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2016年12月 2日 (金)

第22回 全国中途失聴者・難聴者福祉大会in奈良

11月27日(日)に、第22回 全国中途失聴者・難聴者福祉大会in奈良(まほろば大会)に行ってきました。
 
26日は4つの分科会に分かれて討論、夜は懇親会で交流されたようです。
27日は午前に式典とミニシンポジウム、昼食をはさんで漫画家の里中満智子さんの記念講演があり、
28日は奈良観光が予定されています。私は大会式典に出席してきました。
 
 
急に寒くなった11月最後の日曜日は、あいにくの雨。
寒さに震えながら近鉄奈良駅に降り立ったのですが、雨の中で要員の方が
プラカードを持って道案内をしてくれました。
でも奈良の駅前は、紅葉を楽しむ大勢の観光客でいっぱいでした。
会場の奈良文化会館周辺も、真っ赤や黄色に色づいた木々の葉で彩られていました。
 
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9時40分、時間ぴったりに式典が始まりました。
来賓祝辞、祝電の披露、来賓紹介、大会表彰と進んでいきましたが、
私たちはいつも手話通訳者と話者が映るスクリーンに慣れていますね。
舞台に手話通訳者はいるのですが、字幕だけのスクリーンがとても新鮮でした。
 
 
ミニシンポジウムでは、「中途失聴者・難聴者と聴覚障害者情報提供施設」をテーマに、
小中栄一さん(NPO法人全国聴覚障害者情報提供施設協議会理事長)と新谷友良さん(全難聴理事長)が
佐野昇さん(全難聴事務局長)の司会で意見を述べ合いました。
 
「情提施設」を柱としたシンポジウムは初めての試みということで、それぞれ現状と課題を出し合い、
これから全難聴と情提施設がもっと連携を密に、共同で要望活動をするなどの取り組みもしていこう
という話がされました。
 
会場ロビーでは、かわいい聴導犬訓練生(?)が参加者の胸をキュンキュンさせていました。
 
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雨だったので、奈良公園の鹿は見かけませんでしたが、商店街のアーケードにはしっかり鹿がいました。
 
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(文・写真/国際部長 梅本悦子)

2016年11月30日 (水)

青森支部の「全通研がめざす手話通訳制度」学習会

11月27日(日)午前に開催される青森支部の「全通研がめざす手話通訳制度」学習会の講師を依頼された。
私が住む兵庫から青森は遠い。移動は飛行機が普通だ。
また、移動は午前の学習会なら前日が常道になる。
 
ただ前日の26日は全通研の事務局会議があり、事務局長という立場上抜けることはできない。
事務局会議はいつも午後いっぱいやっている。
「なんとかなるだろう」くらいの軽い気持ちで引き受けたがなかなか両立が難題であることがわかってきた。
伊丹空港発の最終便(悲しいことに18時!)や、新幹線利用で東京泊や仙台泊など
さまざまな方法を検討したが、翌日10時までに会場に到着するためのもっとも合理的で
体にラク(?)な方法として「17時に事務局会議を終えて青森に新幹線で移動」にした。
青森到着は真夜中で翌日は夕方の飛行機で伊丹空港まで帰るという観光なしの弾丸ツアーである。
 
なんかこんなん多いなあ、と思いながら事務局会議の後片付けを心優しいメンバーにお任せして
京都駅17時半過ぎの新幹線に乗り込んだ。
車内で事務局会議の宿題を済ませて京都駅の駅弁を夕食とする。
タブレットで青空文庫の「源頼朝」(吉川英治)を読んでいると東京着。
駅で買ったコーヒーを持ち込んで20時半過ぎの新青森行き最終の新幹線に乗車。
 
頼朝とうたた寝でひたすら時間をつぶして23時半過ぎに新青森着。
心配していた雪は歩道に若干残るくらいで寒さは兵庫と同程度で一安心。
 
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雪はこんなもんでした
 
 
 
なぜかまちはずれに位置する新幹線の駅からタクシーで市街地にあるホテルに向かう。
1時就寝。
翌朝は7時起床。快晴。
ホテルのロビーに「本日は久しぶりにあたたかい日です」と手書きの案内が出ているが
天気予報では「今日は最高気温10度」であり北国を感じる。
 
9時前にチェックアウト。
ブログ用の写真を撮るために徒歩5分の青森港まで海を見に行く。
それほど寒くはない。
 
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早朝の青森の港
 
 
9時半会場着。ごあいさつの後で簡単な打ち合わせ。
午後の予定を聞いてみると「支部の地域班会議がある」とのことなので同席を申し出て了解を得る。
 
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午前中の学習会。質疑応答の時間です。
 
 
本日の学習会は県のろうあ協会の幹部研修会と重ねているとかで
参加者約50名のうちろうあ者は38人(!)。丁寧な説明を心がけることとする。
講演の内容は、全通研の討議資料の説明に尽きるが、全通研からの提案内容だけでなく
「なぜ今提案するのか」「歴史の流れから見た現状」「これからの取り組みにあたり考慮すべき現在の情勢」
などの関連情報について時間を割く。
しかし何分にも持ち時間は80分であり説明の圧縮も少なくなかったと思う(すみません)。
 
 
講演終了後の質疑応答は予想どおり(?)ろう者ばかり。
しかし「社会通念上とは具体的にはなにか」「補助金なのに金額が減っていいのか」
「自治体が採用する手話通訳者が全通研の非会員でもいいのか」など
本質的な質問が多く、内容が伝わっていたことに一安心。
もちろん手話通訳を担当した青森支部のメンバーの卓越した技術あってのことであり感謝である。
 
昼食をはさみ地域班会議。
 
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午後の地域班学習会。赤いセーターが支部長さん
 
 
各班からの現状や課題についての報告と意見交換。
青森支部の会員継続率の高さ(94.70%)と人口比会員率の高さ(人口129万で今年度会員数161)には
素晴らしいものがあるが、その理由は地域班の活動内容と中心人物のエネルギーにあることを確認した。
 
 
会議の最後に意見を求められたのでそのことと共に
「魅力ある組織を作るのは魅力ある構成員。みなさんが全通研という組織を楽しんで
  魅力を発揮してもらえば自然に後輩は魅力を感じて会員は増える」と感想を述べた。
 
 
会議終了後、柔らかい津軽弁で山暮らしの素晴らしさを力説する支部長さんに車で青森空港まで送っていただく。
「月五千円で温泉使い放題。床暖房にも利用可」「山菜取り放題」という魅力と
「虫は多い」という課題の比較検討に心を動かされつつ飛行機に搭乗したのだった。
 
 
(文・写真/全通研事務局長 伊藤 正)

2016年11月 4日 (金)

リーダー養成講座〜リーダーのためのABC〜

2016年10月30日(日)、岡山市きらめきプラザにて
「リーダー養成講座〜リーダーのためのABC〜」を開催しました。
参加者は25名で、静岡、三重、滋賀、兵庫、香川、岡山、鳥取、広島、山口からの参加でした。
 
 
朝9時に準備のため会場に行くと、すでに岡山支部の支部長さんが見えていて、
事務所からの荷物の受け取りや、機材の用意をされていました。
いろいろと気遣いして下さり本当に嬉しかったです。
有難うございました。
 
 
午前は、講義1「全通研のあゆみ」を曽我部理事、
講義2「わたしが学んだ人権 ろうあ者が教えてくれたこと」を加藤理事が行いました。
午後は講義3「運動するということ」を渡辺会長が行い、その後グループワークをしました。
 
 
 
曽我部理事の「全通研のあゆみ」は、クイズ形式で、全通研のシンボルマークの由来から始まって、
全通研の前史、ろうあ運動の始まりから全通研活動のこれまで、運動を支えた会員の推移、
組織の各部局の仕事、全通研のこれから(長期ビジョン)を、わかりやすく話されました。
 
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加藤理事の話は、現場で関わった聴覚障害者の暮らしから人権をどう考えるかというものでした。
その話から、人権とは何か、人が生まれながらにして持っている人間らしく生きる権利というが、
それはどういうことなのか、それは、「安心がない、選び取る自由がないこと」なのではないか、
それに従ってみると聴覚障害者の暮らしの中の人権を守るためにしているはずの支援が、
本当に聞こえない人の人権を尊重していることになるのか、子どもの権利条約に謳われている権利が、
聴覚障害のある子どもたちにとっても、聞こえる子どもと同じに尊重されているのか、
相変わらず一生懸命に努力して、可愛がられる者になるということが求められているのではないかと、
悩み、迷い、それでも聞こえない人の暮らしに学び、共に歩もうとする一人の全通研会員の姿を見ることができました。
 
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渡辺会長の話は、「私と手話」というテーマを持って、運動することの意味を、
手話との出会いによって出会った人たちから学んだこと、
教育現場で培った「実践を通してしか学べない、多くを求めない、
現場から、当事者から学ぶ」人育ての極意、会長としてこれからの全通研をどうしていくか、
自分を変え、社会を変え、共に論議し活動してくことで全通研を発展させていきましょうと、
熱意を持って話されました。
 
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グループワークでは、「私にとっての全通研活動」というテーマで、
日頃、それぞれが全通研活動をやっていて感じている、良いこと、気になることを出し合って、
私たちの活動について振り返りました。みんな熱心に話し合っていました。
 
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発表では、どのグループからも「仲間・学ぶ・成長」というキーワードが出ていました。
まとめとして、小山組織部長からは、その思いをエネルギーにして活動し、
周りの人に全通研を語って欲しい、渡辺会長からは、学ぶ自分が、どうかかわっていくかが大切、
深く関われば深く学べる、いろいろな人と関わって議論していくことで、価値観が変わっていくとの話がありました。
 
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本当にその通りだと思います。
参加した皆さんが、何かしら持ち帰ってくだされば嬉しいです。お疲れさまでした。
あわせて組織部会を開きました。この二日間は、とても有意義な時間でした。
本当にどうも有り難うございました。
 
 
 
(文・写真/組織部理事 窪田麗子 )

2016年10月24日 (月)

フォーラム「障害者差別解消法と自治体手話通訳者のしごと」

10月21日(金)兵庫県明石市において、
フォーラム「障害者差別解消法と自治体手話通訳者のしごと」が開催されました。
今年で5回目を迎えたこのフォーラム。
 
会場の明石市生涯学習センター(アスピア明石)には、北は秋田県、南は沖縄県から(すごい!)、
自治体の設置通訳者の他、聴覚障害関連施策担当職員、そしてフォーラムに関心を持った方々
総勢200名(スタッフ含む)が集まりました。
参加者数は過去最高となり、フォーラムへの関心の高さが伺えました。
(「200名」という数字にはスタッフもびっくり!!)
 
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フォーラムは、伊藤正全通研事務局長の挨拶で開会。
基調講演は、泉房穂(いずみ ふさほ)明石市長による
「明石市における聴覚障害者施策の現状と課題」。
なんと、泉市長持ち時間15分の全てを自ら手話付きで「熱く」語られました。
 
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次に「手話言語コミュニケーション条例と障害者配慮条例の取組み」(福祉総務課 山田係長)、
「雇用された手話通訳者の業務」(同課 米野係長〔全通研理事〕)と続き、
家根谷敦子(やねたに あつこ ろう者)明石市議会議員からは、
「議員活動におけるコミュニケーション保障について」と、コミュニケーション条例成立以後の
議会及び市役所庁内の変化について実体験からの貴重なお話が伺えました。
 
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全通研 伊藤事務局長(急きょ、近藤副会長のピンチヒッターとしてお疲れ様でした。)からは、
「めざす手話通訳制度のあり方について」として、京都で始まった自治体の手話通訳雇用から、
現在検討中の「手話通訳者の国家資格化」について等、幅広く説明がありました。
 
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厚労省の引間愛情報・意思疎通支援係長からは「今後の障害者福祉の動向」について、
意思疎通支援事業を中心に行政説明がありました。
 
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今回のフォーラムで印象的だったのは、泉市長の「あたりまえの社会をつくるのは、行政の責任」
「福祉の充実を、まちの発展につなげる」という行政トップとしての一貫した考え方が、
一般職員にしっかり浸透しているということでした。
そして、「できることを見つけて実際に始める」というもう一つの市長の言葉も印象的でした。
泉市長をはじめ、たくさんの明石市職員の方々の多大なるバックアップによって、
本当に充実したフォーラムとなったと思います。委員一同、本当に感謝!感謝!であります。
 
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フォーラムは来年も開催予定です
(開催地は・・・決まり次第お伝えしますね~)
 
 
(本文/全通研 自治体業務・政策研究委員会 渡部芳博)
(写真/全通研 自治体業務・政策研究委員会 川根紀夫)

アジア手話通訳者会議inシンガポール

今年もアジア手話通訳者会議が開催されました。
毎年、世界ろう連盟(WFD)アジア地域事務局代表者会議(以下、WFDアジア会議)に
合わせて開いています。
 
全通研は世界手話通訳者協会(WASLI)アジア地域理事なので、WASLIアジア手話通訳者会議
(以下、アジア手話通訳者会議)は主催者の立場で、事前準備から当日の進行・記録まで担っています。
そのアジア地域理事としての活動を全通研がバックアップしているということで、
梅本国際部長、内田国際部員、奥田国際部員の3人が出席してきました。
 
2016年10月10日(月)~13日(木)にシンガポールで開かれた会議の様子を報告します。
 
 
 
【第28回WFDアジア会議と第7回アジア手話通訳者会議】
 
WFDアジア代表者会議と並行して通訳者会議が開かれますので、
開閉会式やパーティーなどでは会議代表者として挨拶や報告を行います。
 
9日夜中に関空を出発し、6時間少しの飛行でシンガポール・チャンギ国際空港に到着しました。
時差は1時間ですので、早朝5時過ぎです。
まさかこんな時間に迎えの人は来ていないだろうと思いながらもきょろきょろしたのですが、
やはり見当たらない。チャンギ空港はとても広くて到着ロビーも3つあります。
ここを動いたらかえって行き違ってしまうと思い、スーツケースにもたれながら待っていると、
目の前にWFDのロゴを印刷した紙を持って通り過ぎる人が!朝早くから空港に迎えに来てくれた
シンガポールろう協の人に感謝しながら、会場であるYWCAフォート・キャニング・ロッジに行きました。
知っている数少ない国際手話とジェスチャーを駆使して、「朝早くからありがとう」「大変でしょう」など
コミュニケーションをとりました。
 
 
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(YWCAホテル)
 
 
10日の夜は、歓迎のカクテル・パーティーです。
シンガポールろう協のヤンミンさんの
「交流がメインですから、スーツとか着なくていいですよ。気楽な服装でどうぞ」
という言葉に、みんなリラックスして各テーブルでおしゃべりに花が咲きました。
 
 
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(参加国の国旗が準備されていた)
 
 
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(インドネシアの通訳者と)
 
 
11日から会議開始です。
定刻の9時を少し過ぎて開会式が始まりました。
WFDアジア代表者会議、WFDアジアユース、WASLIアジア各代表からの挨拶と写真撮影がありました。
いつもは閉会式で国別や組織別に写真を撮るのですが、確かに時間がかかることもあり、
最初に撮るのもありかなと思いました。でも、開会式に出席できない通訳者がいて、結局
最後にも記念写真を撮りました。
 
 
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(各国の手話通訳者たち)
 
 
10時半から会議本番です。
ここでもシンガポールろう協は小さな国旗を準備してくれていました。まず自己紹介です。
参加国は、韓国、タイ、バングラデシュ、インド、マカオ、マレーシア、イラン、フィリピン、
インドネシア、ベトナム、台湾、香港、シンガポール、カンボジアと日本の15カ国で、
国代表とオブザーバーで35人くらいの参加です。過去最高です!
 
イランとバングラデシュは初参加。アジア手話通訳者会議を継続して開催している成果の1つと思います。
そして、WASLI会長のデブラ・ラッセルさんがずっと参加してくれ、アジア各国の現状を
聞き取ってくれたことはとてもうれしいことでした。
議長にフィリピンのジョンさん、議事録の記録者にシンガポールのクローディンさんとチャンさんを選出しました。
9月に行われたWASLI理事会の報告、前回のマカオ会議議事録の確認に続いて、
年に数回アップデートしている「アジア手話通訳者状況アンケート」の内容の追加修正や、
自国の最新トピックスを出し合いました。
 
 
韓国は1,320人の通訳者がいて、高等教育の遠隔リレーサービスもしている。
韓国手話法が成立した。今年は指導者の資格認定制度を作ると報告。
インドでは22の手話言語があることや通訳者研修の新コースが始まったことが話されました。
マカオからはテレビ通訳で、これまで朝の10分間ニュースだけだったのが10月から夜の2時間ニュースに手話通訳がついたことが話されました。
台湾は通訳者が400人で、養成も全国的に行われていること、
ベトナムからは教育関係やテレビ通訳などしているが、ボランティアとして見られていることなど報告がありました。
タイからは、まだ認定制度はないが2年前から通訳謝金が出ていると報告がありました。
初参加のイランからは、通訳者は100人以上いるが、活動しているのは30人くらい。
音声言語は多くの方言があり、手話にも影響していること。
学校で手話が禁止されていることなどの話がありました。
バングラデシュからは、ろう者と手話通訳者の協働の課題を初めさまざまな課題を抱えている。
問題解決のためWASLIの力を借りたいという報告でした。
いくつかの国から、国連障害者権利条約が成立し、政府・行政からの手話に対する見方が変わってきたという話が出ました。しかし、手話通訳に対する理解がまだまだ不足していること、職業として成り立たないこと、指導者の養成などの課題も出されました。
 
 
会議の他、プレゼンテーションもありました。
日本手話通訳士協会の三澤さんは「日本の手話通訳者養成カリキュラム」をテーマに、
WASLIのデブラ会長は「ろう者と通訳者の協働」について、
そしてフィリピンのジョンさんとナティさんからは「フィリピンの手話通訳:活動と課題」を
テーマに発表があり、みんなで学習をしました。
 
今回、支援した国はカンボジアです。
まだ手話通訳者組織がなく、設立するために準備を進めているところです。
会員のみなさんの会費から支援しました。
 
 
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この会議では、3つの会議が並行して開催されています。
WFDアジア事務局代表者会議、WFDアジアユース会議、そしてWASLIアジア手話通訳者会議です。
いつもは、閉会式で各会議報告があるのでその心づもりはしていたのですが、
12日に突然「今日の午後4時から報告会をするから準備するように」と言われました。
突然の変更は想定内ですが、12日夜に原稿を準備しようと思っていたので大慌て!
原稿にまとめたのはいいのですが、通訳がいない。
 
 
私は国際手話ができないので、いつも全日本ろうあ連盟のメンバーにお願いしていました。
今回は無理ということで、韓国の手話通訳者のリディア・コーさんに急きょ国際手話通訳をお願いしました。
彼女はとても真面目で、私が読み上げる英語を聞いて国際手話通訳の練習を一生懸命してくれました。
 
 
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(マレーシアのろう通訳者に教えてもらい練習中)
 
 
【シンガポール博物館と戦争の歴史】
10日早朝にホテルについたのですが、チェックインは午後2時からと断られました。
6時間もロビーで座っていることもできず、ちょうどデブラ会長も到着したので、
同行した内田国際部員と3人で近くを散歩することにしました。
シンガポールはとても暑くて湿度も高く、5分も歩けば汗びっしょりになります。
その代わり、かわいい南国の花がたくさん咲いていました。
 
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 坂を少し下ったところにある、シンガポール博物館に行きました。
シンガポールの歴史が展示されているのですが、太平洋戦争で日本軍がマレー半島に侵略してきたこと、子どもたちへの日本語教育などが展示されていました。
私たちに直接の責任はありませんが、未来を考えるとき過去をきちんと学び、悲しい歴史を2度と繰り返さないと胸に刻むことの大切さを感じました。
 
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【ツアー観光】
 シンガポールろう協が企画してくれたナイトツアーに参加し、各国の通訳者やろう者と交流しました。
黒川紀章氏がデザインした巨大観覧車と、近未来をテーマにした大型植物園として有名なガーデンズ・バイ・ザ・ベイでの巨木をイメージしたスーパーツリーのライトアップと、音楽に合わせて光の色が変化するナイトショーを見て、マリーナ・ベイ・サンズを「通り抜け」ました!見ただけでしたが、どれもほんとうに「巨大」でした。
 
 
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(巨木のツリー)
 
 
 
【閉会式】
 3日間のお礼と会議の成果を発表し、再会を願って参加者全員で記念写真を撮り、閉会しました。
 
 
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(閉会式での報告)              
 
 
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(参加者全員で)
 
 
(本文/全通研国際部長 梅本悦子)

2016年10月17日 (月)

2016年度支部長会議

10月9日(日)~10日(月・祝)、京都市の全国手話研修センターで
2016年度支部長会議を開催しました。
この会議は、5月の代議員会で議決された方針の実践と徹底を図り、
必要な方針の具体化を図ることを目的に毎年10月に開いています。
 
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はじめに、渡辺会長から「会員とともに歩む全通研でありたい」
「私たちの活動を多くの人に伝え、広げていこう」とのあいさつがありました。
 
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引き続き、伊藤事務局長から今年度の中間総括と下半期にむけて
全通研の事業をどう進めていくか説明をしました。
 
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今年の支部長会議は、現在の社会情勢を知った上で「地域の制度や取り組み」
「組織拡大と後進人材育成」「手話通訳者の身分保障や働き方」
「学習・事業活動」の4つの運動課題について議論するようにしました。
 
まず、立命館大学の峰島厚教授に「安倍内閣の社会保障施策の動向と障害福祉の課題」
という演題で現在の社会情勢についての講演をいただきました。
現在の社会保障施策や障害福祉の方向を踏まえながら私たちの運動はどうあるべきか
詳細かつわかりやすく話してくれました。
 
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その後、事前に行った支部アンケートの結果等について近藤副会長から報告がありました。
 
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報告を受け、1日目は全体で、2日目は4つのグループに分かれて運動課題について
討議を行い、活発な議論が展開されました。
 
 
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グループ討議後、討議内容についての報告と伊藤事務局長からのまとめがありました。
 
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各グループ討議の報告を行う執行理事
 
 
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その後、昨年度実施した「雇用された手話通訳者の労働と健康についての実態調査」について
伊藤健康対策部長から報告がありました。全国調査の結果とそれから見えた課題、そして調査を
受けた全通研の今後の取り組みについて話しました。
 
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この2日間で話し合われた内容が各地の支部活動につながるとともに、私たちの活動を多くの人に広めていきましょう。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
 
(文責:全通研理事 髙田浩次)
(写真撮影:全通研事務所)

2016年9月30日 (金)

相模原事件を考える緊急ディスカッション

今日は、JDの相模原事件を考える緊急ディスカッションに参加しました。
まずは、国会議事堂前駅から。よく考えるとすごい名前の駅ですね。

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それから、会場の参議院議員会館前を目指しました。
敷地内はダメだけど、一歩出た道路からなら写真を撮ることができました。
 

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わたしは、スタッフ参加なので、集合は、12時15分。しばし待機です。写真も撮れません。
 
会場設営が終わるといよいよ開場です。
 
今回のディスカッションは、180人の定員のところ、275人もの申し込みがありました。
渡辺会長も見えていました。せっかくなので、パチリ。
 
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はじめに、事件で亡くなった方々への黙祷。
JD代表の藤井氏のあいさつがあり、その後、当事者などから発言がありました。
  
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指定発言や会場からの発言を受け、最後に藤井代表が、
「今回の事件は、日本社会の投影であり、縮図である。
私たちの障害者運動が無力であったことの敗北感を覚える。
19名が殺害された。そして、匿名報道という社会からの黙殺という二重の殺害が起きた。
この匿名報道は、家族の希望という話もあるが、それは、社会がそうさせたと言える。
優生思想が取上げられているが、私たちには、障害者の権利条約を受けて、
内なる差別、排他的な差別と闘っていかなければならない。
今日は、きっかけ。今後、このディスカッションは継続していきたい」
とまとめられました。
 
このディスカッションに参加をして、色々な人が傷つき、考え、活動をしていることを知りました。
これからもこのような機会があれば参加し、全通研にも発信していきたいと思いました。

(文/写真:佐々木良子理事)

2016年9月23日 (金)

世界手話通訳者協会(WASLI)理事会に参加しました

 全通研はWASLIアジア地域理事を担っています。WASLIでは、毎月1回スカイプを通じての会議と、年に1回顔を合わせる形で理事会を行っています。その理事会が、9月7,8日の2日間、ギリシャのアテネで開催されました。スカイプ会議は時差があるので、なかなか参加することができません。ですから、みんなが集まる理事会には積極的に参加しています。今回は、国際部員の長崎さんと2人で行ってきました。

 海外に行くときは、日本の出発時間、乗り換えの待ち時間、航空会社の安全性、そしてもちろん航空運賃を比較して便を決定します。今回は、ドバイ経由でアテネに向かいました。関空から10時間余りの飛行で朝5時にドバイに着いたのですが、一番涼しい時間帯なのに35度!ターミナルビルに向かうバスに乗るため、タラップから降り立った途端に「ガーン」というような湿気を帯びた熱風が吹いてきます。5時間待ってアテネ行きに乗り換えました。飛行時間だけで日本から15時間弱の旅です。

 アテネ空港からメトロに乗って、ホテルがあるオモニア駅まで行くのですが、メトロも1回乗り換えがあります。日本でも英語で駅名アナウンスがありますが、発音って気にしませんよね。私も普段は「ゆっくり言ってるから、外国人でもわかるだろうな」と思っていました。でも、海外では次の駅はどこかを聞き逃さないように、全身を耳にして注意していても発音が聞き取れないのです。日本に来ている外国人も苦労してるんだろうなあ!そして、いつも乗り物では「目」で集中しているろう者の気持ちも、ほんの少しだけど体感しました。
ギリシャでも、まずギリシャ語で言ってから英語でアナウンスがありました。電車のドア上に、日本と同じように路線図もあります。駅名も英語で書いてあります。でも、そのアルファベットと発音が想像をはるかに超えて一致しないのです。乗り換えのシンタグマ駅まで15駅。長崎さんと2人で、駅の表示と路線図の駅名を見比べながらの珍道中でした。

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【理事会】
 9月7,8日の2日間、開きました。WASLI理事会は、デブラ・ラッセル会長(カナダ)、ジョゼ・エジニウソン副会長(ブラジル)、イザベル・ヘイリエック事務局長(ベルギー)、スーザン・エマーソン会計(オーストラリア)、8人の地域理事の12人と、ナイジェル・ハワードろう通訳者アドバイザー(カナダ・ろう者)とで構成されています。今回の理事会出席者は4人の役員とクリストファー・ストーン理事(ヨーロッパ・7日のみ)、アンナ・コマロワ理事(トランスコーカシア・8日のみ)とアジア理事の私です。
 南洋州・オセアニア理事、アフリカ理事、バルカン理事とろうアドバイザーはスカイプ参加。残りの北米理事とラテンアメリカ理事は欠席でした。

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▲左手前からクリストファー、イザベル、ジョゼ。後ろ左から私、デブラ、スーザン
 
 
 会議は、ホテルの一室で行われました。議題は、イスタンブール理事会記録の確認、役員報告、地域理事報告、WASLI戦略の見直し、WASLI公式所在地計画、トルコ大会紀要の発行について、資金調達、ソーシャルメディア、WASLIグッズ、国際ろう週間賛同のプロモーションビデオ撮影、2019年WASLIパリ大会への準備と盛りだくさんです。これらの議題を、2日間朝8時半から夕方5時までびっしり論議します。議題の合間に欠席の理事からスカイプで報告や検討課題が提案されます。
 
日本が国際舞台で活躍するときの一番のネックは、言語だとつくづく思います。トルコ大会で理事が交代し、今回初めて顔を合わせるので、まず自己紹介と近況報告をしました。その時、私は「英語は得意ではない。しかし、理事として論議にきちんと参加したいので、ゆっくり話したり、イエローカードを出したらわかりやすく説明するなど、配慮と協力をしてほしい」と伝えました。みんなは「当然!みんなで協力して会議を成功させよう」と言ってくれるのですが…。確かに私に話しかけるときは、ゆっくりの英語でしたが、お互いに話すときは全くのネイティブ。「私はそこもきちんと聞き取りたいのよ」と心の中で叫びましたが、イエローカードは出せずじまいで、わからないところは前後の文脈から想像していました。聞こえる人たちに囲まれたろう者の人たちは、きっとこんな気持ちなんだろうなあ!Wi-Fiが使える部屋でしたが、全員がつなぐと弱くなりスカイプがうまくつながりません。1台のパソコンだけつないで、交代でコミュニケーションしました。
 
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各地域で共通していたのは、同じ地域の通訳者とコミュニケーションを取る、情報を共有し協働するといったことですが、課題は通訳者の養成ができていないこと、多くの島から成り立つ国ではろうコミュニティがないこと、手話の統一ができていないことなどでした。オセアニアからは、オーストラリアやニュージーランドなど手話通訳制度が進んだ国と、フィジーや他の制度の遅れた国が一堂に会して会議することの難しさが出されていました。アフリカからは、54カ国もある広大な地域なので東西南北と中央に地域を分け、それぞれに組織を立ち上げるという報告がありました。また、紛争地域での通訳活動の困難さや、言語の違いによる大変さも報告されました。法的な位置づけのなさや通訳報酬の取り決めがなく無報酬のところがあることなどもありますが、アフリカはどんどん発展しているという感じを受けました。トランスコーカシアは、まず各国のデータベースを更新することが課題として出されました。アジアでは各国の通訳状況についてアンケートを取っていることを話し、結果の一覧を見せると「とても参考になる」と喜ばれました。
 
 アジアからは、全体の報告に加えて1月のフィリピンとインドネシア視察の報告をしました。そして、全通研『研究誌』と全通研紹介パンフの英語版を配り、この8月に集約された5年ごとに行っている「雇用された手話通訳者の労働と健康についての実態調査」の結果についても報告しました。
 全通研としては、回答率が下がって70%になったことを課題ととらえていますが、イギリスのクリストファーは「70%はすごい!僕がやった時は、12%だった」。報告書を見せると、またまた感心していました。全通研の運動のすごさと認識の高さを、改めて感じました。
イザベルは「ベルギーの通訳者は女性95%で、男性が5%よ」。クリストファーは「イギリスも男女の割合は日本と同じ。なぜ女性がそんなに多いと思う?日本の通訳者の数は十分か?通訳者を増やすために、日本政府への働きかけはしている?」といろいろ質問してくるなど、日本の状況をとても興味をもって聞いてくれました。
 また、ジョゼは「この『研究誌』はとても面白い。毎回英語にして発信したほうがいい」。アンナからは海外の手話通訳者養成は大学が多いこともあり、日本式の養成制度への関心が寄せられました。私たちが行っている活動を、もっと世界に発信することが大事と思いますが、顔を合わせて話し合うからこそ内容が深まるのだとも思います。
 
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 2日目に、突然「国際ろう週間へのメッセージビデオを撮る」ということになりました。日本手話で構わないということなので、即席でシナリオを作り長崎さんと「掛け合い」をしました。フェイスブックにあげるということですが、どんな風になるのでしょう?興味がある人はWASLIのフェイスブック(https://www.facebook.com/wasli.official/)を覗いてみてください。
 
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 私は決して英語が流暢に話せるわけではありません。単語だけ並べるのもしょっちゅうです。でも、全員が通訳者なので、コミュニケーションという共通の「思い」を持っています。つまり、相手の言うことをきちんと聞く、自分の言いたいことを相手に伝わる方法で伝える、ということです。ですから、私の言いたいことが英語で見つからない時は、表情と日本手話をします。日本語も日本手話も知らない理事たちですが、不思議とみんな受け止めてくれます。英語で「こういうこと?」と返してくれたり、「そうだよね」と相づちを打ってくれたり。通訳者って、ほんとうにみんな素敵です。
 
 
【ヨーロッパ手話通訳者フォーラム(efsli)の総会とガラパーティー】
 9月9日9時半からefsliの総会があり、その後ヨーロッパ手話通訳者大会が開かれました。開会式にWASLI理事のメンバーとして出席。各国の代表者が紹介され、最後に「遠くから来た仲間」としてWASLIが紹介されました。みんなで手を振り、エールの交換です。総会の司会をろう者がしていたので、びっくりしました。
 
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 10日の夜は、ガラパーティーです。サマーフォーラムの交流会のような感じですが、日本のように主催者挨拶、乾杯の音頭、スピーチなどまったくありません。それぞれのテーブルで適当にワインを注ぎ、テーブルごとに乾杯して食事をします。バイキングだったので、ここは日本と同じようにみんな並んで順番にお料理を取りに行きました。いろんな人とおしゃべりを楽しみ、情報を交換しているうちにくじ引きが始まりました。最後は、資金調達のためのオークションです。お酒も入っているので、どんどんせり上げて小さなぬいぐるみが200ドルくらいで落札されて、みんなで拍手!実行委員メンバーによるグリークダンスが終わると、締めの挨拶もなく三々五々席を立ちます。ほんとうにいつ始まって、いつ終わったのかわからないのが欧米風です。
 
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【テレビ通訳】
 現地テレビ局の番組で、手話通訳がついているのを見つけました。それぞれ別のテレビ局ですが、ギリシャ語の放送は画面が大きく、アラビア語の放送は小さなワイプでした。残念ながら何を言っているのか、どんな手話なのかさっぱりわかりませんが、日本なら怒られそうなヘアスタイルの通訳者ですね。でも、とてもきれいな人でした。
 

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【ギリシャ・グルメと街並み】
 食事は、いつでもエネルギーの元!理事会でも昼食、夕食を一緒にとります。デブとイザベルはベジタリアンなので、野菜料理を注文。私たちはギリシャを代表する料理の「ムサカ」を頼みました。「ムサカ」はひき肉とナスやジャガイモを容器に重ね、ホワイトソースをかけて、最後に粉チーズを振りかけてオーブンで焼いたものです。日本人に馴染みやすい味でとてもおいしいのですが、量が…。私は3分の2しか食べられませんでした。
 ここでもWASLI理事の弱点が!それぞれ自分が食べた料理のお金を出したはずなのですが、なぜかテーブルにはお金が余ってしまって。この写真は、みんなで「おかしいよね」「私はちゃんと出したわよ」と言い合っているところです。夕食もお金が余って、結局WASLIに寄付するということで決着がつきました。日本では、ほぼあり得ないですよね。いつも「数字」で混乱するWASLIです。
 
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 お菓子もとてもおいしいです。ほとんどのスイーツはハチミツをたっぷり使っているので、それはそれは甘いのですが、イヤ味な甘さではないのでついついつまんでしまいます。日に日に成長するウエストとの闘いでした。
 
 私たちが宿泊していたホテルは、アテネの繁華街から2駅離れたオモニア地区です。落ち着いた雰囲気の地域で、怖い思いもまったくしませんでしたが、ギリシャの財政破綻の結果ともいえる状況を垣間見ました。ビルが並んでいるのですが、テナントが倒産したのか無人で荒廃したビルが多い!中を見ると、まがった鉄骨に崩れ落ちたコンクリートの破片が散らばっていて、ビルの表は落書きでいっぱいです。夜はその地域は街灯がないので、ビルの灯りで道路が明るいのです。空っぽのビルが立ち並ぶ通りは、夜は真っ暗闇。とても歩ける状況ではありません。人々はとても明るく、親切で、元気がいいのですが、道端には物乞いの人も目につきました。
 空港から中心部へのメトロの中も、突然音楽が聞こえてきたと思ったら、3,4歳くらいの子どもを先頭にお父さんらしき人がアコーディオンを弾きながら、列車の中を歩いてきます。子どもの手には半分に切り取ったペットボトル。中にはコインがいくつか入っていて、それをガチャガチャ鳴らしながら乗客からお金をもらっています。物乞いではなく、音楽を聞かせてお金をもらうのですから、労働と言えなくもないけれど…。小さい時からそんな親の手伝いをさせられている子どもたちの心は、どうなのかしらと考えてしまいました。
 
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【アクロポリス】
 ギリシャと言えば、アクロポリス神殿。どうしてもこれだけは見たいと思っていました。街を歩いていると、ビルの隙間から丘の上の遺跡が見えます。紀元前12世紀ころから人々がこの同じ道路を歩いていたのかと思うと、ワクワクしてきます。
 アテネは34度くらいあってとても暑いのですが、湿度が低いらしく木陰に入れば涼しく、そよ風でも吹いてくれれば極楽々々。でも、アクロポリスの丘はほとんど日影がなく、水分補給で大変でした。神殿はまだ修復中で中にクレーンが設置されていますが、柱の大きさには圧倒されます。運搬も人力でしたのでしょうが、どうやって運んだのかしらというような巨大な大理石がドドーンと立っています。
 彫刻や彫像などギリシャ全土からの出土品は、国立考古学博物館に収蔵されています。歴史の深さを感じ、見事な展示品に心奪われました。
 
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【2019年WASLIパリ大会】
 次のWASLI世界大会は、パリです。理事会でも、準備に向けての論議もしました。パリ中心部ではなく、少し郊外の交通の便がいいところで開催しようという話になっています。内容が決まりましたらみなさんにお知らせします。ぜひご一緒に!
 
(国際部長 梅本悦子)

2016年9月12日 (月)

第49回全国手話通訳問題研究集会~ サマーフォーラムinかながわ ~

2016年8月19日~21日神奈川県横浜市において
第49回全国手話通訳問題研究集会~ サマーフォーラムinかながわ ~が
開催されました。
夏冬統一の大会になって2回目、そして大都市横浜での開催には、
1,300名を超える方々の参加でした。

 
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開会集会・記念講演は、
数々のコンサートも開かれている目の前が山下公園の県民ホール。
受付のホールでは、横浜市立ろう特別支援学校の生徒15名ほどが、
学校の実習の一環ということで要員のお手伝い(横浜土産のパンフを配布)を
してくれていました。
全国のろう成人、手話関係者と触れ合いどんな感想を持ってくれたでしょうか。
 
 
一部の式典の最初に、相模原の事件で亡くなられた方々に黙とうを捧げました。
全通研渡辺会長は、これが、会長就任後初めての皆さんへの挨拶でした。
さすがの会長も緊張で声が震えていると思いました。勘違いだったでしょうか。
 
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記念講演は、はまぎん こども宇宙科学館 館長 的川 泰宣氏
「いのちの絆を宇宙にもとめて」でした。
 
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ご自分の話から、子どもの時に好奇心や冒険心などが育つこと、
宇宙の話もわかりやすく、聞いている人の心に響いてくる話でした。
記念講演の時間は、
いつもなら、旅の疲れと暑さからの解放で寝ている人が見受けられるのですが、
今回は、話に引き込まれ最後まで集中して聞いていた方が多かったようです。
自分が子どもの時に聞いていたら人生変わっていたかもと思われた方も
多かったのではないでしょうか。
 
 
 
 
2日目は横浜国立大学で、講座と分科会を4つの棟に分散。
猛暑でも、小さな教室では冷房が利きすぎて寒かったり、
突然の雨に他の棟への移動も大変でしたが、それぞれ充実した時間だったと思います。
夏の時期に、研修と交流そして、観光もできる全通研集会。
記念講演、そして、分科会でも講座でもどこに参加しても、
自分に得るものがたくさんあります。
 
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夏集会の時期は、どこかの地域が豪雨に見舞われて、
交通機関の乱れで遅れたり、帰りが心配だったり、参加を断念された方がいるようです。
災害に見舞われた方々には、お見舞い申し上げます。
 
来年、広島でまた、お会いしましょう。元気で頑張りましょう。
 
(文:二宮幸子事務局員/写真:全通研研究誌部)

9/4 ~全通研アカデミー  四国会場~

来年度のサマーフォーラム開催地広島県福山市から、新幹線に乗り出発です。
福山駅は、新幹線ホームからお城が見えます。春は桜がきれいですよ 。
 
 
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▲伏見櫓と筋金御門(すじがねごもん)は国の重要文化財です。
 
 
 
台風の接近により、前日から開催について心配をされたと思いますが
参加者のみなさま、開催地のみなさまの熱意のおかげで
台風の影響もなく無事開催となりました。
とにかく瀬戸大橋線が運休にならなくてよかったです。
 
 
 
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▲会場は香川県社会福祉総合センター 大会議室
 
 
部屋の前には、きれいな案内掲示板がありました。
 
しばらくすると、要員の皆さんが来られ
本の販売コーナーや会場の準備を担当されていました。
 
 
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▲担当の四国ブロックの高田理事から挨拶と注意事項などの説明です
 
 
 
 
 
<講義1>は、「障害者差別解消法と聴覚障害者」というテーマで
植野慶也さんの講義です。
差別解消法ができた社会的背景と経緯や仕組み。
全国初の障害者差別禁止条例制定をした、千葉県の条例の取り組みの経過などの
話がありました。
合理的配慮が求められる「ろう者の社会的障壁(バリア)」は、
例を挙げて説明をされました。
障害者解消法の課題などについて、みんなで情報交換することも必要だと思いました。
 
 
<講義2>は 「高齢聴覚障害 者に必要な支援」というテーマで
大矢暹さんの講義です。
 
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ハンセン病で社会から隔離された生活をおくった北条民雄の話から始まりました。
待ち望んで梅の木寮へ入居されたろう者の健康状態と
入居の際に医師から提供された診断書内容の話になりました。
診断書に記入された内容と見ただけでわかる身体の状況は
大きな違いがあったそうです。
 
「病気だから、歳だから、入院中だから、書けないから、言えないから無理だ」
ではなく、思いを引き出す援助が必要。
最後の舞台をやり切れる場所が必要だが、ろう者にはその場所がない。
それは差別ではないか?
人間には心の発達があり、相手の心を思いやって一緒に楽しんでいき、
相手の楽しみが自分の楽しみになる。それが発達です。
高齢者に必要な支援には、
「一人ひとりが大切にされているという実感が持てる関係 と集団作りが大切」
と話されました。
 
 
 
 
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講義も無事終わり、帰りは南風アンパンマン電車を横目で見ながら
マリンライナーに乗って帰りました。
でも…本当は、アンパンマン電車に乗りたかったです。
 
四国ブロックのみなさま、大変お世話になりました。
 
(文・写真/全通研理事 山本典子)

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