六本木に行きました。

大きな蜘蛛のオブジェが森タワーの前に設置されていました。

これには、本当にびっくりさせられました。

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 今回のイベントについては、呼びかけ文から紹介します。

 

 20171219日、国連総会において、923日が「手話言語の国際デー(International Day of Sign Languages)」とすることが決議されました。これは、世界ろう連盟が、カリブ海に浮かぶ国家アンティグア・バーブーダをはじめとした国連加盟国に働きかけた結果、半数を超える98カ国が共同提案者となって無投票で承認されたものです。決議文では、「手話言語の国際デー」を通して、手話言語が音声言語と対等であることを認めるとともに、ろう者の人権の十分な保障を目指して、国連の加盟国が社会全体で手話言語についての意識を高めるための手段を講じることを促進することとしています。

 制定後初となる今年の923日、世界ろう連盟アジア地域事務局は、アジア各国のろう者や在日大使館関係者と一緒に「手話言語の国際デー」を記念するイベントを、日本財団との共催により実施します。

 

私は、全通研の代表として、このイベントに参加しました。入場するまでのセキュリティ対策がしっかりしていました。何回もチェックが行われ、会場に着くのがやっとでした。

中に入るとテレビカメラが何台も設置されていました。また、メインの舞台の照明、手話通訳者を映す所など狭い会場でしたが、きめ細かに区分されていました。

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このイベントは、全国各地の加盟団体で「視聴する会」を開催することになりました。

開催されたところでは、中継をご覧になった方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

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通訳も大変そうでした。日本の聴覚障害者の発言には手話を日本語に変換し、それを同時に英語に訳す通訳がいて、その英語を聞いて今度は国際手話に変換していました。アジアの聴覚障害者は国際手話で表現をするので、それを国際手話が出来る3人の通訳者(健聴者)のひとりが英語で読み取り、日本語に変えます。耳にかけて聞く機器には日本語の1と英語の2のチャンネルがあり、チャンネル1で日本語を聞いている日本の通訳者が手話で表現していました。手話通訳場面は映像で表示され、日本語のパソコン要約筆記も同時に表示されていました。

国際手話通訳者は、今回3人の方が担当していました。当然と言えば当然なのですが、この3人とも英語がとても堪能で国際手話が出来る人でした。日本も早くに英語が堪能で国際手話が出来る手話通訳者を育てていかないと世界に遅れをとってしまうのではないかと感じた次第です。

 

イベントは二部制で行われました。

世界ろう連盟アジア地域事務局が担当して進められました。

司会を担当したのも世界ろう連盟アジア地域事務局副事務局長のU Ka weng,Clarissa(ウ・カ・ウェン・クラリッサ)さんでした。

第一部は、挨拶とアジア各国の駐日大使の紹介が主な内容でした。開会では、嶋本恭規氏が世界ろう連盟アジア地域事務局の事務局長として挨拶を国際手話で行いました。

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また、国連ESCAP事務局次長のハム・ホンジュ氏がビデオメッセージで、堀井学外務大臣政務官からそれぞれ挨拶がありました。

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続いて駐日大使、在日大使館関係者とろう者の代表者が紹介されました。

面白かったのが、「ありがとう」、「友達」、「手話言語」、「好き」の4つをそれぞれの国の手話表現をその場でしてもらったり、アジア各国とライブ中継で手話表現をしてもらったりしました。

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その後、国際基督教大学のマーハ・ジョン教授から「手話言語と社会」と題しての記念講演がありました。

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最後に庄崎隆志氏の「手話ポエム」があり、第一部が終了しました。

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30分ほどの休憩の間、会場内では、飲み物やクッキー、どら焼きが配られました。

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第二部は、日本財団の吉倉和宏氏、手話を広める知事の会の平井伸治鳥取県知事、全日本ろうあ連盟の石野富志三郎理事長から挨拶がありました。このあと来賓紹介で全通研の紹介が字幕にて紹介されました。

その後、パネルディスカッションを1時間ほど行いました。

パネラーは、マーハ・ジョン氏、平井伸治氏、石野富志三郎氏の3人でした。

コーディネーターは石橋大吾氏が担当し話を進めました。

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特に印象に残ったのが、「手話言語で地域を変える、人の考えを変えることが出来る」という言葉でした。

私は、この記念すべき国際デーの最初のイベントに参加出来たこと、本当に嬉しく思いました。このチャンスを頂いた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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(文・写真/全通研会長 渡辺正夫)

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